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108utata
2023-09-02 21:15:07
785文字
Public
供養
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雷にビビる敦の話
太敦。4年前に書いたものを、整合性を持たせるように加筆修正したもの。
どちらかというと備忘録のようなものなので文章は読みにくい。
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ゴロゴロ。
遠くで雷鳴がする。
太宰は不意に目を覚ました。偶に窓の外が光っているような気がする。
隣に目を遣ると、隣では自分の恋人がすやすやと寝息を立てて眠っている。今のところ目を覚ます気配がないことに、太宰は何だか安堵した。
なんとなく敦の髪を撫でる。こんな感じに敦を撫でるのが、太宰は好きだった。
すっかり太宰に気を許している敦を見ると嬉しい反面、何だか心配にすらなってくる。
ドンッ、バリバリ
突如地が揺れるような大きな雷が落ちた。太宰は少し吃驚する。
その瞬間太宰の腰元に何かがしがみ付いたような感覚がする。
「敦君
…
?」
蒲団を捲ってやればそこには震える敦が居た。さっきの爆音の所為だろうか。
太宰は何も言わず敦を摩ってやる。
「大丈夫だよ敦君、大丈夫」
徐々に震えは小さくなって、軈て恐る恐る敦が太宰の顔の方を向いた。その顔はとにかく不安げであった。
「御免、起こしちゃったかな」
「いえ
…
一寸目が覚めてしまっただけなので
…
」
「大きな雷だったね」
「
…
はい。あの
…
御免なさい」
「別に構わないよ。敦君、大丈夫?」
「僕は
…
」
太宰が敦の手を触ってみれば、そこには未だ震えが残っている。
「大丈夫だよ、私は此処にいるから」
敦をトン、トンとゆったりと宥めるかのように軽く叩く。敦は最初は身を強張らせ続けていたけれど、暫くすると再び寝息を立て始めた。
未だ雷はごろごろ鳴っている。
未だ敦を縛り続ける悪い習慣に溜息を吐いて、太宰はまた、目を閉じた。
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