氷紀
2024-10-24 01:19:53
3481文字
Public 迷い込んだ彼らの話
 

【迷い込んだ彼らの話(『墓場世界の話』改題)】設定

どこにもまとめてなかったなーと思ったので、覚え書きも兼ねて。
『誰より特別な約束を』終了時点の情報。



【墓場世界の過去】(※年号は西暦基準。作中世界の暦は違うかも)

表向きの人類史は1997年7月まで6期とほぼ一緒。妖怪たちは時折人間たちと交わったり衝突したりしつつひっそり共生してた。

1997年7月、アジア圏で金融危機が発生し、その対処でヘタを打った某国のミサイルをきっかけとして、1999年7月に日本がWWIIIへもつれ込む。その混乱に引きずられる形で妖怪同士の紛争も発生。あまりにも膨大な死者数を地獄が支えきれず、2006年8月に地獄崩壊。閻魔大王が地獄領域(人間と妖怪の輪廻の継ぎ目)を再生したものの、神格としては力尽きる。

この地獄崩壊により、人間が通常知覚している物質次元と、非物質次元(死後の世界や妖怪たちが隠れ住む世界)の『境界線』の強度が一気に落ちた影響で、人間の中にも霊能力者が激増。それまでオカルト扱いだった物事が一定の地位を得ると共に、新興の宗教団体などが乱立・跋扈している。

2007年4月頃から、溢れてさまよう亡者対策として、閻魔大王の意志を継ぐ形で墓くんの父が輪廻の仕組みを再構築(2009年3月くらいで一通り完成、その後も墓くんの父が細かく改良を続けていた)。但し、これは『死者の魂』を導くための仕組みであり、物質次元-非物質次元の『境界線』を補正するには至っていない。

加えて、妖怪文化圏におけるWWIIIの終盤の混乱を終息させるため、あちこち駆け回った墓くんの父+墓くんの名声(と毀誉褒貶様々な評判)が一気に上がる。墓くんの背が伸び出したのはこのへん。

2012年12月にWWIII終戦。全世界痛み分け、あれこれ破壊されまくった結果、人類の文明は6期軸からかなり後退した状態で停滞中ながら、日本はかなりマシな類。そのため人間も妖怪も『流入者』が多く、活気はある一方で精神的には荒んでいる者も多い。

2013年、墓くんの父が唐突に消息を絶つ。
2020年3月、ゲタくんが墓場世界で発見される。
2021年3月、ちいさいのが墓場世界で発見される。
2023年9月、沢城くんと高山くんが墓場世界に飛ばされてくる。
2024年3月、卵型西洋妖怪オースタンが発生、ゲタくん・沢城くん・高山くんに討伐される。

【名前について】

墓くんは普段、墓場鬼太郎と名乗っている。この世界の妖怪の世間で“墓の”というと、だいたい彼の事を指す。父の残した『仮構の地獄』を代わりに管理するようになってからは、わずかな自嘲も込めて“墓守鬼太郎”と名乗ることもある。

ゲタくんは元の世界で、第三次妖怪戦争の際、妖怪勢力の潜伏ゲリラ的な戦い方をしていた頃に名乗っていた“田中ゲタ吉”をそのまま名乗っている。

高山くん・沢城くんは、墓くんが『声に紐付けられた異世界の情報』から引き出した名前。本人たちもすぐ馴染んだ模様。

ちいさいのは当初、一切喋れなかった為、高山くん・沢城くんと同じ命名方法が使えなかった。しかしゲタくんが昔の自分に超そっくり!と感じて、小さい頃の自分=ちいさいの、と呼び始め、それが定着。ゲタくんとの間に構築されている『強烈な結びつき』の一端にもなっている。

一連の騒動の中で、ゲタくん・沢城くん相手には喋れるようになり、その声の記憶から墓くんが『水城』という文字だけは引き出したものの、音の不完全(自分と重なる記憶を持つ相手=ゲタくん・沢城くんにしか喋れない)が影響して、その読みが『みずき』『みずしろ』のどちらなのかを確定させられない状態。ちいさいのがきちんと喋れるようになるまでは、ちいさいので保留ということになっている。