2024-10-15 22:48:52
5075文字
Public 作品解説・制作後記
 

よいから覚めてもまた言わせて 制作後記




 『よいが覚めてもまた言わせて』(以下よい覚め)は、2024年10月12日開催のUTAUオンリーイベント『UTAって創る君の声』(以下UTAてるの)に合わせてオンライン公開した小説となります。
 元々は特にイベントに合わせるでもなく書き進めていたものでしたが、UTAてるの運営が『UTAって創るオンライン』という公式オンライン企画を作って下さったので、よい覚めをUTAてるの合わせで公開するに至りました。
 坂本は他にもBoothで新作のグッズを公開するなど色々やっていました。公式でオンラインでの参加も促して下さったの本当にありがたいです……
 
 それはそれとして、肝心の本編は当日になってもなかなか完成せず……13時ごろの投稿を告知していたのに最終的に22時ごろにもつれ込んでしまい……本当に申し訳ございませんでした……まぁみんなイベント開催中に小説読んでる暇なさそうだったし結果的にヨシ!!(開き直るな)

 解説やってくぞぉ!!!


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コンセプト

 モルテの夢妄想させていただいてる身としては、『人喰いの亡霊である凶街モルテが実在していたら、キャラクターとしてのモルテに向ける好意を同じように向けられるだろうか?』ということについてよく考えることがあります。
 まぁ、(現代日本での法律の元という前提では)人食い及び殺人なんてフィクションだから許せる所業ですよね。そもそも亡霊自体オカルトでは?それはそう。
 モルテの所業を許すことは、モルテの犠牲となった人々を蔑ろにするのと同じなのかもしれない。それならば、一応人間やらせていただいてる以上簡単にモルテを許してはいけないよな……という冷静な俺と「うるせぇ!!!!!!!俺はモルテが好きだ!!!!!!!!」というアホの自分がカチあった結果がああいう小説になりました。

 よい覚めの執筆は、『モルテの所業を(二次創作という前提で)具体的なエピソードとして書きつつ、それを許せるかどうかを己自身に問う』という坂本自ら首に縄を巻きつけて死ぬギリギリを見極めながらギチギチ締め続けてるプレイの側面がありました(????)
 首が締まり切った坂本の見解を書くならば……人喰いの亡霊という種族設定によって『食べるためだけの殺人』だったら情状酌量の余地があるかもしれない。そういう意味では子供と老人を手にかけたこと自体はいいんですが、騙して死に追いやったところは悪辣な手段だなぁと思ってますね。あと呑み友のあの女性に関するちょっと不誠実なアレソレとかは殺人とは別ベクトルで嫌なクズさがありますね!!!フィクション犯罪者、殺人は許されても児童虐待強姦転売など身近な犯罪()は許されないがち(悪辣な言動)
 坂本は凶街モルテが好きです 急に取り繕うな
 そういうわけで今回のモルテは結構ギルティなヤツになっちゃったので、せめてモルテにはその罪と罰を自覚できるほどに賢いヤツであってほしいなぁという夢を見ています。モラのハラとか指輪の窃盗未遂とか余罪めっちゃある気がするけどまぁそれは一旦置いといて…………

 許されるなら、よい覚めを読んだひとの一人一人に「あなたはこのモルテを許しますか?受け入れますか?」と訊いて回りたい……(不審者)
 念の為補足すると、"よい覚めのモルテ"を本気で許せない、受け入れられないと思うことは、坂本はそれでも良いと思います。

 夢十夜は遠い昔にちょっと読んだっきりなんですが、まぁ影響下にはありますね……
 よい覚めにおける夢の扱いは作中で言ったとおり過去の記憶の再編と上映で、無機質な装置としての温度感を想定しています。でももっと夢らしくぶっ飛んだ描写でも良かった気がするな〜〜〜〜。
 小説のほとんどの場面がモルテの一人称視点で進むんですが、モルテが言いにくいことはぼかして話すしエモい表現(アホの語彙)はあんまり使わないで喋るという設定で書いたので……正直書きにくかったっすね……味気なさ過ぎて……
 フォア飛を書いたときよりも地の文の書き方に悩むことが多かった気がします……(直近まで書いてたから苦しみの記憶が濃いだけかもしれない)小説のインプットしなきゃなぁ……

 あと、あんま大声で言えないことなんすけど……よい覚めは性描写に関してぬるま湯的な役割もあるというか、いきなりエグいの出さずにちょっとずつ読者を慣らしていこうという目論見があって(わざわざ言うな!!!)
 モルテで『そういうの』を今後書いて(ゾーニングした上で)公開するかは……なんとも言えないですね〜。モルテがイニシアチブ取るタイプのR18Gは俺が生きてるうちに書きます(つよい意思)
 匂わせだけだとしても、誰でも見れる場所でこういう言及すること自体が良くない気はするんですが……健全なフリをし続けるのも嘘をついているようで居心地が悪いんですよね。俺のワガママにすぎないが……

 いや〜……もっと明るい話のストックあるはずなんですけどね……なんでよりによってこれを楽しい楽しいUTAUオンリーの日に出したんだ……???


キャラクターについて

凶街モルテ
 凶街モルテってバター醤油飯を作ったり焼きネギの香味みそかけを実況したりするキャラじゃなかったんですか!!?!?!?!、!?!!!!でも原作がギャグだと二次創作がシリアスになる現象ってあるじゃん(開き直りやめろ)
 今回のモルテは、かなりネガティブで鬱々としてますね……不本意に友達を殺して蒔いた種の後始末をした傷がまだ癒えてない感じします。
 呑み友の女性に関するアレコレについて……まぁ、食べカスになったあの女のそばにいた人喰いのバケモノ(赤ん坊)に心当たりがあるそぶり見せてたからそういうことです。呑み友の女性には直接手は下してないけど、直接手を下した方がマシだったかもしれない……
 あの赤ん坊がモルテをパパと認識してたかどうかは実は確定してなくて、モルテの主観では思い違いがちょくちょく発生してるんですよね。どこがどう間違ってるかを想像してみると二度楽しめるよ!(??)
 あと、今作のモルテのメンタル構造の中に『自分と他人は好きだが、自分の人を喰ってしまうところは死ぬほど嫌い』という一面があって、赤ん坊を必死で殺そうとしてたのはその心の動きが影響してますね。人喰いをよくないことだと思えてるからあんな夢を見るんだなぁ。
 
人間(プロポーズしてたほう)
Q.なんでプロポーズまでしたのにモルテとの認識のズレに気づけなかったんですか??
A.恋愛と性愛は話題に出したくないほど嫌いだったけど結婚という制度には肯定的という価値観のキャラでしてぇ……

 モルテもあの女とのことを話すときはかなり表現に気を遣ってましたね……(メタ的には直接的な表現を避ける効果も狙っていた)
 あとグロい話や汚い話も嫌いですね。あれこれ結構神経質な人間では……

 こっちの人間はモルテに対して恋心を抱いてはいませんでした。だからモルテに向ける感情と求める関係性は呑み友の女性のそれとは違いますね。
 独りよがりな欲望を押し付けない上で生活や精神面を相互で支え合うことを至上の愛だと思っていました。プロポーズの際に自分の愛をモルテに捧げようとしましたが、そもそもモルテが支えを必要としていないと一連の話で思い知って、メンタルがぶっ壊れました。
 
 ちなみに性別はとくに設定してないです!お金は持ってます(謎情報)
 
あの女(呑み友のほう)
 勝手に恋して勝手に思いを封印して勝手にヤケクソでモルテに迫った結果、一応は恋人関係になり第一子も授かったものの自分の子に喰われて殺されるとかいう凄まじい人生のひと。
 モルテに強引に迫ったことに関しての罪悪感はどうしても残っていて、その上でモルテのある行動によって『やっぱりモルテは自分と同じ気持ちじゃないんだな』と思ってしまって行方をくらませました。意思確認は……ちゃんとお互い言葉にしよう!
 自分の最期に関しても『こんな目に遭うだけのことをしたからしょうがないよね』と思っていて、バケモノである赤ん坊にすらモルテの面影を見出して愛おしさを感じて死んでいきました。ある意味一番怖い人かもしれない……
 本編じゃダウナーな部分が強調されてしまったんですが、平常時の性格はもっとガサツで明るい雰囲気をイメージしてます。それこそ普段の振る舞いはモルテと似たような感じです。外見的には目が細くて瞳が小さく見えるのを推します(趣味)

子供、老婆
 すっかりこの二人のこと書くの忘れてたわ。扱いが酷すぎる。
 あくまでモルテの夢の中の登場人物なので、本当は何を思っていたかは不明です。子供の両親は健在なのか、老婆はモルテを目撃していたのか……
 言い方は悪いけど人間の中ではフィジカル的に弱いとされがちな二人なので、モルテ的にも狙いやすくはありました。まぁ……子供と老人ばかり狙っちゃ弱いものいじめみたいに見えそうですがよい覚めモルテはその辺どれほど気にするのか……


裏話

・UTAてるの自体が18禁モノの頒布が禁止されてたイベントだったので、それに準じるためによい覚めはpixivで言う全年齢向けの範囲に収まるよう気を配りました。直接的なセリフを削りまくったり……
(CERO的にはC〜Dあたりかもしれないです。匂わせでそういう表現があるし……

・没シーンその1
 最後モルテは人間との連絡先を削除するシーンがありました。本編では一応連絡手段は残ったままなので、人間とモルテの今後は……ご想像にお任せします!!!
 人間生きてるうちはどうとでもなりますからね!!!

・モルテが言った「俺含めたバケモノ共に理なんか通用しねぇ」というセリフ。本編では簡略化したんですが、元々はもっと詳しくこのあたりの説明をしていました。
 これは怪異そのものに対する解釈なんですが、ヤツら個性が強過ぎて『怪異』として括っても性質が違いすぎるんですよね。(違う名前の似た性質の怪異とかいるけど)元が噂とか創作ならそりゃそうなんですが。
 人間は二足歩行で犬は肉食で河童は頭の皿が乾くとやばいとか……普通の生き物は種族ごとに特性が似るものだけど、怪異は実質的に同族がいないんじゃないかな……
 モルテも例外じゃなく、自分の特性とか弱点とかはモルテ自身がいろんな経験をする中で知っていくしかなかったんだと思います。

・ちなみにこの人間は二足歩行〜のセリフ、ツイッターにwipとして上げたんですけど結局使わなかったですね。
 これフォア飛でもwipとして上げたセリフ丸々ボツになったので、なんかジンクスになってる気がします……

・よい覚めモルテに「あの女性は置いといて、それ以前で恋人いたことないの?」って聞くと「生前はめちゃくちゃモテてたに違いねぇから……」って返ってきます。

・こんな話書きつつ、別の作品内では恋人と幸せそうにしてたりしれっと色々やってる可能性はある。何も言わなければ別世界線!!

・夢の話の後のシーンで存在を示唆されたモルテの知り合いは、ユメクイなあいつです。
 他の小説とかでもたまにモルテが知り合いの話をするんですけど、明確にモデルがいるときと特に設定してないとき両方ありますね。

・没シーンその2
 タイトルが出る直前のラストシーン。
 抜けるような青空の下、真っ白い帽子とワンピースを着た母親と、その腕に抱かれた赤ちゃんが佇んでいる。母親は最後に、心の底から穏やかな表情で「あんたのこと、ずっと大好きだからね」と言う……
 というシーンを描く案がありました。エモさはまぁまぁありますが、ここまではっきり書くのもなぁ……という気持ちの方が大きいです。
 父親と再会することはあるんですかねぇ。


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 もしもUTAUオンリーイベントが今後も開催されるなら、オンラインかオフラインかに関わらずまた参加して何か出してみたい気持ちがあります。
 グッズ作りも楽しいんですけど、やっぱり物語を作るのは楽しいし、苦しいし(?!)生きてる実感を得られますね。(こわい……