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えのうえ
2023-11-19 10:41:41
7099文字
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ロスト・マイ・ウェイ!
トンチキチャイマとトンチキヤの話。
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2
エピローグ
公平
きみひら
から車を引き取った男は、延々と続く山道を進んでいた。路面状態は悪く、時折大きな石を踏んで車体が跳ねた。
助手席で眠りこける人物と、後部座席で丸くなった白い犬に目をやる。怪我はない。健康状態もすこぶる良さそうだった。男は自身の選択に過ちがなかったことを再認識し、口角を上げた。
がたん。また車体が小さく跳ねた。
人けのない道であるし、そもそもが来客を想定していない場所だ。整備されている方がおかしいというもの。そう理解しながらも、やはり小言の一つや二つくらい漏らしたくもなった。もちろん、この先でアポイントを取ったとある知人に対してである。
その時、「あれ」と中性的な声が響いた。「先輩やん。こんなとこで何してんの」
寝ぼけているのか、ほとんど目が開いていなかった。意識朦朧という言葉が思い浮かぶ。
「そうか。私、ついに死んだんか」納得したように笑い、再び寝息を立てはじめた。
がたん。がたん。
男は苦笑した。
「そうさせへんために、一生懸命頑張っとんねん」
がたん。がたん。
車体が揺れる。
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