私は整理整頓が苦手です。
多趣味で色んな物をホイホイ買うので持ち物がとても多いです。
狭い家に住んでいるので隠し場所が無く、以前はどこもかしこも散らかっていました。
でも、私はインテリアが好きなのです。
キレイな家でリラックスして過ごしたいのです。
狭くて物が多いけれどすっきりした家で暮らしたい。
無理めな条件ですが、10年以上かけて収納を研究したところ、少しずつ成果が出てきました。
これから私の気づきを書いてみようと思います。
長くて字ばかりですが暫しお付き合い下さい。
■収納のしかた
1.捨てる
まず、捨てられるものは捨てましょう。
1年以上使ってない物はまず一生使いません。
捨てるという行為は罪悪感との戦いですが、不要なものに家賃を払い続けることやスペースを圧迫され続けることこそ勿体ないです。
捨てるノウハウについては色んな人が解説しているのでここでは深堀りしませんが、一度も勉強したことのない人は書籍などで勉強して下さい。
2.定位置を決める
「散らかる」というのは物が適切な位置に配置されていないということです。
物が適切でない場所にある原因は
①定位置が決まっていない
②定位置は決まっているが、出し入れしにくいため戻すのが億劫
③定位置が溢れてしまっている
のどれかです。
①はこれから決める必要がありますね。
③は不要物を捨てるか収納の見直しが必要です。
そして①②③全てに関わってくるのがアクション数です。
収納は使用頻度とアクション数が全てです。
その物の使用頻度が高ければ高いほど、少ないアクションで出し入れできなければいけません。
アクション数というのは「面倒くささ」とも言いかえられます。
例を挙げますね。
机で書き物をするのに、机の上のペン立てから座ったままペンを取り出すのは1アクションです。
キッチンの調理スペースで引き出しから醤油のボトルを取り出すのは「1歩避ける」「引き出しを開ける」「中を見る」「ボトルを掴んで出す」「引き出しを閉じる」「姿勢を戻す」なので6アクションです。
「中を見る」がアクションにカウントされましたね。そうなんです。
中身の見えない入れ物はアクション数が増えるんです。
ダイニングテーブルで爪を切るのに、2歩離れた棚の小さな引き出しから爪切りを出すのは2歩+「引き出しを開ける」「引き出しの中を見る」「爪切りを出す」「引き出しを閉じる」+2歩なので8アクションくらいでしょうか。
引き出しの中がゴチャついていて引っ掻き回す必要があったり、奥に入っていて覗き込む必要があったり、引き出しの位置が腰より下の場合姿勢を変える必要があるためアクション数が増加します。
では、手の届かない吊戸棚にしまってあるものを出すのはどうでしょう?
物を出す前に「踏み台を見る(探す)」「屈む」「踏み台を掴む」「踏み台を持ってくる」「踏み台をセットする」「踏み台に登る」「吊戸棚の扉を開ける」「覗き込む」「目的の物を掴む」というアクションが必要になります。
戻す時も必要なので、この2倍ですね。
上や前に他の物が乗っている場合、その物を掴んでどかす→戻すというアクションも必要です。
お雛様のように年に1回しか使わないものならいいですが、毎日使うものの定位置をそんなところに決めてしまったらどうでしょう。
戻さないでそこらへんに出しっぱなしにしてしまうと思いませんか?
その収納は見直しが必要なんです。
なお、重いものや割れ物は片手で雑に扱えないため、同じ収納方法でもアクション数が増加します。
また、物を掴んで出すときに腕を突っ込むスペースが狭い場合も雑に動作できないのでアクション数が増加します。
入れ物が大きすぎて他の物と混ざってしまったり、入れ物を小分けにしすぎてどこに入っているのかよく見ないとわからない場合もアクション数は増加します。
さきほど「見る」のはアクションという話をしましたが、有孔ボードや透明の入れ物などはアクション数を大幅に低下させます。
透明ケースはアクションに移る前に物の位置を把握して狙いをつけられるのでとても便利です。(物を手に取る前にはその物をしっかりと見て狙いをつけるステップが必要です)
また、有孔ボードは「見える」「物と物が重ならない」「定位置がブレずにぴったり決まる」「片手で取れる」「戻す位置に迷わない」という超優秀な収納です。私はケーブル類や小型の周辺機器やヘッドホン、たくさんある梱包テープ類の収納に使っています。
3.片付いて見えるには
実は「片付いている」のと「片付いて見える」のは別物なんです。
片付いていてもゴチャゴチャして見えるという状態は全然普通にありえます。
「片付いて見える」というのは突き詰めて言うと、「視覚的情報量が少ない」ということです。
全面壁面収納の扉が閉まっていたらゴチャゴチャして見えますか?見えませんよね?
ゴチャゴチャして見えるのは目に飛び込んでくる色や形や質感や文字が多すぎるということなんです。
スッキリ見せたいなら、色や形や質感を統一して下さい。
具体的に言うと、「不透明の家具や収納ケースに入れる」「収納ケース同士のシリーズを統一する」「ミニマルなデザインの収納ケースを使う」とかです。
(壁と同化させるといいので、壁色が白の場合はごく薄いグレーなどが一番存在感を消せますよ。「こだわりがない場合は無印使っとけ」です。)
ここでポイントなのは「不透明の収納ケースに入れる」です。
さっき「透明ケースがいい」っていう話をしたんですが、矛盾してるんですね。
それが収納の難しいポイントなんです。
この矛盾をどう解決するかは各々考えなくてはいけないところですが、メリハリが大事だなと思います。
扉付き収納の中に入れる小物ケースなどは、外からはゴチャゴチャが見えないので透明・半透明がいいと思います。
収納好きな人は見えないところまで不透明な入れ物で揃えている人も多いですが、いたずらにアクションを増やすだけだと思います。
ズラッと揃えるのが気持ちいいのはわかりますが、使いにくいですよ。
使用頻度の高くないものは中が見えて無くてもそんなに問題ありません。
問題は文房具のような使用頻度の高いものです。
リビングには使用頻度の高いものが細々とたくさんあると思います。
どうするかの一例ですが、うちはリビングに壁面収納が無いので棚のある壁一面に白いカーテンをかけてガーッと隠しています。壁が白いので同化します。
カーテンの中はゴチャゴチャですが、見えないので客が来ても問題ありませんし、生活するうえでのストレスにもなりません。
皆さんも使用頻度とアクション数と見た目のバランスをよく考えて工夫してみて下さい。
4.プランニング
さて、ここまで来るとどこにどういう収納があったらいいのかがぼんやりと見えてきます。
次は具体的にどこにどういう収納を設置して何を入れるのかを計画しましょう。
はっきり言って、収納は計画が8割です。
計画さえできれば後は手を動かすだけです。
プランニングの順序はこうです。
・その場所に収納したい物を決める
・物の量と大きさ、使用頻度を把握する
・場所の寸法を細かく計測する
・収納家具を決める(ネットで調べる)
・収納家具に設置する棚板の間隔や仕切りや小物入れをどうするか決める(ネットで調べる)
棚の一区画だけを見直す場合などは頭の中だけで考えてもいいですが、棚全体やエリア全体を見直す場合は図を描いて整理しましょう。
家具にしろ小物入れにしろ必ず余裕が必要ですので、場所に対してピッタリの寸法の物を入れようとしちゃ駄目ですよ。
物と物の隙間は小物入れの場合で5ミリ、床置き家具の場合1センチは空けた方がよさそうです。
ここまでできたら収納を買って、計画に従って物を配置するだけですね。
5.家が狭い人向け。収納効率の話
スペースを有効に使うには、ズバリ空間を余すこと無く使い切ることです。
収納スペースを天井まで使い切り、更に使用頻度に応じて配置しましょう。
ただし、これをやると圧迫感がすごくなりますので、「リビング」「リラックススペース」以外の場所に適用するのをおすすめします。
さて、縦に使い切るためにおすすめなのは下記のような家具です。
・引き出し(タンスなど)
引き出しはパツパツに収納しても奥まで一覧でき、視線が通るスペースと物を掴むときに手を入れるスペースが確保でき、その段だけを引き出せる素晴らしい家具です。中にホコリも入りません。
弱点は胸より下の位置にしか使えないことです。(あと、所帯じみたデザインが多いのも・・・)
一番重要なことは、中身が重くなる場合は必ずスライドレール付きのものを選ぶということです。
スライドレール無しでスムーズに使えるのは文房具などの小物収納に適したサイズのみだと考えた方がいいです。
引き出し式の衣装ケースも奥行が深くてレールが入っていないのでおすすめしませんが、もし使う場合は上部に補強が入っているものは積み重ねても歪みにくいです。
・薄型の壁面収納
私はドアの後ろに隠れる壁に突っ張りラックを設置してバッグをかけています。
普通はデッドスペースになる場所に大量のバッグが収納できています。
あとは前述の有孔ボード(ペグボード)も最高です。
・上置収納
このような家具を使い、タンスの上の空間や机の上の空間を活用しましょう。
https://www.dinos.co.jp/p/1351200082/?id=___&KRKR_DISP=furniture
実際にタンスを2台並べた場所の上部に設置して使っていますが、めちゃくちゃ収納が増やせます。
・隙間収納
隙間に横向きで突っ込んでおき、キャスターで引き出して使える隙間ラックというものがあります。
あまり使用頻度の高いものや重い物を収納するのには向きませんが、「収納には前面に立つスペースが必要」という条件を破壊するゲームチェンジャーです。
地震があったら危険だということだけ注意して下さい。
6.掃除が嫌いな人向け。収納の注意点
私は掃除が嫌いなので極力したくありません。
そういう人向けの注意点をお話します。
ズバリ、掃除が嫌いな人は「ホコリ」「汚れ」を敵だと思って下さい。
具体的には下記のような収納を使ってはいけません。
・オープン棚
・メッシュ/ワイヤー家具
・上部が開いたボックス
と言っても、全く使わないのは不可能ですよね。
オープン収納でも使用頻度の高いものや風の通る場所にあるものはホコリを被りにくいです。
有孔ボードもオープンですが、棚が無いのでホコリは溜まりにくいようです。
どのような収納にいれるにしろ、表面がツルツルしているものはホコリが溜まりにくいですが、フィギュアなどの掃除が面倒なものは最初からケースに入れた方がよさそうですね(と言いつつやれてないですが)
メッシュ家具も隙間が小さめでメッシュなのは前面のみであればそれほど問題ないですね。
ボックスは蓋をつけられるタイプもありますが、使用頻度の高いものにはおすすめしません。蓋を付け外しする動作そのものも面倒ですし、外した蓋をどこに置くの?問題が必ず発生します。
棚の中に引き出しのように(上に隙間があまり無い状態で)ボックスを入れればほとんどホコリは入らないのでおすすめです。
汚れに関しては、「極力コンロまわりやシンクまわりに物を置くな」ということですね。
私も収納スペースが足りなくて実現できていないのですが、リフォームした暁には達成したいです。
7.一時置きについて
物は家に持ち込んだその日に定位置を決めて配置してあげるのが基本ですが、そうは言っても家族全員が守れない場合もあります。
例えば図書館から借りた本などは定位置などあるはずもありませんし、通販の荷物を開ける時間が取れない場合もあると思います。
そういう物を管理するために、やはり一時置き場は必要だと思います。
ポイントは個人ごとに置いていいエリアを決めること、公共のスペースとは分離することだと思います。
テーブルでも棚でも、そのエリアには自分の物を自由に置いていていいですが、他のスペースにはみ出してはいけません。
散らかってきたらそこだけ片付けるようにすれば、家の他の場所が散らかりません。
この一時置きですが、くれぐれもダイニングテーブルやPC机などの他のスペースと共有しないでくださいね。生活に支障が出てストレスですよ。(経験あり)
8.その他。細かいノウハウ
・収納の奥行は使い勝手に大きく影響します。浅すぎると収納できるものが限られますし、深すぎると使い勝手が悪いです。深い収納の前後に物を並べるのは最悪なので、極力避けて下さい。
・収納ボックスを重ねるのも最悪です。下段の中の物はためっぱなしになるだけで、永遠に活用されないでしょう。
・下着以外の服はオフシーズンのものも全て吊るして収納するのがおすすめです。畳む手間が無く、シワにならず、衣替え不要です。省スペースで滑らないマワハンガーがおすすめです。
・キッチンの収納が足りない場合吊戸棚に物をいれることになりますが、吊戸棚は本当に活用が難しいですよね。
吊戸棚の中に入れるのはこの透明で下部に取っ手のついた収納ボックスがとてもおすすめです。
https://amzn.asia/d/ftMj6bm
似たような商品は他にあると思いますが、こちらは「透明」「下の方に取っ手がある」のがポイントです。
・棚の上部に物を収納する場合、意外とおすすめなのがナイロン製のファスナー付きボストンバッグです。四角っぽい形状でスペースを有効に使えますし、軽くて中身がこぼれないので出し入れしやすいです。
私は1人用鍋などの軽いキャンプ道具の収納に使っています。
■最後に
収納は投資です。
真剣に見直すと時間もお金もかかりますが、快適で気分良く暮らせるようになれば投資効果は絶大です。
まずは1エリアでいいので、家具から全てプランニングして見直していただくときっと効果を実感していただけると思います。
色々言いましたが、私もできていなくて散らかっている場所は全然あります。
それに、収納は一度完成しても継続的に見直す必要があります。
終わりのない道ですが、私のノウハウが誰かのお役に立てれば嬉しいです。
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