みみみ
2024-07-27 20:35:39
2119文字
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so sweet

初書き16×26なので色々と大目にみてください


「なあ~、俺も行かないと駄目かぁ?」
 机につっぶして甘えるような声でチラリと見上げる十六夜の情けない姿に仁武は溜息を漏らした。
「駄目です。 諦めてください」
 そんな十六夜の言葉を仁武は間髪入れずに一刀両断する。
「お前さんと玖苑がいれば十分だろう。 俺は一那と留守番しとくからさあ」
「今日は政府要人との晩餐会もあるんです。 貴方にも来ていただかないと困ります」
 その言葉に観念したかのように、十六夜はようやく重い腰を上げた。
「ほら、早く着替えてください! もうあまり時間が無いんですから」
「やだぁ~指令代理のエッチ~~」
「全く貴方と言う人は……
「へいへい、分かりましたって」
 こめかみを抑えながら深い溜息を吐く仁武の姿に、十六夜はそう言いながら用意されたタキシードに袖を通した。
「仕度できましたか?」
「あ~スーツって奴は肩が凝ってしょうがねえ」
……口を開かなければ完璧なんですけどね」
 いつもの着流しではなく、首まできっちりとボタンを留めたタキシードを着こなす十六夜の姿は様になっていたが、
当の本人は口を開けばいつもの調子だった。
「ほんじゃま、行きますか」
「ちょっと髪! そのままで行くつもりですか?」
 仁武は慌てて引き出しから自分の整髪剤を出すと、無造作な十六夜の髪に撫でつけた。
……ッ」
「何、どうした?」
 髪をセットすると、いつもの昼行燈は影を潜めて妙な色気すら漂う華やかな雰囲気を醸し出していた。
……はっは~ん、さてはおじさんの大人の魅力に当てられちまったな」
「ッ、ふざけてないで行きますよ!」
 鼻先をちょんと指で触れられると、仁武は慌てて踵を返しドスドスと音を立てながら廊下を進んでいく。
「おいちょっと待てって! 場所分かんねえから置いてくなよ!!」
 わずかに見える耳をほんのり染めた仁武の背中を、十六夜は慌てて追いかけた。