梶間
2024-06-23 11:00:39
1755文字
Public カブライ
 

迷宮食糧事情

本誌百号のおまけ漫画ネタ。2頁目は日数を勘違いしてボツにした方なのですが、やり取り自体は気に入っています。


「また間食してる!」
「食べないと落ち着かなくて」
「そう言って食べてると今の状態だと肥える一方ですよ」
「ナッツ入りビスケットもらったから久しぶりに食べたくて」
「なんだってそんなカロリーばかみたいに高いの食べたくなるんですか」
「迷宮に潜ってた頃よく食べたからつい」
「え?」
「え?」
「なんで迷宮でビスケットを?」
「カロリー足りなくなるから間食として持っていったりしなかったのか?普通の食事なら三日くらい探索してると足りなくなるだろ。食べないとどんどん筋肉落ちるし」
「いや三日間も潜るってことがそんなになかったんで」
「え、じゃあ一日二日で引き上げてたのか?それでどうやって稼いでたんだ?」
「うちのパーティメンバーは地上での仕事もありましたし、伝手を頼って色々工面してもらってたんでそんなに困ることはありませんでしたね」
「え、羨ましい」
「俺からすれば三日以上潜れるのがすごいと思いますけど」
「食事は普通ので足りたのか?」
「一週間分の食料まとめて買ってましたけど」
「一週間分も?そんなにまとめて買ったのに三日も潜らなかった?」
「う、うるさいな、備えておくのは大切じゃないですか」
「いや潜る日数分と数日の予備があればよくないか?一週間分合っても荷物になるだけだろう」
(もしかして俺とライオスの差ってこういうところだったのか?)
「乾パンはよく食べたなあ、毎日だいたい乾パンばかりで三日もすると飽きてた」
「あーあれは確かに飽きますね。他は何食べてました?」
「後は穀物と野菜のスープ、ドライソーセージ、ドライフルーツ、ナッツ、蒸し芋、さっきのビスケット、たまにはちみつ湯なんかを食べてた」
「結構良いもの食べてますね」
「そうか?それくらい食べないと身体が維持出来なかったからなあ」
(そうか、俺もビスケットを携帯すれば蘇生の度に体重減らずに済んだのかもしれないのか……)