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MN*B
2024-06-20 21:53:15
7317文字
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蠱毒な夢術廻戦:pixivバックアップ
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寿司と供物と生き字引
この小説は【蠱毒な夢術廻戦】シリーズの番外編です。
予告してた寿司回になります。
なんでも大丈夫な方向け。設定の捏造改変有。
特に両面宿儺ガチ勢の方は逃げるんだー!!
書いた側が言うのもなんですが…3P目、何やってんだ?って感じになってます。
本当に申し訳ない…君たち何やってんの!?ねぇ!?想定より書いてて笑えるやら申し訳なくなるやらシュールすぎる!!真面目な話してるのに!
あと読み込みが浅いにわかの呟きになりますが…原作では、宿儺の口が出るのを、伏黒と釘崎はいつ知ったんですかね?
戴天のときはそれどころじゃないし、八十八橋のときは普通(?)にツッコミ入れてますし…。
#オリ主 #夢術廻戦 #釘崎野薔薇 #虎杖悠仁 #伏黒恵 #五条悟 #宿儺(呪術廻戦)
2021年3月23日 04:57
1
2
3
任務後、立ち寄った回転ずし店にて。
唐突になされたカミングアウトはスルーされ、本格的に食事が始まった。
「本当に新幹線で来るのね
…
!」
釘崎はレーンへ滑り込んできて止まったそれを見て、年相応の表情をした。
そしてそれを向かいで見ていた虎杖は、なぜか得意げな顔をする。
「なっ!言ったろ?」
「なんでアンタが得意げなのよ!」
「俺が言い出さなかったら来なかっただろ!」
「くだらねぇ言い争いすんな。あ、それ取ってくれ」
恵は顔をしかめながら、言い合いをし始めた二人を制すように声をかける。
回っている皿をとるよう頼まれた虎杖は、素直にそれに従った。
「ん、青嶺回して」
「
…
はい」
「サンキュ」
皿をリレーし終わると、横にいる虎杖が俺に話しかけてくる。
「青嶺はー?」
取ってほしいのあるなら言って。と、ごく自然に頼まれてくれる。
俺は流れていくレーンを見つめて、自分に食べられそうなものを探す。
…
。
「
……
たまご」
流れていく途中のそれを見ながら伝えれば
…
なぜか釘崎が声をあげる。
「たまごぉ!?アンタ何食べに来たのよ!」
夕飯だが
…
。
どうしてそんな反応されるのか
…
困惑して彼女を横目で見た。
「玉子も立派な寿司だろ。人の好みにケチつけんなって」
な?と言いながら皿を取ってくれる虎杖。
「おい、みそ汁頼んだの誰だ?」
恵が店員さんから受け取ったらしい。
「俺だ」
そう返事をして、彼からそれを受け取る。
それを見ていた釘崎は、ゲンナリといった顔をした。
「一人だけ朝食みたいになってるじゃない
…
」
「まぁ彼のことは気にしないで、好きなの頼んでよ」
そんな彼女の隣に座っている五条さんは、ヘラリと笑顔を浮かべてそう話した。
その彼の前に並んでいくのは、ほかのものより値段が数段上だと主張する皿と寿司。
「五条先生が頼んでるやつ、高いのばっかじゃん!」
スゲー!と感心しながら、虎杖はムシャムシャと寿司を頬張っている。
…
お前も遠慮ねぇな。
虎杖の言葉を聞いた五条さんは、あははと声をあげて笑った。
「このくらい痛くも痒くもないから!」
じゃんじゃん食べてね~と、軽く言う。
また別の皿をとってもらっていた恵が、どうでも良さげに口を開く。
「この人ムダに金あるから、遠慮する必要マジでないぞ」
「太っ腹ね」「ゴチになりま~す!」
虎杖のテンションが高い
…
そんな彼の声にちょっとだけ、俺は辟易しかかっていた。
…
これマジで席順しくじったな。
俺はそう思いながら、寿司を口に運んだ。
「つーか青嶺。お前本当に寿司で良かったのか?」
俺は口の中のものを咀嚼しながら、話しかけてきた恵を横目で見た。
「お前が生もの食ってるの見たことないぞ」
それを聞いた五条さんは、えっ
…
と小さく驚きの声をあげた。
「もしかして、回転ずしどころか寿司初めてだったりする?」
「それはさすがにないでしょ、スーパーとかにもあるわよ。この歳まで食べたことないとかある?」
ってかアンタも回転ずし初めてなの?と釘崎は、興味があるのかないのか微妙な顔でこちらを見てくる。
俺は噛んでいたもの飲みこんでから、やっと口を開いた。
「刺身はある」
「寿司と刺身は別もんだって!え、初めての寿司で玉子だったの!?」
今食べてたそれ!?と、虎杖からオーバーなリアクションを取られてしまう。
その声に眉を寄せつつ俺は頷く。
それにまた、大袈裟な反応してくるのは釘崎だ。
「ちょっと待ちなさい!寿司デビューが回転ずしで良かったわけ!?」
それこそ座銀でシースーでしょ!と身を乗り出してくる
…
。
そんな勢いの彼らに身をすくませてしまいながら、俺は控えに主張する。
「別に
…
お前らのその拘りはなんなんだよ
…
」
「俺は回転ずしでいいと思うけど
…
問題はそこじゃなくて!もっとなんか、こう
…
あるでしょ!?感動てきな!?」
意味わかんねぇ
…
。
俺は虎杖の意味不明な勢いが理解できないまま、またもう一貫を口に運んだ。
「こいつにその辺を期待すんな。
…
まぁ食えるんなら別にいいんだけどよ」
そう話す恵は
…
どこか気まずげというか、安堵しているようにも見える。
「
…
あ、恵がケータイ触ってたのって」
「黙って食べたらどうです?少しは青嶺を見習ってくれ」
「俺も次は何食べようかなー
…
カルビあんじゃん!」
邪道じゃない?
美味いなら何でもありだって!
そんな会話がされているなか、衛。と声をかけられる。
「僕と会う前に刺身は経験済みなんだろうけど、君っていつから
…
あー
…
」
五条さんは迷って言葉を詰まらせた。
「
…
食事についてか?」
俺が助け船を出せば、曖昧に彼は頷く。
「まぁそう。というか全体的な経験が」
そうなると
…
。聞きたいのは『俺がいつから表に出てるのか』という話だろうか。
…
具体的に話した覚えはねぇしな。
「去年のクリスマスくらいからだ」
時間感覚があやふやな時期だから、大体そのくらいだった
…
という感じだが。
俺の汲み取った質問が合っていたのかわからないまま、彼はまた静かに頷いた。
「
…
そう」
「マジでなんの話してんだよ
…
それで噛み合ってるんですか?」
「合ってる合ってる!衛って察しが良いからさ、適当に言葉減らしても通じるの面白いよね!」
五条さんはそう言って、カラカラと笑ってみせる。
…
俺はこんな席で話すことでも突っ込むことでもないと思って、話を逸らしておく。
「だからって説明を省くのはやめてくれ。それに、家入さんからもお守りドン引きされたんだが」
隣で恵が納得したような顔をした。
「
…
お前があれを選ぶはずないよな。やっぱり五条さんの仕業か」
二人して五条さんのほうをジト目で見れば、彼はあっけらかんとした態度で喋る。
「え~!衛だって必要としてる可能性あんじゃん。決めつけ良くない!」
「なんの話?」
虎杖が口をもごつかせながら会話に混ざってくる。
いろんな意味で今は黙っていてくれ
…
。
五条さんは、よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりの、意地が悪い顔をした。
「衛が今持って「虎杖、それ取ってくれ」
…
恥ずかしがらなくてよくない?」
俺は白けた目を彼に向けて、そのままスルーした。
取ってもらったカッパ巻きを食べ始めることで、話をする気がないアピールもする。
「チョイスがお子様ね。それじゃあ座銀はまだまだ早いわ、回転ずしで十分よ」
釘崎は何かをわかったような顔をして、俺にそう言ってきた。
…
まず高校生に銀座は早いのでは?田舎出身としてはそんなイメージしかなかった。彼女もそうらしいが
…
何がわかったのだろうか。
「てか、醤油くらいつけて食べなさいよ」
何食ってんの?と怪訝そうな顔をされる。
…
寿司だが。しかも釘崎だって、俺が何食ってるか見てるだろ
…
。
俺も怪訝な顔をして彼女を見ていると、恵が諦めたような声を出した。
「ほっとけ。コイツ、わけわかんないくらい薄味派だからな
…
」
「
…
正直言うと、このみそ汁も味濃いんだが
……
」
酢飯で中和するのも微妙だった。
「え、早く言えよ!お湯足してやっから」
虎杖がそう言ってくるので、俺は素直にお椀を渡した。
…
お茶用の蛇口からお湯が注がれたものが、すぐに返ってくる。
礼を言って受け取り、それを一口含めば
…
まぁマシになっている。
俺が一人頷いていると、それを見ていた五条さんは、まだ慣れないんだ
…
と困ったような声を出した。
…
俺は、前から思っていたことを話すことにする。
「というか、こっちって味濃いだろ。
…
醤油も塩辛いし」
たぶん
…
俺の経験だけの問題じゃない気がするのだ。いや、経験といえばそうなるのだが
…
。
「あー
…
東西じゃ、結構味変わるもんね」
僕いろんなとこ行ってるからわかるー。と、軽い同意が返ってくる。
「何、アンタ関西出身なの?」
俺は彼女からの質問に、少しだけ口を噤んで
…
五条さんのほうをそれとなく窺う。
…
言っていいのか?
そんな俺の意図を汲んだ彼は、小さく頷いた。
それを確認した俺は
…
控えめな声で返答をする。
「
…
九州」
「遠っ!!」
同級生三人の声がハモった。
「
…
てか、また微妙な答えじゃねぇか」
呆れた恵から、せめて都道府県で言えよ
…
と小声で責められる。
俺は何も言い返せず、静かに物を口に入れた
…
。
逃げたな
…
という目線をもらうが、素知らぬふりをして咀嚼を続行した。
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