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ぎん
2024-06-13 15:48:24
1358文字
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友達なら、庇ってやるのが男らしいだろ?
ギンとベンジー君のお話
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ーーームカつく男がいる
最初に仕掛けたのは俺だった
クリクリ頭のブロンド髪のどこか垢抜けないミコッテ族
身なりはよく、ここじゃ似つかない綺麗な顔つきをしてる
どちらにせよ旅をしてウルダハに流れ込んできた"世間知らず"って事だ
パールレーンのいつもの酒場で、イカサマポーカーを仕掛けて、喧嘩して
マスターに追い出されたのがきっかけだった
それ以降はあっちからもこっちからもちょっかいかけては口喧嘩の日々
歳が近い事も分かれば、尚更それに拍車がかかる
まあ、嫌いではなかった。イヤではなかった
認めたくは、ないんだけど
"友達"ってもんがいるのならこういうもんなんだなって思った
それでも、ムカつくもんはムカつくし
口喧嘩の後の掴み合いに発展した事も幾度もある
その男の名はベンジャミン。愛称はベンジー
サファイアアベニュー国際市場を走り回り真っ当に仕事をするアイツを見ては
「ばっかみてぇ」
なんて横目でベンジーを追い、鼻で笑ってパールレーンを歩く
「よう、ギン。最近稼いでるか?」
「あーー?
……
誰だお前」
「んな、つれねぇ事いうなよ。いつも酒場で金撒いてるじゃねぇか」
もう名前も忘れた、どっかのヒューラン族達
複数人でゲラゲラと笑いながらこちらに近づいてくる
相手は酒も入ってるせいか、だいぶ強気に話しかけてくる
「
……
あー、あそこの常連の一人か」
そういやお前最近イカサマポーカーしてないだろ?とか、最近の稼ぎはどうだとか
いちいち人の稼ぎに五月蝿くてどうせタダ酒目当ての奴らなんか適当にあしらってスリに戻ろうとしてた時だった
「そういえばよぉ、お前がイカサマしたクリクリ頭のミコッテ族、この辺で走り回ってるらしいじゃん」
「ばっかみてー!こんな所でまともに稼いでも金にならねぇのによ!」
「本当にな、しかもイカサマされて金むしられてんのにコイツとつるんでるらしいぞ〜!」
「おいギン、イカサマの仕方でも教えてやれよ、簡単に稼げるぞってな!」
ギャハハハ、なんて汚い笑い声がパールレーンに響く
こんなの、日常茶飯事だ。此処では真っ当な仕事は貰えないやつばかりで、裏で小金稼ぎしてる方が儲かるのだ
「こんな所で真っ当に働こうなんざ馬鹿のするヴッッッ!!!!!」
いつのまにか、手が先に出てた
目の前のヒューラン族を殴っていた
先に手を出したのもあって周りの奴らがざわつく
「おいギンテメェ
…
!!」
「ピーチクパーチク、うるせぇんだよ。アイツのことバカにしていいのは俺だけだ」
目の前の男に馬乗りになり、殴る
「お前らが、真面目に働くアイツを馬鹿にしてんじゃねぇ」
1発、2発、3発
…
拳が赤く染まる
周りの奴らが慌てて俺を引き剥がして、取り巻きも、殴った相手も喧嘩する気満々だ
「クソガキが
…
調子に乗るなよ」
「俺の前でアイツの悪口言った事後悔させてやるよ、かかってこい雑魚」
俺はこの路地裏で育ち、真っ当な生き方を知らない
真っ当に生きてるアイツの存在が眩しくて
死ぬほど反吐が出るけど
『友達なら、庇ってやるのが男らしいだろ?』
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