黑野羊
2024-03-24 01:12:21
4630文字
Public 意味不明小説
 

意味不明小説《5》

意味不明で、ちょっと怖い、不条理だったり、シュールだったりする、短いお話集
掲載作品)
明滅する世界/ポスター/墓石/宛先/小噺:ウサギ/問題。/問題。その2/おにさんこちら/コトリの飼い方/コトバ集め

明滅する世界


部屋の蛍光灯がチカチカと点滅し始めていた。
少し前からやばそうだな、と思っていたが、この繰り返される明滅はだいぶ気になる。
昔、部屋の蛍光灯が切れかけて点滅を始めたら、家の外も点滅をしている、そんな話を読んだことを思い出した。
新しい蛍光灯を買いに行こうと外に出た。
外でも部屋と同じ明滅が繰り返されていた。
これはマズイ。あの話と一緒ではないか。
慌てて買いに行き、慌てて付け替えた。
部屋の明滅が止み、世界の明滅も止む。
ほっと安堵の息をつく。
そういえばあの話はどんなオチであったか。

そんな話を、インターネットの片隅で見つけた。
あぁそういえば、と天井を見上げると、