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Isa
2024-02-27 19:33:15
4070文字
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静寂の雪国(没文)
終わりはあるけど途中がないよくわからない話。多分推しに大好きな町に行ってほしかっただけの話なので、目的は達成しているのではないか。ネヴァンちゃんinメイルシオ回
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※間にどんな話を入れたかったのかまるで覚えていないが、何らかの理由でネヴァンちゃんがアジトに留まりたくなかったか何かかなあ
……
それをマギルゥには見抜かれている、みたいな話
……
?という推測
「そんなに慌てて否定することはなかろう。商人を守ったのは事実じゃしー。その目的が何であろうと、誰にも責められる謂れはない。そうじゃろ?」
「それはそうかもしれませんが、
…………
」
自分はそうではない、と口にするには、この静寂が強すぎる。嘘の塊でしかない言葉を吐いてしまえば、より大きな罪悪感になって返ってくるだけだ。雪に囲まれた中で、自分の感情に嘘をつく度胸はなかった。
「
……
じゃから、責められる謂れはないと言うておろうに」
沈黙を選んだネヴァンに対して、マギルゥはどこか気力を削がれたように言った。気遣ってくれているのだろうか、と思ったが、マギルゥの言葉はネヴァンの心に浮かんでいた、自分を正当化するための文句とほとんど一緒だったので、その言葉を素直に受け入れる気にはならなかった。
ライフィセットに言われたからここにいるが、それはネヴァンがそう頼まれるように動いたからだ。彼に会ってその話をすれば、こういう結果になると思った。ベルベットを想うライフィセットの言葉があれば、人手は足りている、というベルベットの言葉に反論することができる。この町の暮らしを支えるための仕事に、自分の都合を一番の理由にして着いて来たのだ。
いつの間にか、誰かの心や身体の安全のためにということを一番の理由にして動くことが、随分と下手になってしまった。ネヴァンは時折自分の言動を振り返って、そういうふうに思うことがある。
「まったく、頑固な優等生め。エレノアかお主は。
……
いや、あやつの方がまだマシじゃの。少しは坊を見習わんか。お主を利用して、ベルベットの周りに人を増やすことも、自分の予定を変えぬことも通した坊が悪党だと、お主は思うのか?」
「そんなことは」
「なら」
マギルゥは呆れ果てた、と書いてある表情をしている。だがその言葉はやや強い調子に聞こえた。
「お主のその物思いはおしまいじゃ。ま、お主がいつまでもうじうじうじうじしてベルベットに優しくされたいというのであれば、儂に言えることはないがのー」
「
……
そ、そう、ですね。おしまいにします」
マギルゥはそれで良いと言わんばかり、満足そうに頷いた。不思議な人だ。ひとまず、彼女の前でこのことを考えるのは止めた方がよさそうだった。依頼の半分は無事果たせていることだし、帰り道の警戒も怠らないようにするくらいしか、報いる方法はないだろう。
「ええと
……
、私に、何か御用でしたか?」
「なあに、終わったよ。ただのヒマ潰しじゃったからな」
マギルゥはひらひらと片手を振って歩いていく。ネヴァンの口から出たその言葉は、感謝だっただろうか。それとも仕返しだっただろうか。自分でもわからないまま、後ろ姿に声を掛けていた。
「お優しいんですね、マギルゥ様は」
「はああ~~~!? 悪の大魔法使いマギルゥ様に、なんという形容詞を使うんじゃお主は! 魔女裁判にかけた結果の罰として、儂との漫才コンビを結成して観客の大爆笑を取るまで解散不可とする契約書を送りつけるぞ!」
「それ、罰なんですね
……
」
マギルゥはどうあっても作業を手伝わないつもりらしい。ネヴァンはため息を吐いて物思いを一度吐き出すと、ベルベットのもとへ戻ることにした。何かをしている方が気が紛れる。今はそれで良い。
神秘的な真白の世界に自身の足跡を残すのは、なんとなく後ろめたいような心地がした。
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