氷紀
2024-02-26 22:16:54
7107文字
Public とある息子たちの話
 

息子たちの父と父

『とある~』シリーズ番外。時空を隔てた父と父。
後書きがわりに少し詳しめのシリーズ背景設定も。


【後書きがわりのゲタくん側背景事情(詳し目)】

・ゲ謎~バックベアード一回目までは6期と完全イコール
・バックベアード一回目直後から親父殿が力を取り戻し始めて、名無し編完結時に完全復活
 →この間にあるおどろおどろ・万年竹の時点では不完全状態だったけど、大人の姿で依頼人と交渉したり、ゲタくん(まだ鬼太郎の姿)を励ましたりしている。でも不完全状態がたたって『絶望と漆黒の虚無』および『名無しと真名』はほぼ6期アニメ通りの展開。最後に戻ってきたときにゲ謎の姿で固定=完全復活くらいのイメージ。復活後の親父殿はゲゲゲの森の顔役的な存在として認められる

・鬼くんが最初に跳んできたとき(鬼くん側では泥田坊回)、ゲタくん側ではバックベアード(一回目)から30年ほど経過している

 →この間、6期のアニメの単話回のような事態はちょいちょい起こっているが、泥田坊・ほうこうを含めて、少なくともゲタくん一人が背負うような事態にはなってない。
 →ほとんどイコールで親父殿vsぬらりひょんの暗闘期間。親父殿の立ち回りの結果として、この時点で目に見える影響としては、6期正史より西洋妖怪の介入スピードと介入度合いが大幅に低い。妖怪の社会そのものもだいぶ変質。そのため、第二次妖怪戦争に至る駒が揃わない。

 →当初の親父殿は、ぬらりひょんの行動について相当の割合を黙認していた。やり口はともかく、人間社会に介入して一定の力を持つことで、妖怪が迫害されないようになるという一点だけは否定できなかった為。
 →しかし人間の権力構造に関われば、究極的には、いずれ人間と妖怪のどちらかが奴隷を持つ・奴隷になる結果が避けられない為、それを拒んだ親父殿は『自分からぬらりひょんに喧嘩を売る気はないが、ぬらりひょんに与することだけは絶対にしない』と明言。
 →親父殿は、人間と関わることを望まなかったり、ぬらりひょんが嫌いだったり、一度はぬらりひょんについたもののやり口についていけなくなったり等の妖怪を、積極的にゲゲゲの森に迎え入れる(コレが後々の面倒の遠因に)。

 →大きな衝突がないため、ゲタくんがちゃんと『成長できる』状態に。背が伸びて髪が白くなったのもこのへん。妖怪ポストの依頼は続行中。

 →東京に残っていたかつてのMの精製工場のデータから、妖怪の血を材料にした難病を治す薬が開発された。
 →『気持ちは分かる、人間に協力したい派(ボス:人間に近い力ある存在、薬に縁ある神格も何体か協力)』vs『材料にされてたまるか派(同:ゲゲゲの森と親父殿)』で対立発生。

 →ぬらりひょん一派がかつてのMの精製工場に残されていた裏鬼道の技術(元は『幽霊族の血の力を適度に減衰させる技術』)を、妖怪全般に非常に効く武器として、対立している二派に対して匿名で流出させる。その上で武力衝突を煽る。
→親父殿はなんとか対話しようとするが、武器流出前の時点でも既に死傷者多数、かつ人間協力派が非常に強硬で交渉は難航。最後はぬらりひょんに交渉経路と退路を断たれて正面衝突に。

→森に攻め込んできた人間協力派との戦いでゲタくんが右足骨折+左足の膝下全部を粉砕骨折の大怪我。『自分の眼前で、血を奪おうとする一派に、裏鬼道の武器で息子の体が砕かれる』のを見た親父殿はガチ切れの大暴れ。森に攻め込んできた一派を追い返すどころか、文字通り滅殺のオーバキル。更に東京の元M工場にいた人間協力派の妖怪たちもろとも、残されていたMと裏鬼道に関する全てを粉砕。結果、人間協力派は『消滅』。

→ゲタくんはしばらく森で療養。
→人間協力派に対して明らかなオーバーキルを働いた親父殿、『穏健派だと思っていたのに、必ずしも穏健ではないのか』という評価に。同族殺しを恐れて森を出て行く者もいる一方、対ぬらりひょんの最有力として担ぎ上げる者も出始める。

→一連の経緯で精神的に限界になったゲタくん、足をやられたトラウマも加わって下駄を使えなくなり、親父殿に返却。
→体が回復したところで森を出て放蕩息子化。出るときに、非常に微妙な立場に立たされている親父殿へちゃんちゃんこも渡そうとしたが、親父殿が拒否。折衷案で、一部をほどいて組紐を作って親父殿に渡した。

-----ここまでバックベアード(一回目)からカウントして10年くらい

・こちらの世界でゲ謎でいうところの『あれから70年』のタイミングがどこに来るかは謎。ただ療養中か放蕩中かのどちらかで、ゲタくんは哭倉村の最後の後片付けに行っていない(親父殿は確実に行っている)

・ゲタくんは人間の街に潜り込んで適当に生きている(ここから20年ほど)
 →年齢は二十歳と詐称。たまに怪しまれる。
 →外見が年を取らないので、一カ所に留まれるのは長くても5年くらい。大きめの地方都市を転々としている。
 →基本は単発バイトで稼ぎつつ、バイト先で声かけていい仲になった子(男女問わず)のところを泊まり歩いていたが、どうも相手から『入れ込まれすぎて』しまうことに気づいて、対象を専ら夜の街のプロなおにーさんおねーさんに鞍替え。適度に可愛がられては深入りせずに別れる、を繰り返す。酒も煙草も色事もプロの皆様から本当にイロイロ教わった。

 →森から離れてはいるが、森の仲間から依頼が持ち込まれたり、まなちゃん(バックベアード一回目で十代前半とすれば、この頃はだいたい二十代前半~五十代前半の時期に相当)経由で妖怪トラブルの解決に出向いたり、自分で出くわした妖怪トラブルを自力解決したりで、危険度の高い現場はそれなりに踏んでいるしそれなりの目にも遭っている。

 →足の怪我をきっかけに自分の戦い方を見直している。6期の鬼くんより更に抜け目ない方に進化。ちゃんちゃんこは適宜、ジャケットやらパーカーやらに編み直して所持。
 →放蕩を始めた直後は足を砕かれたトラウマが残っていた為、靴だけはお金をかけて頑丈なものを選んでいた。今は装備としてアテになるからという理由で、やっぱり頑丈なものを選んでいる。でも痛かったことを忘れた訳じゃない。

 →鬼くんが跳んできたときに住んでいる安アパートは、その直前の時期(2年くらい前)の愛人だった水商売の男が契約した部屋。何かの理由で男がトンでしまった(薬物or人身売買に関わった? でおそらく死んでるか海外逃亡)為、不審に思った大家を「あの人の帰りを待っていたいんです……」と泣き落として住んでいる。家賃はきっちり払っているので黙認されている。
 →男が身分証の類を置いていったため、必要になったときはソレを『拝借』しつつ単発バイトを繰り返している。そのため鬼くんが跳んできた時点で特定の相手はいない。

・親父殿の立場は非常に微妙
 →Mの精製工場から始まった一連の騒ぎで日本妖怪の総数が減ってしまったこと、中でも特に『戦える者』が大幅に少なくなってしまったことから、西洋妖怪の侵入がじりじり増えてきている。ぬらりひょんは健在で、流れに乗じてバックベアードの復活を目論んでいる。ただしぬらりひょん側も、手駒の数が減ってしまっている状況なので、人間社会へ入り込むスピードはだいぶ低めだし、本人が前線に立つ回数も増えている。

 →親父殿はぬらりひょんの意図に勘づいていて、西洋妖怪の動向含めて気を張っている状態。火種になりそうなトラブルがあれば、分かり次第潰して回っている。街で放蕩中の倅についても、『他勢力に祭り上げられる』ことだけは絶対に回避しないとマズい為、バレない程度に警戒網を敷いている。鬼くんが跳んできたのにがついたのはこの為。

 →親父殿は、『ぬらりひょんが健在である以上、いずれバックベアードの復活は避けられない』と考えている。よって今はその時期を少しでも遠ざけることを第一に動いているが、復活してしまった場合はおそらくぬらりひょんとの二正面になる為、息子の力をアテにせざるを得ないだろうとも思っている。
 →周囲からも、情勢が緊張側に傾く度に『鬼太郎を呼び戻せ』とせっつかれるが、息子が眼前で足を砕かれた光景が若干トラウマ化しており、息子を戦場に引き出す羽目になるのがものすごく嫌でためらっている。

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