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豆炭々炬燵
2996文字
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訳アリ心霊マンション
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【カミ東】いたいのいたいの飛んで行け
思春期🔪様のお通りです道を開けてください。裏垢ふせったー含む原作者様より齎されたイラストによってカミ東妄想が荒ぶったお話を二つほど。
一つ目は思春期カミキリ様のお話、二つ目はとんだ誤解が生まれてしまうお話。其々別時空のお話となっております。
1
2
※ナチュラルに付き合っているパターン
熱くぬめった舌先が唇をなぞり、軽く開いた口の中にその身を滑り込ませた。
「ん、
…
ふっ
……
」
口腔内に訪れた来訪者を出迎える。先端同士を突き合わせ、その柔らかで熱のある体を絡ませ合った。
僅かな酸素を求め角度を変えるも、熱い吐息ばかりが肺の中に溜まっていくばかり。
十分な酸素が行き渡らず頭がクラクラする東雲を見計らってか、唇を離したカミキリは軽く息を弾ませている彼女を見て微笑み──、緩慢な動きで上下する女性の象徴を衣服の上から触れるべく右手を伸ばす、筈だった。
「ちょっと待ったあッ!」
東雲の大きな制止の声にカミキリはビクっとして伸ばしていた右手を止めてしまった。
「二日目だからこれ以上先は無理」
「ふツか、め?」
何が二日目なのか全く見当がつかない。
座っている東雲の足の間に向かい合う形ですっぽりと身を収め仰ぎ見つめるカミキリの大きな瞳が二度大きく瞬いた。
「こノ前の週末出来たよ?」
「そりゃあ、そん時はまだなってなかったから」
「なにニ?」
「何って、その
……
生理にだよ」
もごもごと最後の方は口ごもる東雲にカミキリは小首を傾げる。
せいり?整理?整理整頓?部屋は毎日片づけて綺麗だし、昨日も掃除をした。
「(あ、分かってない顔だこりゃ)」
その後、東雲は生理についてカミキリに分かり易いよう説明をして納得してもらった。
神として神社に祀られていた時には知りえなかったことがまだまだ沢山満ち溢れている。
純粋に人体の作りと不思議さにカミキリは東雲の腹部に手をそっと手を当てた。
「つらイ?」
「今回のはそんなに重くないから辛くないっちゃ辛くない。それにさ」
お腹を温めると楽になるんだ。
東雲の言葉を聞いてカミキリは今度は両手で東雲の腹部に触れた。カミキリの慈しみ溢れる手付きに東雲は小さく感謝の言葉を紡ぐ。
「つかよ、そもそもカミキリさんこれから仕事だろ」
「
………
」
「おいコラ目ェ逸らすな」
「そロそろ時間」
「んじゃ、そこまで見送るよ」
二人揃って部屋を出て玄関扉の鍵を施錠しマンション入り口に向かうカミキリの後を東雲が付いて歩く。
マンション入り口まで来て見送ってくれる東雲にカミキリは踵を返して彼女の腹部を優しく撫でた。
無理しないでと気遣う気持ちを指先に込めたそれは静かに離れる。
「いってキます」
手をひらひら振る東雲にカミキリは笑顔でこたえ出勤していった。
「? ??」
たまたま出勤時間が被ってしまいその一部始終を見ていた乙幡は表情も体も固まり動けずにいた。
東雲とカミキリが付き合っているのはマンション住人の誰もが知っていた。もっとも二人から付き合っているという公言はないものの、皆薄々何となく気付いていたが正しい。
だが、二人が一体何処まで進んでいるかという野暮なことを考えはしなかった。
「(え──、カミキリさん東雲さんのお腹擦って、いってきますって、──え?)」
脳裏を過るおめでた出産の文字。時間差でガタガタ体が動き出すのを必死に鎮めた乙幡は、少々ぎこちないが頑張って笑顔を作りながら東雲に朝の挨拶をして自分も出勤していった。
乙幡は仕事中、朝の二人のやり取りが頭から離れず気がそぞろだった。それでも何とか仕事を終わらせ、あれはきっと気のせいだと自分に聞かせ帰宅すれば、運が悪いのか良いのかまた二人がマンション入り口にいるところを目撃してしまい。
「たダいま」
出迎える東雲のお腹をまたカミキリが優しく撫でる光景に乙幡の脳内は混乱を極めた挙句。
「(ご祝儀、いくら包もう)」
突飛な思考に無事着地してしまった。
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