【マイ耳】胸に突き刺さる声【ヒロアカ】

コミック派の方ネタバレご注意。
耳郎ちゃんが入院中(未だ意識不明)ときいて、もしマイク先生がお見舞いに来ていたらというお話。


もしも密告者がマイク先生自身だった場合ver





受付で面会の許可を得たマイクは見舞い品片手に耳郎響香のいる部屋を叩いた。
数回叩き、頭の片隅で「まあ無理だと思っけど」と思いながら部屋主の許可を得ず部屋に入り込む。学校からの報告通り意識が戻っていないものの、命の危険のない耳郎の寝姿にマイクは行儀悪く口笛を吹いた。
「結構大事なさそうじゃねえか」
鼻歌混じりに見舞いに持ってきた花束をナイトテーブルの上に置き振り返る。変わらず意識は戻らずも傍から見ればただ眠っているようにしか見えない耳郎の姿を見たマイクのサングラスに隠された瞳が眇められた。
「命があるだけ儲けものってんだ」
こうなることは重々承知していた。下手すれば怪我人だけではなく死人が出ることさえも分かっていた。
だのに如何してか、自分が情報を漏らした張本人にも関わらず悲しげな眼差しで起きる気配のない耳郎をマイクは見下ろし続けていた。