ひろっぷ
2022-07-10 19:58:46
2269文字
Public 第五 ハス探
 

夢の中でも会いましょう

夢の中の廃墟群で彷徨うハス探。2ページ目以降は会話文。増えるかもしれない。



『目覚めたか』

目覚めた開口一番邪神の声。
いつもの荘園の部屋ではない。起き上がれば硬い大理石の上に寝転んでいた事が分かる。
周りを見渡せば見知らぬ景色ばかり。自然で溢れ、豪華な居城であっただろう場所も廃れ崩れており、長年人がいなかったことも伺える。要は自分とこの邪神以外に頼る人物はいないのだ。

そして、これは夢なのだとも。

しっかりと地に足をつけている感覚はある。ただしかし頭ではなんとなく、これは夢だと確信を持っている。

「なんでこんな夢見てるんだろ。夢の中で目が覚めるとか変な感じ」
『さて。我とて万能ではない故な。そうさな散策してみよ。予想は出来ているが確証がない事象がある』

いつもはその提案に難色を示すものの、ここは夢の中だ。たまには乗ってもいいだろう。
夢の中だから、と自分に言い聞かせて。