ひろっぷ
2022-05-15 00:36:53
3395文字
Public 第五 ハス探
 

かみさま、どうかおねがい

※生贄パロディ。ハス探。




↓以下小ネタ




あの、ここ何ですか」
『禊の場だ』
「みそぎ?」
『お前は我の供物となった。しかし供物のまま終えさせるには惜しいと思ってな。我のものは変わりないが、寵愛してしまえば良い』
「ちょうあい……あなたの言っている事は難しくて分からないです。すみません」
『フ人の子には難解であったか。そうさな我が妻に、と言えば伝わるか』
「つ、つま…………妻!?」
『おお。これで伝わるか。良い、良い』
「良くな良くないです!妻の意味分かってますか!?」
『我を誰と心得る。人の知識は網羅しているのだぞ』
「そうだけどそうじゃな。ぼ、僕はもう死ぬのかと思って。どうして!」
『惜しいと言ったはずだが』
「何をですか!」
『そなたのその命をだ。良い色をしているからな』
「色?」
『左様。我から見れば生きとし生けるもの全てに命の色がある。特にお前の色が我は好みであったからな』
……っ。ぼく、僕は
『この古城では好きにせよ。ただし我の傍を離れるな。よもやあの村に戻りたいなどと吐かすのではあるまいな?』
………僕、生きてもいいんですか」
『そう伝えたはずだが。人の子の感情までは理解しきれずか
「殴らないですか」
『殴る必要がどこにある』
「怒らないんですか」
『必要ない』
……………死ななくていいんですか」
『我のものだ。許すと思うてか?』
……ひ、う
『叱咤しておらぬはずだが。何故泣く』
「ちが嬉しくて。僕、ずっと殴られて、怒られてばかりだった、から」
『それは僥倖。これからは安寧を得られると心得よ』
はい。よろしくお願いします」