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鹿
2023-12-31 19:45:49
5755文字
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ぐだイベが気になりすぎて書いたSSもどきの日記
ぐだぐだ直前生放送をやる日のおはガチャがテセウス(初引き)だったという話。
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2
「召喚に応じ参上した。セイバー、テセウス。うん、僕はそれなりに何でもこなせるよ。さ、何からやってみようか」
「えっ本当? これからぐだぐだイベントなんだけど、来てもらえる?」
「うん、ぐだぐ
……
え?」
つい先ほど召喚されたギリシャ神話に名高き英雄テセウス。彼は新入サーヴァント向け研修プログラムと、聖杯から流れ込んできた種々の知識を受け、ここ人理保障機関カルデアが、人類史の白紙化という前代未聞の危機に立ち向かうため、古今東西の英雄英傑を集めた場所であることを理解していた。
「ごめんねー、テセウスだって会いたい人もいるはずなのに。ちょうどイベント開催予告とかぶっちゃっててんやわんやでね
……
」
「いや、それはまた追々で良いよ。それよりその、ぐだぐだ、っていうのは
……
?」
マスターの国の言葉でだらけているとか締まりがないとかいう意味であるそうだが、そんな名を冠したイベント(研修プログラム曰く小規模特異点等への対処など、期間限定の任務)とは一体どういうものであろうか。
「それがさっぱりわからなくて」
「わからない
……
?」
「もう七回もやってるイベントなのに、次に何が来るのか全く予想できないんだよね
……
」
カルデア施設紹介の道すがら、ざっくりとした概要を聞かされたが、今日ここに来たばかりのテセウスには初耳のことばかり。
まずそのイベント発生予測の根拠となる『ぐだぐだ粒子』からして全く理解が及ばない。聖杯に聞いても「何それ知らん
……
怖
……
」と宣う始末である。聖杯からそんな態度を取られるとは思わず、テセウスは途方に暮れるしかない。
テセウスのマスターとなった少女は、彼らの関わったこれまでの事件のあらましなどを語ってくれたが、それも聞けば聞くほど混乱しか起きないものだった。
「ええと
……
マスターの国が各地の領主同士で争いあっていた戦国時代の有力領主が織田信長で
……
その時代より遥かに前の国という概念が生まれはじめた時代の幻の国の名が邪馬台国で
……
そこで織田信長を模した巨大な土人形を使って古代の神を蘇らせたのが、戦国時代が終わって二百年ほどの長期政権ができたもののそれも崩壊しようという時代の治安維持組織の局長で
……
?」
「あっ聖杯からの補足情報はあんまり真面目に聞くとかえって混乱するよ! とりあえず主要メンバーはノッブ
……
あ、織田信長ね、が代表する戦国組、沖田さん達の所属する幕末組、最近は邪馬台国の人たちも加わって、なんかもう色々大騒ぎになって、最後はメドゥーサさんが巻き込まれるイベントってことだけ押さえてくれたらいいから!」
「かろうじて国は統一されてたのに、何故急にメドゥーサが⁉︎」
「
……
なんでだろう
……
あの辺の人たちが関わってればぐだぐだイベントなのかなって思ってたんだけど、データベースの分析結果で作った年表によると、メドゥーサさんが巻き込まれてないイベントはぐだぐだイベントと認められないらしくて
……
」
カルデアデータベースは時に我々には認知不可能な、
高度
メタ
な評価軸を用いることがあるとかなんとか。混迷を極める情報の波に溺れそうになりながらも、決して出られぬ迷宮を踏破し英霊の座に刻まれた男は、なんとか事態の把握に努めようとした。
「それでも去年はまだカルデアスの予知演算だとかで、イベント名だけはわかったんだけど、今年はそれすらないんだよね
……
思い出すなあ、去年のあの衝撃。『ぶっちぎり茶の湯バトルぐだぐだ新邪馬台国~地獄から帰ってきた男~』のタイトルを聞かされた時のこと
……
」
「『ぶっちぎり茶の湯バトルぐだぐだ新邪馬台国~地獄から帰ってきた男~』⁉︎」
しかしその努力も、どういった脈絡か見当もつかない単語の連なりに挫けそうになる。なんだかクラクラしてきた頭を押さえながら、それでも先をゆくマスターに着いて行った。
「聞いたところで何もわからないよね
……
でも実際体験すると『確かにぶっちぎり茶の湯バトルぐだぐだ新邪馬台国地獄から帰ってきた男だったなぁ』ってなるんだよ! 本当に! とにかくぶつかってみないとわからない
……
それがぐだぐだなんだ」
そして辿り着いたのは、ストームボーダーボイラー室横の、凡そ居住区とはなり得そうもない熱気と湿度のスペース。
「というわけで、こちらが通称ぐだぐだサーヴァント達の溜まり場です」
過ごしやすさとは無縁そうな環境にも関わらず、室内からは相当な人数の、賑やかを通り越してやかましい声が響いていた。
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