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納豆
2021-08-29 12:22:34
3223文字
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悪い男になりたい👑の導入
ゆくゆくは🐉👑になるはずだった導入です
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正直、あの男の秘蔵っ子に時間を費やしたくはなかった。
しかし、ふと思った。
この後の懇親会、こいつが行方をくらませようものならどうなるかな。
二十歳も迎えたいい大人がするいたずらではない。
いっそスポンサーへの挨拶に顔も出さないチャンピオンなどリーグへの損失はいかほどかと考えないでもない。
だが、先に言い出したのはこの少年であるし、何よりも悪への教えを願っていた。
思考を埋めた悪だくみに、現在、俺はシュートにあるカフェテリアにて少年王、ダンデと向かい合っていた。
彼はこのカフェテリアの期間限定フルーツパフェを目を輝かせてほおばっている。
一応、子供らしいところもあるのだなとなんとなしに思いながら、クリームをつける頬をとんとん指で指して見せる。
ダンデは俺の仕草にテーブルのナプキンを手に取ると、頬をぬぐう。
それからはっと大きく目を見開いたのだった。
「俺たちがしてること、全然、わるい男じゃない!」
「おや、お気づきですか」
けらけら笑ってやれば、ダンデはがんっとショックを受けた様子で俺を見つめる。
いっそ、懇親感をふけったことは大層悪どい事なのだがそこには触れない。
俺は自分の手元にあるティーポットに手を伸ばした。
そのままティーカップにとととっと注ぐ煌めく茶葉の香りを広げる紅茶に目を細める。
そう、ダンデをこっそり連れ出し、足を運んだ場所は健全な遊び場だった。
ポップでキュートなスイーツショップ、ポケモンたちと大いに遊べる会員制アスレチック、布地からオーダーメイド可能なキャップの専門店その他諸々、健全に子供が楽しめるだろう場所ばかりだ。
ただ楽しそうにはしゃぎまわる王様をエスコートしたに過ぎない。
静かにカップに口をつけた俺に、ダンデはスプーンをからぁんとテーブルに落として頭を抱えるのだった。
「これじゃ、楽しいだけだ」
「よかったじゃないですか。お前も年相応にはしゃげるようで安心しました」
「楽しかったが!こうじゃない!」
一体俺にどんなイメージを持っていたのだろうか。
いっそ、スパイク商工会に迷惑はかけられないし、今日連れて行ったところもマリィが喜ぶだろうとアンテナを張り巡らせた中の一端である。
可愛らしいものが好きで、おしゃれが好きで、ポケモンを愛している、最愛のマリィ。
きっと、あの子も喜んでくれるだろう。
ふふっと笑みを浮かべながら、目を伏せる。
悪タイプを扱うし、見た目からしてワルイ遊びというやつを嗜んでいるとでも思ったか。
残念ながら、俺は妹を悲しませるような兄ではない。
あの子の前で、後ろ暗くなるような真似をするわけにはいかないのだ。
目を眇める俺に、ダンデはうぐっと顎を引いた。
不満をあらわにぶすぅとしながらまたスプーンに手を伸ばしたダンデはパフェに戻っていく。
結構な高さのあるそれは、既にほとんど食い尽くされている。
早食いが過ぎないだろうか。
ぱくぱくすごい勢いで消えるフルーツとクリームを見送った。
不満たらたら、そんな姿に俺はカップをテーブルに戻したのだった。
「」
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