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無窓居室
2023-10-14 15:16:18
1428文字
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不思議なお話を
もはや😈👹😈かどうかも分からない変な話のメモ。
そのうち整理します。
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Starless And Bible Black
(芥川龍之介『奉教人の死』パロ)
昔、ある街にアカネという若者がいた。美しく力にも優れたアカネは街の女達の憧れの的だったが、本人は騎士修道会に身を置くことを望み異性を寄せ付けない。ただ一人、近くに住むひめという少女にだけは護身術の手ほどきをすることがあった。ひめはアカネを「師匠」と呼び慕っていた。
街の教会の司祭は徳の高い神父だった。地方に病が流行ったとき神父の言う通りに井戸を封鎖し下水を引くと、いち早く街での流行はおさまり患者の多くも回復した。一帯を凶作が襲ったときも春先からの神父の忠告通りに蓄えを多く備えていた街は無事だった。医者や学者達もこれにはおそれをなし、あの神父は大天使の生まれ変わりではないかと噂するのだった。
ある晩、ひめは偶然通りかかった教会の聖堂で神父に縋り泣き崩れるアカネを見た。それが懺悔の姿であることを察したひめは逃げるようにその場を去った。
しばらくの後、富豪の娘のみゆが未婚のまま妊娠するという事件を起こした。みゆは赤ん坊の父はアカネだと言いアカネも否定しなかった。アカネは一転、修道会から追われ街の住民からも疎まれる存在になる。物乞いも同然の身になったアカネにひめだけは食べ物や着るものを届けるが、その心中は複雑なものだった。
ある日、街を半焼させる大火事が起きた。神父の誘導に従い避難したため住民のほとんどは無事だったが、みゆが産んだばかりの赤ん坊が自宅に取り残されていた。燃え盛る建物から赤ん坊を助け出したのはアカネだったが、アカネは大火傷を負い手の施しようのない状態だった。
命を捨てて我が子を救ったアカネに住民達は同情し、みゆの両親もアカネを婿と認めようとする。しかしみゆはアカネが赤ん坊の父だというのは嘘であり、自分が街一番の美少女であることを証明するためにアカネに言い寄ったこと、無下に断られのを恨んで他の男との間にできた赤ん坊をアカネの子だと言いふらしたことを懺悔する。
群衆に動揺が広がる中、医者がせめてもの手当をしようと服を脱がせるとアカネは女性であった。
住民達から称賛の声が上がる中、神父がアカネに近づいた。終油の秘蹟を授けるものと思われた神父は群衆に向けて宣言した。
生前のアカネとの契約により、不義の子である赤ん坊に祝福をあたえたこと。住民達の中にアカネを信じぬく者が居れば、あるいは天からの救いがあれば、アカネに一切の手出しをしないこと。どちらも無ければアカネの魂は自分のものになることを。
言い終わるや神父は黒い翼を広げてアカネを焼け爛れた体ごと連れ去ってしまった。
恐慌状態の住民達の中で、ひめはアシジの聖人による平和の祈りを唱えていた。
2023/10/12
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