2023-12-08 23:52:50
1896文字
Public 二次創作:全般
 

違えて、違えて

リズム天国二次創作 スぺダン1号+コスダン3rd
診断メーカーのお題をもとに書きました。
https://shindanmaker.com/531520】
気分のいい話じゃないかもです。
独自の設定、幻覚を多大に含みます。
プライベッターから再掲。

「センパイ、どうして泣いているんですか?」

……あ?なんだよ、冷やかしにきたんなら殺すぞ」
――っえーと、いや、その……そうですよねっ!なんで泣いてるのーって言って答えるわけないですよねーあははは」
………………
……えーーーーっとぉ……
――なんのつもり?」
「っぼ、ボクは……なんとなくここにいるんです、そう!なんとなく!決してあなたの跡をつけたわけでもなく!なのでボクは観葉植物のようなものです」
「わざとらしい」
「ボクは観葉植物だから喋らないし怖がらない、そうなにもこわくない」
「はぁ……
………………
……
…………
…………
……
………………やっぱどかすわ、このクソ邪魔な紫の観葉植物」
「あああ引きずらないでください!やめ、ちょ、力ありますねセンパイ?!」
「ダンサーなめんなよ?これくらいの体力はあって当然だし、お前らなんかより……そう、お前らなんて……
――センパイ?」
……お前は」
「ボク……ですか?」
「お前は、コミュ障でオタクであがり症で消極的で自分の考えもロクに言えないくせに、なんでこんなときに限って話しかけてくんの」
「あの、オタクは関係あるん――
「なんで!わざわざ今!不機嫌な僕に近寄るの!気遣ってるつもりならそんなの要らないんだけど!」
「ととととりあえず落ち着いてください!――んっんん、なんと言いますか……舞台の上でのあなたはいつも笑顔ですよね。そして舞台裏では強気で少々怖いですけど、いつもしっかりしててキリッとしてるというか……
……それがなに?当然のことだろ?」
「そうそれ!あなたは普段から気丈に振る舞っていて――おそらく他のダンサーへの対抗意識とか自分自身を高めたいとかが動機なんでしょうけど――弱さを人前で晒せない、晒しちゃいけないと思っている!いやもしかしたら、弱さを持つことすら許せないのかも……
…………
「あっいや、さっき言ったことはただの考察ですけど。でもスペースダンサーズで一番涙と縁遠そうな、そんなあなたがここで泣くのを見た瞬間……いてもたってもいられなくなって……
「それで、あんな失礼極まりない質問をしたの?」
「それは、すいません……あぁでもセンパイ、本当に知りたいんです」
――なんだよ
「あなたを泣かせたのは、誰ですか?それとも、なにですか?……あなたにあんな顔をさせるほどの悲しみは……一体どんなものなのですか……?」

「コスモ、お前……



「なんで笑ってんの?」



「ぇえっ?」



……君がおかしいのは知ってるし、今更怒らないけど……。この状況でそんなニヤニヤすんのはやめた方がいいよ。ふつーだったら怒られるぞ」
……センパイこそこんな状況なのに、ボクを気遣えるんですねぇ」
……ちっ。くっだらない。そもそもあんな簡単に落ち込むなんて僕らしくもねぇ、やめやめ」
「えっ……!?」
「お前が長々と喋ってたせいで頭冷えたわ。だからもう用はないでしょ。戻った戻った――
「よかったぁ……センパイが立ち直ってくれて本当嬉しいです……
……はあああぁぁ、もう面倒見きれねぇ僕帰る」
「あっお疲れ様です!センパイ!」


……『また明日頑張りましょう』とか、言ったほうがよかったかな?でも今のセンパイに頑張れは地雷かなぁ……
……ボク、笑ってたんだ。気づかなかった。……やっぱりセンパイはすごいな。あんな風にきっぱりモノを言えるんだもの)
「はぁ」
(そうか、笑ってるんだ。嬉しいんだ)
「あははぁ」
(センパイが泣いてるの見たときからずっと胸がギュッてなってるけど、これって嬉しいって気持ちなんだ)
「っあぁー……
(また見たいなぁ……センパイの弱さ……!)