しゅう as 猫田しゅうぞう
2020-12-07 19:59:24
1132文字
Public ID:INVADED
 

無題

ID:INVADED #BRAKE-BROKENで墓井戸にめちゃくちゃになった結果、登場シーンをなぞってるだけの文章

隣にいる誰か――「彼」を少年だと思うのは、声の高さのせいだろう。丁寧で落ち着いた物腰から受ける印象よりも、たぶん幼いんじゃないかな、なんて想像する。そうしたところで姿形はちっとも思い当たらないのだけれど、それでもその存在をそういう風に認識したら、なんだか急に心が凪いだ。
わかることなんか全然ない。自分さえわからない二人がここにいるとわかったところで何にもならないのに、それでも戸惑いはすっかり治まってしまった。
意識の通りに動く身体はある。自分がそこにいるのかはっきりとわかる。それだけだ。違和感だらけなのに、どれがどうとかそれを言葉にできるほどのものじゃない。別にどうだっていいかと手放せるものばかりだ。隣に彼がいるとわかってしまったせいなのかもしれない。
だって目隠しをしていると指摘されてはじめて、自分に視界が欠けていると理解したぐらいだ。
視界、そう、本当は視界というものがあるはずだ。暗闇を走る車内の明かりがそばの木々に葉が生い茂っているのをうつし出すみたいに、影を照らし正体を見せるみたいに、彼の言葉でようやく足りていないものを理解できる。まるで指先で触れて確かめるみたいに、彼の言葉が私の世界を組み立てていくのを。
無意識に利き手で口元を押さえていたから、目元に手をやるのは簡単だ。聞き返しながらも確かめれば、確かに私の顔には目隠しが巻かれていた。ああ、なるほど。
目隠しを取ろうと伸びてくる彼の指先より素早く、布地の下へ潜ませた自分の指で目元をなぞったおかげで、自分の指先が手入れされているのがわかった。指先より伸びないように手入れされたらなめらかな丸い爪。目隠しの布地がそれを感じさせ、一方で頬をなぞる指の腹は、滑らかに整えられた頬骨の上にあるはずの眼窩がないことを知らせたからだ。
おもわず声が出る。だってそもそも皮膚の感触さえない――まるでなにもない。奇妙な感覚だけれど、やっぱりなるほどと腑に落ちる。
視界には目が必要だ。もとよりそれを持たないらしい私の知識にその常識があるのは奇妙なことだけれど、そうなんだ。でも、だからといって私はぜんぜん困らない。だって彼が指摘するまで目隠しにだって気づかなかったんだもの。これがわたしの普通なのだ。むしろ、何かあってはだめなんだ。だから彼がいる。いないと困る。
……この下には何もないみたい」
私の言葉に彼はなにか言いたげだったように思う。でも追求しなかった。まあもちろんタイミングを逃しただけかもしれないけど――でもたぶん、もう彼は確認したりしないだろう。
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ちがうのちがうんですってなるし、目隠しの下に何もないのが本当なのかわかんないし少年のほうで書く方がいいかもしれんな〜〜〜〜〜