サンドイッチは豊かな料理だ。すっきりした酸味で風味を整えられたキュウリを挟んだだけのシンプルなものなど上品で美味しい。しかも小さく切り分ければ片手でつまめる。そうしたもので足りなければいろいろ挟んでしまえばいい。立派な食事になる。パン、野菜、肉。バターを塗り、具材を挟み、隠し味にマスタードを塗るのも、目玉焼きが入っているのも悪くはないだろう。かりかりに焼いたベーコンが挟まれているのもいい。さらに言うならシャキシャキしたレタスが適量挟んであれば言うことはない。しかしなにも挟めばうまいというものでもない。
例えばポーチドエッグにオランデーズソースをたらしても美味しいが、あれはバンズで挟み込まない方がいい。焼いたイングリッシュマフィンをまとめ上げるオランデーズソースとともにマフィンの上に具材を重ねるオープンサンド形式には食べやすさと食感の調整が入る。
料理というものはバランスだ。具が少なすぎてもよくない。多すぎてもよくない。
薄っぺらいバンズにすこし固めに焼かれたたパティに、機械的にカットされたレタス、スライスされたトマト。まあそれが悪いと言いたいわけじゃない。コーラで流し込むのならまあ悪い選択肢でもない。貧相といえばすかすかのコッペパンへボイルされたのに柔らかいウインナーをはさみこんだだけでマスタードとケチャップで彩られただけのものとか。そういうものだってある。一瞬で飲み込めるようなもの。それに一度それを食べたなら、そこに刻んだピクルスでも添えてあればちょっとばかり上等になる。具が増えた時にはよろこびさえある。
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