鯖男
2022-01-07 20:12:26
535文字
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出モグ短文

144文字(1ツイート)の短文まとめ

【真冬にイケブクで暖をとろうとするももゆき】
煎餅布団の海でもがく俺。頭すら出せやしない。気が遠くなるほど生きたが、こんな急激な冷え込み体験したこともねえ。このまま凍死しそうだ。笑えねえ。と、子供がむずがるような鳴き声に鼻先だけ出す。新雪みたいに白い猫がこちらを見ていた。「イケブクロさん、俺の湯たんぽになる気はなあい?」


【ナベシマイケブクロさんとにゃんこ井戸端会議に参加する四捨五入して猫だと思われている百暗】
どもどもこんばんは。遅刻しちゃった?大丈夫?これ俺からのお土産。土手で生えてた猫じゃらし。たまには自然のものもいいかな〜って。手抜きじゃないって。え、削りたての鰹節くれんの?やった。さすが先輩。「家で何してんだ」梗史郎は怪訝な顔をした。「猫の井戸端会議」二匹と一人がんん、と鳴く。


【猫みたいにふらっといなくなるけど、猫附との約束が首輪となって戻ってくる百暗】
桃弓木がいなくなった。抽斗通りにももぐら湯にも。家具はそのままに桃弓木だけが忽然といなくなった。まるで写真を切り抜いたみたいにそこだけぽっかり。私は特に気にしなかった。数日後、生傷を拵えた桃弓木がもぐら湯の番台に座っていた。そらみろ。彼には首輪がある。約束という名の首輪がある。