鯖男
2017-02-05 18:23:00
365文字
Public
 

アーチャーをいいこいいこする士郎くん


布団の中は誰の目にも届かない。
なので彼らの行為も見つからないのだ。

「しろう……
「うんうん」
布団の中には二人の青年がいた。一人は少年から青年に差し掛かったであろう子供。もう一人は随分と少年に似ている青年だ。兄、だろうか。
その二人は一人用の布団で寝ていた。青年は平均より逞しいためか、少々はみ出している。素足、である。
「アーチャー、寒くないか?もっと入ってきていいんだぞ」
アーチャーと呼ばれた青年は返事もせずに身体を縮め、少年へと擦り寄った。
「ふふ、あったかい」
士郎は笑みを綻ばせ、アーチャーの頭を撫ぜた。後ろへ撫で付けられた髪を下ろすように丁寧に丁寧に。
「しろう、もっと」
「はいはい」
隙間が空かないように、二人が一人へ戻るように、きゅうきゅうと抱きしめる。そうして士郎はアーチャーの頭を撫でるのだ。