鯖男
2015-12-15 17:31:32
1012文字
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大正浪漫軍パロ槍弓士

書きたいところしか書いてないし途中までもいいところ

人のために働きたかった。
そのためならば別に軍人でなくともよかったのだ。
「─と思ったんだけどなぁ」
自分なりに懸命に働いたはずだったが、後ろ盾がない平民が目障りだったのだろうか、同期軍人の嘲笑を背にいわゆる窓際部署に飛ばされてしまった。
左遷である。
飛ばされた先は良い噂を聞かないところだ。
四番隊。
そこは通常部署とは違い、離れに設置されていた。体の良い厄介払いだろう。俺は地図を見ながらそこへ向かう。
「おお
そこは部署というより小屋だった。流石にあばら屋ではないことに胸を撫で下ろすも、外壁はベニヤ板で補修されている。
上から補修費すらも下りてきてないのがなんとも悲しい。
だが今日からここが俺の勤務先となるのだ。泣き言ばかり言っていられない。
「し、しつれいしま、しま、しまーー」
引き戸を開けようとしたらどうにも滑りが悪く開かない。がたがたと揺らすと小屋ごと崩れ落ちてしまいそうな危うさがある。
「くそ、あかな、い!」
「そーゆーときはここを蹴るといい」
がしゃん、と引き戸の右側を蹴るとスムーズにスライドした。なるほど。
礼を言おうと後ろを振り向くと何かを頭に被せられた。そのせいで男の顔は伺えない。
「おーい、帰ったぞー」
男は我が家のようにズカズカと小屋へ入っていく。
「あ、あの!」
「ああ、災難だったな坊主」
男は振り返りながら仰々しく両手を広げた。
「ここは第四番隊隊室。別名厄介者の吹き溜まり、だ」
「吹き溜まりってどういうことですか」
形式的に疑問を投げかける。正直、なんとなくはわかっているのだ。
「言葉通りさ。団体行動が苦手な困ったちゃんをどうするか。使えないのなら除隊させればいいが、除隊させにくかったりできない奴もいるわけ」
「除隊できない?」
「イイトコのボンとか」
確かに華族出の軍人は除隊させられることがない。なにせ権力と金を持っている。それらが軍人たちの給金となるのだからうまく回っているものだ。
「で、除隊できない奴らを一箇所に集めて適当な仕事を振る。それが四番隊」
「で、でもそれはおかしい!だって俺は華族出じゃないし
「じゃあ別の理由なんじゃね?」
別の理由? いくら考えても答えは見えず、ただ首を傾げるだけだった。
「現在四番隊の隊員は三名。隊長と俺とお前。以上」
「たったの三人!?」
「三人に増えたんだよ。前は二人だぜ?」
せいぜいきばれよ、新人。