鯖男
2014-06-13 17:34:08
993文字
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ツイッターで垂れ流した先輩士郎と後輩槍弓(エロなし)


始まりは些細なことでした。
鯖男「呼称って萌える。『先輩』とか最高」
   「槍弓先輩はよくみるから士郎を先輩にして槍弓を後輩にしよう」→大フィーバー

とりあえず「士郎は槍弓の一歳上で先輩なんだなぁ」と思ってもらえればいい。


家鳴りの音で目が覚めた。
天井は自宅と違い、ひどく低い。窓ガラスが風でぎぃぎぃと耳障りだ。
そうして隣から聞こえる寝息にああ、と思い出した。
昨日は先輩の家に泊まったのだ。
ランサーは残念ながら予定が合わず来られなかった。埋め合わせではないが、明日飯でも作ってやろう。
──ではなく。俺はタオルケットを布団から転がりはみ出ているアンリにかけ、じっと先輩の寝顔を眺めた。
意思の強い瞳は閉じられ、口は少しだけ開いている。乾燥した唇は男のもので、贔屓目に見ても欲情を掻き立てはしない。
普通なら。
しかし俺にはどんな魅力的な女性よりも性的に見えた。
「──ぁ、」
起きませんように、と願いながら先輩の唇に自身の唇を当てた。それは口づけにも満たないただ当てただけの稚拙なものだ。
それでも俺は満たされた想いでいっぱいだった。


アーチャーとランサーは好みが正反対である。
例えばアーチャーが上下セットになったかっちりした服を好むのに対し、ランサーは動きやすいスポーティーな服を好む。
例えばアーチャーがおしとやかな年上の女性を好むのに対し、ランサーは豊満な肉体で男を誘う俗に言う『色っぽい女性』を好む(補足だが上記は好みであって、本当に自身と合う人間はそれ以外のことが多い)
このようにアーチャーとランサーは一緒にいることが多いものの、全く逆位置に存在しているのだ。
しかし。
二人は同じ人を好きになった。
お世辞にも豊満な肉体とはいえないし(どちらかと言えば筋張っている)、おしとやかでもない(問題の中心にいつもいる)。そもそも男だ。
だが恋をしてしまった。
苛烈な恋にはしたくない。
炎の海は彼には合わない。
甘い恋にもしたくない。
辛さや酸っぱさがないと食卓は盛り上がらない。
例えるならば秘密の恋。
好きな人が幸せでいられるように。泣いていたら傍にいて、笑っていたら祝福する。
そうして秘密の恋を昇華させようとした。
日陰て水をあげ、枯れてしまえと願いながら。枯れてしまうなと祈りながら。延々と水をあげ続けた。


すげえやほとんどエロだった。