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赤だいだい
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ケイジとハルト
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暑い日の過ごし方
『暑くてお家から出たくなーい、エアコン最高』
『パンツと彼Tだけでお家にいる』
『彼氏はお仕事だから、夜までチン◯なくて寂しい』
昼寝から目覚めて、ベッドに寝転んだままツイートする。
ハルトは「ひな」という裏垢を持っている。
その名の通り、性風俗で働く女の子になりきって、えっちな呟きを垂れ流すアカウントだ。
ネカマなので加工した自撮りもオナニーするボイスも投稿していないが、「彼氏」と「お客さん」とのセックスレポが生々しいせいか、フォロワーは580人もいる。
『今日はオナニーしないの?』
『オレでよかったらハメてあげるよ』
みんな仕事の午後休憩なのだろうか?15時を超えるとやたらフォロワーからDMが飛んでくる。
ハルトはそれらに一応ハートのスタンプを飛ばして反応しておいた。
(オナニーしよっかなー
…
でも明日けーじ休みだしなー)
明日休みなら、「ひな」ちゃん的には今夜は「彼氏とゴムがなくなるまで汗だくセックス」したい気持ちなので、気持ち良さのためには少しでも我慢しておいた方がいい。
晩酌に冷たい生ビールを飲みたい人が、夕方くらいから水分を控えるのと同じ原理だ。
でもさっきから無意識のうちにTシャツの上から乳首をいじってしまって、ムズムズが止まらなかった。
(いっかいだけなら
…
いっか
…
)
ほら、大食い選手も大食いに挑戦する前は胃を慣らすためにちっちゃいおにぎり食べておくって言ってたし、と別の理論で自分に言い聞かせる。
(1回だけ、しちゃおう)
そうと決めたら、ハルトの行動は早い。
ローター、ローターどこだっけ?とクローゼットを開ける。女性風俗の仕事でも使うので最近買ったそれは、自分の乳首オナニーに使うことが圧倒的に多かった。
「あれ?これ?けーじのじゃない?」
クローゼットのスーツの下に黒い表紙のメモ帳が落ちていた。ボールペンも一緒に挟んである。
拾い上げて中を見たら、意外と達筆なケイジの字が書き連ねてあった。
◯月◯日会議だの、マル対だの、それっぽい言葉だらけなので、これはきっと仕事で使うメモ帳だろう。警察官のくせにズボラな男なのできっとスーツのポケットから落ちたに違いなかった。
「ほんともうー!オレが悪い人だったら、コレ悪用しちゃうよ?」
なんか面白いこと書いてないかな、とハルトはパラパラめくってみた。
「えっ
…
コレ
…
」
会議のメモだろうか、ページの左半分は真面目にメモを取っているのに、右半分は前に座っている同僚の後ろ姿を落書きしている。
また、次のページには「はらへった」という文字だけが連続して書かれており、その時よっぽどお腹がすいていたのだろう、「すき家の牛丼」「一蘭のラーメン ネギ増しニンニク増し」と食べたいものが羅列してあった。
(か、かわいい
…
♡)
SNSやらないの?と昔ケイジに聞いた時に「そんなもんやるかボケ」と一蹴されたが、こういうアナログな発散の仕方をしてるのかと思ったら笑ってしまった。
(これ、謎のポエムとかも書いてありそう
…
)
ハルトはケイジのメモ帳を夢中でめくった。
オナニーのことなどすっかり忘れて
…
なんてことはなく、ケイジへの可愛さが募って、結局ケイジが帰ってくるまでに2回も乳首でイッた。
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