A4
2026-07-09 22:45:53
3936文字
Public イトアキメモ
 

At the End of the Dayの感想

自分の書いた話の感想です

自分の話の感想と書いたときの気持ちを残しておこう〜と思ってまだ記憶が新鮮なうちに書き残しておきます。

最初に助手2号兄のイトアキで本を作ったとき、続きを書くかどうかもわかんないので、短編集にして、こういう日々が続けばいいねという気持ちで書きました。が、いざイベントに出るとなると、何か、読んでもらったひとのお土産になるような、こういうのもあっていいよね〜という書いた話の後の、少し先の未来も書いてみたくなり、それを無配の文庫サイズコピー本にしました。

そうすると、なんと、予期せぬことに、ライトさんが恋心を自覚してしまったんですね。私の当初のもくろみとしては、お互い特に恋愛感情もないのに体の関係がある、みたいな感じにしたかったんですけど。でも、そういう話になっちゃったなら仕方がない。

次に出したのが「そして、それから」という話で、ここでライトさんは告白しちゃうんですけど、書いてるこっちは「あーあー、どうするんだこれ……」でした。私が書いてるんだけどさ。

これだけは揺るがないなあというのが、アキラがリンちゃんなしの人生を選ばないだろうなってことなんですよ。リンちゃんに依存しているのではなく、もうそういう生き方を決めてしまったというか。リンちゃんの道行きを見守る覚悟を決めて生きてるんだと思うんですよね。

こういう人間が一般的な付き合い方をするわけないので、ライトさんがどんなに気持ちを伝えても、暖簾に腕押し、糠に釘だろうなあって。かわいそうだけど萌える〜(最悪)

私は「ム。ここに何かあるぞ」と思ったのが、エージェント秘話で、私(とリンちゃん)の知らないところで兄とチャンピオンが会話していたという箇所で、そこからずっと幻覚を見ていますから、まあどうとでも自由に幻覚をキメれるんですけど、でも、この二人はいわゆる恋人同士にはならないだろうなあというのが(自分の幻覚ながら)わかってしまって、どうやったらずっと一緒にいてくれるんかな〜と考え続けて「わかった!(わかってない)」と、つれづれなるままに綴っていったのが、その後の一連の話となります。

今回の話を書くきっかけになったのが”You’ll Always be You”という、未来の二人とスワッピングする話でした。最初は同軸同一人物スワップが読みたいぜ……と書き始めたら、突然、未来ではこういう暮らしをしてるって話し始めたので「あ、そうなん?」と……。こういうことを言わせたいで全然書けないんですよね。行動をさせていたら勝手に話し始めるからさ〜。

どうやら、キッチンカーならぬレンタルビデオショップカーを買って二人で各地を転々としながら暮らしてるらしいんですよ。なんなんだ、夢がありすぎる。嬉しい。自分の中から出てきたものとはとても思えない。ありがとう、私の脳みそのどこか、幻覚を司るところ……

じゃあ、そこに至る道はどのように作られていくのかな、といくつか話を書いたり、これまで書いた話を読み返したりして、想像していき、今回の話を書きたくなったというのが、書き始めるまでの流れです。

もともと「場所の問題」「距離の問題」と課題に対してどう行動するのかを書いてみましたが、その後に続くのは「二人の問題」になるのだろうなと。展開はごくごく一般的な、すれ違い→任務での接近→衝突→和解という流れです。アキラはすれ違ってるつもりはないし、けんかしてるつもりもないんですけどね。

アンビーはあまり出したことがなかったんですが、実はリンちゃんより映画の話で盛り上がってるんじゃないかと思っていて、それで登場してもらいました。COFF CAFEの前でおしゃべりしててほしいな。

リンちゃん主人公だと、アキラは物事を俯瞰して見てリンちゃんたちにアドバイスしているところが多々あるので、私の描くアキラはあくまで助手2号なんだなあとしみじみ思いますね。主人公のアキラは私には強すぎてこのキャラクター造形で描くと総攻になっちゃうからな〜。

二人でホロウに入って簡単な任務をこなす、というのは頭の中にぼんやりとあった構想で、せっかく長距離輸送でホロウ内でも行動できるトラックを用意したなら、そこで濡れ場があってもいいのでは、と思ったものの、納得してない状態ではどっちもやらなかった。ままならないものです。狭いところでしてもらいたかったから別の機会にお願いしてみよう。

——

誰かと一緒にいるって我慢することじゃないと思う
ライトさんはライトさんが思った通りのことを言ったらいいんだよ
そこに、僕がどう考えるかなんて入り込む余地なんてない

あんたに嫌われたら?

僕がどう感じるかも僕の自由だ。
ライトさんの考えひとつで僕が変わるとでも?
傷つきやすいタイプの割に、傲慢だね

毎日が暖かい日差しで過ごしやすいとは限らない。
僕はライトさんとケンカもしてみたいって思ってるよ

あんたとケンカ?
できるわけがない

どうして?
することもあるんじゃない?

——

これは書き始める前に頭の中で撮影をしているとき、出てきた二人の会話です。
結局使わなかったけど、エッセンスは残ってると思います。

面白いのは、アキラはライトさんを好きにならないとはっきりわかっているけど、ライトさんとの未来は思い描いているんですよね。共に時間を過ごす相手だって認識しているんです。なんだか、それは、ライトさんには悪いけど、すてきな関係だって思うんですよ。人生において、そんな相手がいるって、幸せなことじゃないですか?

スワップものの後に書いて、よかったな〜てなったのが「バニーガールで奉仕する」と”Take the Gavel”です。「バニーガールで奉仕する」はライトさんにしたいことがたくさんある兄が書けたな〜と思ってて、”Take the Gavel”はライトさんは自分の!て思ってる兄の潜在意識が書けたな〜と思っています。

今回の話では兄はずーっと要求して自分の望みがかなうように行動しています。いや、常にそうなんだけどね、私の話の中では。でも、うまくいかなくて腹を立ててて、そういうのが書けてよかったです。

ライトさんは本当は人並みの欲望がある男だと思うんですが、仲間の死とエンバー・アリーナで一度、欲望から解放されたのかなと、考えています。わりと、Fearlessに夢見てて、黄泉から帰ってきた男って感じがするんですよ。解放されたというか、どうにもならないことがあることを噛みしめて生きていってるのかな。諦観の男で、さらに、自分の死の順番を待っている男という風に考えています。

本当は明るい青年だったんだろうな〜って。カリュドーンの子にいると、その頃のライトさんが復活してる気がする。でも自分の幸せは一番じゃないって考えてそうですよね。シーザーにバカ!!!って殴られててほしいな。いっぱいおねえちゃんがいてよかったですよね。カリュドーンの子にいると、末っ子長男の味がするので、ほんと、ライトさんがカリュドーンの子でよかったと心から思います。

この間、TwitterじゃねえやXで諦めてるライトさんの頭の側で金だらいを叩くのが兄ってことをつぶやいたんですけど、私の中の二人の関係性ってこんな感じです。ライトさんが自分の見える範囲で諦めたりしてるのを見て、「諦めるな〜!!!」っていうのがアキラであってほしい。アキラはライトさんに幸せでいてほしいんですよね。自分が側にいなくても元気で健やかにしていてほしいと願ってる。たまに自分の相手をしてくれたらいいよって。自分がライトさんの世界になるのはまっぴらごめんだと思ってるんです。お互い適切な距離でいようって。

ライトさんは、セックスしてるのに?って混乱するけど、アキラの距離というのは存在についての概念的なもの、どこまでもindividualを重視する、日本にはない感覚がありそうだなって思っています。孤独であることを尊重しているから、依存はしない。いかに個として独立しながらにして人と共生していくか模索してそう。

対して、ライトさんは頭が先じゃなくて、心と体が先なんですよね。好きだから一緒にいる、心が通っているから体を重ねることができる。こんな考えを言ったら、アキラは鼻で笑うでしょうね。パエトーン兄妹はそうなんです。それってとってもすてきだね、でも、現実は違うでしょうって言う。そんな映画みたいなこと、起こらないよ、起こったらすてきだけど、って考えてる。

書き上げたときに最後の箇所に「映画のようなエンドロールは訪れない」って入れてたんですが、結局削りました。誤字脱字を修正してからClaudeにチェックしてもらったら「ここがあると、最初のアンビーとの会話の回収になるのに」って言われたんですけど、私は最初そのつもりで入れていたけど、映画のように消費される二人ではないな、と思ったので、外しました。

一日一日が違ってて、いいことも悪いことも起こって、時には塞ぐこともあるけれど、隣にお互いがいたら、なんとかなるなって思っててほしいな。

私の描くアキラは絶対ライトさんのこと好きじゃんって思うんですけど、この話を書いた後も、やっぱり頑なに首を横に振っています。なんて頑固なんだ。私の妄想の産物なのに!

でも、ライトさんもすっかり腹をくくったと思いますので、ちょっと力が逆転する二人になると思います。まだまだ書きたいシチュエーションとコミック快楽天があるからねえ。読んでくださってる皆様は、どうか飽きずにもう少しお付き合いください。