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yoAi_mochii
4038文字
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R18
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【召覚・召カム】深夜篇/その二
覚カム覚メイン
差し出された召使の手を、日向は思い切りよく叩き落とした。
そのままベッドの端へとにじり寄り、まだシャワーの熱を帯びた瞳で、重なった二人を見下ろす。
「
……
お前がちゃんと、脳みそまで性欲に飲まれていないことだけは褒めてやるよ。
――
もしイズルを先にイかせてたら、今頃お前のそこをへし折ってたところだった」
「あはは、そうじゃないかと思ってたよ。相変わらず、こういうところは本当に怖いね、日向クン」
これ以上いまの体勢に居座れば、愛しい主の片割れに、本当に何をされるか分からない。
持ち前の危機管理能力と、引き際の自覚を働かせて、召使はカムクラの身体から滑るように離れようとした。
だがその瞬間、日向の視線がカムクラへ向かう。
白い顔を微かに紅潮させ、乱れた息を隠しきれずにいるカムクラの姿を見た途端、日向の表情がわずかに険しくなった。
熱に浮かされたその顔が、どれほど他者を狂わせるほど可愛いものなのか。
その強烈な誘惑を前にしながらも、最後まで自分の都合を優先させずに踏みとどまった召使の気遣い良さを、一抹の不快感とともに認めざるを得ない。
理性を保ちきったその態度に対する、嫉妬とも、対抗心ともつかない熱が、日向の瞳の奥で鋭く燃え上がる。
「
……
どけ」
少しだけムキになったように、日向は退こうとした召使の身体を、やや強引な手つきで容赦なく押しのけた。
「いてっ!」
「そこの隅でも正座してろ。勝手に動いたら容赦しないからな」
大柄な身体がシーツの上を滑り、そのままベッドの端へと転がされる。
置き去りにされたことへの不満など、召使には微塵もなかった。
むしろ、わざとらしく痛むふりをして身を縮めながら、その内側では、跳ね踊るような歓喜に満たされている。
――
ああ、始まる。愛しい主たちが、互いの熱をぶつけ合うプレリュード。
その光景を特等席で見届けるために、召使はすぐさま体勢を整え、情熱に潤んだ瞳で二人を見つめた。
「ハジメ
……
」
上体を起こしようとしたカムクラの動きを、日向は先回りするように封じた。
召使に代わって、細い肩をぐっと押し戻す。そのまま抗いがたい重みでキングサイズベッドのシーツへ押し沈めると、白い布地の上に、カムクラの長い黒髪が乱れた。
日向はその両手を取る。
逃がさないと告げるように、指を絡め、愛おしげに恋人繋ぎにした。
「イズル、そんなに気持ちよかったか? 思ったより興奮してて、すげえ可愛いぞ」
「
……
ハジメは、わざと気配を隠して、外で見ていたのですね」
「うん、ごめん。イズルが弄られてるのが思いのほか可愛かったから、ついさ」
悪びれもせず、日向は独占欲に満ちた笑みを浮かべる。
甘えるようにカムクラの首筋へ顔を埋めるその仕草とは裏腹に、双眸の奥では、獰猛な欲がぎらぎらと渦巻いていた。
カムクラは、肌にかかる日向の熱い吐息に微かに睫毛を揺らしながら、ふと思い出したように口を開く。
「本当は、お風呂のことに根を持ってい
――
」
「なんのことかな? っていうか、まだちゃんと確認してないよな。どれどれ
――
」
言葉での追及を強引に黙らせるように、日向は有無を言わせずカムクラのガウンを両手で開いた。はだけた白い胸元へ、日向の手が容赦なく伸びる。
「
――
っ、」
指先がその滑らかな肌を強く撫でる。
先ほど召使によって微かに熱を持たされていた身体は、ほとんど反射のように小さく跳ねた。その素直すぎる反応に煽られたように、日向の手つきが少しだけ荒くなる。
熱を帯びていくカムクラの肢体を組み敷いたまま、日向はベッドに膝を突き、脚の間にまだ残る召使の痕跡へと視線を落とした。
じっくりと。
目の前の光景を脳に焼きつけるように眺めるその瞳の奥で、独占欲がさらに深く燻り始める。
しゃぶられていた長い指は唾液で光り、肌が蜜と召使の先走りで濡れ乱れ、触れられた後ろにもわずかに赤く擦れた痕が残っている。
自分以外の男が、ここに触れていたという生々しい遊戯の証。
「お前さ、さっき危うくイきかけてたんじゃねぇの?」
日向は愉しげな笑みを浮かべ、その反応を試すように問いかけた。
今度は形の良い鎖骨から、先ほど弄り倒したばかりの未だ熱い胸元へと手のひらを滑らせた。
白く滑らかな肌を手のひら全体でねっとりと愛撫し、小さく尖っている乳首を指先で転がした。
「
……
ハジメなら、どのような反応を示すのか。少しばかりシミュレートしてみただけです。」
カムクラは淡々と答えようとした。けれどその声には、まだ抜けきらない熱がわずかに混じっている。
「結果として、身体の覚える快感は、僕の予見以上に心地の良いものでした」
「へぇー、そうかよ」
日向は低く笑った。
「だけど俺は、それをお前の予測のせいだなんて思わないけどな。あからさまにお前自身の嗜好のくせに、なんで俺のせいにしてんだよ」
そこで日向は、わざとらしく首を傾げる。
「
――
たとえばさ、イズル。お前だって本当は、胸をこうやって弄られるの、好きなんだろ?」
そう言いながら身を屈め、日向はカムクラの左の乳首を熱い舌でゆっくりとを這い、ぬるりとした舌が乳輪を這い、敏感に尖った先端を吸い付くようにくわえ込む。
「んっ
……
!」
「ほら。こんなに反応してる」
日向の声に、愉しげな熱が混じる。
「俺にはわかるよ。イズルの体、本当はとても正直なんだ。俺にもちゃんと触らせろ」
日向は片手を滑り込ませ、ぐちゃぐちゃに濡れた薄色の硬直へと指先を差し入れた。
優しく確かめるように触れたかと思えば、次の瞬間には、ためらいのない力でその反応を引き出していく。
「ハジメ、そこは
……
」
カムクラがわずかに抵抗するように声を上げた。しかし、その言葉はすぐに、甘く蕩けた吐息へと変わる。
日向の舌が胸の先端をしつこく愛撫し、指先が的確に反応を拾い上げるたび、カムクラの腰が小さく跳ねた。白いシーツを握り締める指に、さらに強く力がこもる。
「イズル、もっと見せろよ」
日向はカムクラの胸を両手で掴み、その柔らかな熱を強く揉みしだいた。
「お前の感情、俺にちゃんと見せて」
左右の乳首を交互に舌でねっとりと舐め回す。その反応を確かめるように容赦なく歯を立てて甘く噛み、敏感な突起を強く吸い上げる。
「んっ
……
は、あ
……
ハジメ
……
」
カムクラの声が甘く震えるたび、日向の内に渦巻く興奮はさらに跳ね上がった。
彼は自身のガウンを乱暴に肩から剥ぎ落とし、硬直した性器を露わに、そのままカムクラの脚を大きく開かせる。互いの熱がぴたりと重なった瞬間、カムクラの睫毛がかすかに震えた。
「ほら
……
こうやって擦り合わせてやると、気持ちいいだろ?」
日向は腰をゆっくりと動かし始めた。
濡れた熱が互いに擦れ合うたび、静かな主寝室に、三人の呼吸のほかに、いやらしい水音が低く響く。
先ほどまで召使が残していた名残も混ざり合い、性器同士の摩擦によって溢れ出た蜜が、滑りはさらに増していった。
不意に日向は自分の手を添え、二人分の熱をまとめて握り込むようにして、強く扱きながら上下に摩擦を煽った。
「どうだ
……
? 俺とあのゴミクズ、どっちの方がいい
……
?」
日向はカムクラの胸元を舌と指で容赦なく攻め立てながら、下半身の動きをさらに激しくする。
「っ
……
あ、は
……
っ」
カムクラの腰が無意識に跳ねた。
白いシーツを掴む指先が、血の気を失うほど強く握り締められる。
普段なら冷静沈着な彼が、日向の前でだけは、ただ欲情に翻弄されるひとりの少年として反応を引き出されている。
その事実が、日向の独占欲といたずら心を、どうしようもなく刺激していた。
その狂おしい情事の様子を、ベッドの端に押しやられた召使が、恍惚とした苦笑を浮かべながら見つめていた。
ほとんど身体を隠していないガウンの下で繰り広げられる、双子の濃厚な交わり。
互いの性欲をぶつけ合い蜜を飛び散らせながら、まるで失われた半身を取り戻そうとするように高まっていく二人の姿に、召使の興奮もまた、限界へと近づいていた。
「本当に素晴らしいよ
……
まるで、魂を共有している双子が、ようやくひとつの形に戻っていくみたいだ」
召使は、痛いほどに昂ぶった熱を片手で軽く押さえ、勝手に果ててしまわないよう必死に自制していた。
日向が何かを企んでいる以上、ここで自分が勝手に限界を迎えてしまっては、すべてが台無しになる。そう判断したからだ。
しかし、そのねっとりとした視線と微かな息遣いに気づいた日向が、苛立ったように傍らの枕を掴む。
次の瞬間、枕は召使の顔面めがけて容赦なく投げつけられた。
「うるせえ、黙って見てろ」
「んぐっ
……
!」
枕で顔を押さえつけられた召使は、布越しにくぐもった声で笑いながらも、素直に口を閉じた。
その隙に、日向はカムクラの胸元へ深く口づけ、腰の動きをさらに速めていく。
重なり合う性器の敏感な部分が何度も鋭くぶつかり合う。カムクラから溢れ出る愛液が、二人の間をどこまでも淫らに濡らし、滑らせていった。
「ハジメ
……
もう、っ
……
」
「いいぞ
……
そのままイけよ、イズル」
日向の低い声に促され、カムクラの美しい肢体が大きく弓なりに反り返った。
彼の代名詞のようだった理性が、その瞬間だけ、跡形もなくほどけていく。
日向の目の前で、カムクラは声を上げ、激しい熱の波に呑み込まれた。白い余韻が二人の腹へと勢いよく飛び散り、なおも収まりきらない身体が、切なげにびくびくと震える。
「
……
愛してるよ、イズル」
日向は熱い息を吐き出し、カムクラの胸元へ顔を埋めた。満足げに息を吐いた。
さっきまで胸の奥で燻っていた嫉妬も苛立ちも、その一瞬ですべて霧散してしまったようだった。
彼の表情には、どこか晴れやかな満足が浮かんでいる。
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