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Doyoru
2026-07-04 10:13:06
3010文字
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1225宮トガ
ショタ攻めのつもり
ほわぁ
…
と嬉しそうなため息をひとつ漏らした。
「
……
わぁ、ほんとにちっちゃくなってる」
にぎにぎと手を握りながらトガシが物珍しげに指を絡めていく。
トガシ自身、別にそこまで体格がいい方だという自認はなかったがそれでも相手が小学生となれば差は歴然だ。
ちんまりと椅子に腰掛けたその子と手をぎゅっぎゅっと握りながら、緩んだ頬を隠しきれていない。
まぁ、中身はいつも相手にしている小宮なのだが。
「っトガシくん、くすぐったいって
…
」
まだ声変わりしていない高く柔らかい声は耳に新しい。握られた指をこすこすと優しく撫でられるのがくすぐったかったのか、小さく身動ぎをして上目遣いで見上げる姿は紛れもなく小学生の顔そのもの。
普段聞くことのない子供の上擦るような声はトガシに目新しく映り、思わずその小さな体に手を添えた。
「かわいい
…
。え、小宮くんってこんなに可愛かったんだ」
心の声がそのまま音となってしまうが、それだって許してほしい。一人っ子のトガシ、親戚付き合いも然程多くないせいでこの年頃の子供と触れ合うことなどそうそうないのだ。
触れれば柔らかそうなほっぺた、目つきも今ほど悪くない。
「別に、トガシくんもこの時の僕知ってるでしょ」
小宮も自分の風貌を確かめるべく自分の腕を持ち上げたりぷらんぷらんと足を揺らしたりしてみるが、トガシの反応ほどではない。
ほんとに子供の頃の自分だ、程度の感想しか抱いておらず、それよりも今までに鍛え上げた緻密な鎧を脱いだことによる不安の方が大きい。
この体では100mを10秒で走ることは叶わない。あのスピードを感じることも、理想的な歩幅で蹴り出しで駆け抜けることも何一つ出来ない。
今までに培った全てがこの体の前ではナシのつぶてだ。
まぁ、数時間すれば元に戻るらしいが、小宮はそのシステムにも納得いっていなかった。
「僕はどうせならトガシくんの小さい頃を見たかった」
ぽそぽそと呟きながら、小さくなった自分の手のひらを見つめる。
小学生ということもあり、あの時のトガシの写真はあまり雑誌にも載っていない。仁神さんとの対談はもちろん保管済みだが、出来れば同じ教室で過ごし、河川敷で練習に励んだあの時のトガシの姿が見たかったのだ。
なんで僕なの
…
と独りごちる小宮に対し、トガシは相変わらずうきうきと小宮に触れてくる。
「えー?俺はいいよ。いや、でもほんと
…
あの時は何とも思わなかったけどほんと小宮くんって可愛かったんだね。髪の毛もふわふわだ〜」
「髪の毛は今と同じだって」
癖っ毛を嬉しそうに撫でるトガシを見ながらいつもはここまでしてくれないのに!と25歳の小宮が不満を漏らす。
見た目が変わればこうも違うのだろうか。
可愛い可愛いと誉めそやされる居心地の悪さにいよいよ小宮の体は小さくなる。
しかし、トガシは絶対に聞こえているはずの小宮の反論を少しも拾わないまま、まじまじと色んな部位を見ては物珍しそうに指や腕、足や肩に手を添えてサイズを確認した。
「ほら、俺の方が手も大きい!」
「それはそうでしょ」
身長こそ数センチトガシの方が上回るが、全体的なサイズ感は小宮の方ががっしりしている。
だからこそ物珍しいのだろう、ぺたぺたと全身を触りながらトガシの表情は楽しげだ。
もう好きにさせるか
…
とスンッと真顔になった小宮を良いことに、足のサイズやら筋肉の付き方、ここからあんなに大きくなったんだね!とトガシは好き勝手に触っては大きさを確かめた。
そうして検分し終わった頃、なぜかトガシはおずおずと小宮の顔色を窺いながら尋ねてきた。
「
……
あの、さ
…
ハグしてもいい?」
「なんでいちいち聞くの。いつも普通にしてくるのに」
むすっとした小宮の顔は一層皺が濃くなっていく。何せ中身はいつもの小宮だ。いつもなら自然に行われているスキンシップがいやによそよそしく感じられ、いよいよこの体への違和感が募る。
だが、トガシにしてみればそんな表情とて今の幼い姿であればまるで演技のように可愛らしい。
「いや、だって俺からしたらこの見た目だと犯罪臭が凄くてさ」
ぷんぷんと愛らしく怒る小宮にトガシの頬は緩みっぱなしである。
ただでさえ大好きな人、しかもそれが小学生の姿に戻ってしまえば庇護欲を唆る一方だ。
もっとあの時よく見ておくんだった、こんなに可愛かったんだ小宮くんって
「
……
だから中身は僕だって言ってるのに。はい、ほらおいでよトガシくん」
「い、いいの」
「はやく」
これ以上不機嫌にさせても申し訳ない。トガシは広げられた小さな両腕の中にそっと収まってみた。
とくん、とくん、と些か大人よりも早い心音、子供ながらの平熱が少し高くほんのり湿ったからだ。
いつも小宮の腕の中に抱きしめられ、胸に顔を埋めているからこそわかる。確かに今の彼は子供なのだ。
トガシと同じ時間を生きていない。
「
…
なんか、小宮くんじゃない
…
みたい
…
」
小宮の胸は当然もっと広い。ぎゅううっと勢いのままに抱きついても受け止めてくれるし、回した腕はごつごつと逞しい背中に触れて、いま小宮に抱きしめられているのだというたまらない実感をもたらした。
だが、この小さな体にそんなことが出来るはずもなく、むしろ折れてしまうのではないかと思うほどの華奢な四肢に腕は行き場を失いつつある。
「
…
ハグするなら
…
俺はいつもの小宮くんがいいなぁ」
ほんの少し寂しそうに、どこか同い年の小宮を探すようなその瞳に小宮もむくむくと悪戯心が芽生えた。
先程は、昔の僕の方が好きなんだ?なんて同じ自分に対し嫉妬すら抱きかけていたものの、やはりトガシの本命は紛れもなく25歳の自分だという事実が伝わってくる。
この体ではトガシを受け止めることが出来ない。体重に押しつぶされてしまうだろうし、ましてやいつものように持ち上げることさえ叶わないだろう。
あぁ、でも
……
これなら出来るかな。
すりっすりっと物寂しそうに擦りついてくるトガシの胸の尖りを小宮は唐突にピンッと弾いた。
「ひぁ
……
?♡っな、なに
…
?」
突然の刺激にガバッと顔をあげるトガシを見ながら小宮は薄く笑い、そのままくにゅっと乳頭を捏ねる。
「僕が君の乳首開発したの、忘れてないよね」
子供扱いされるのも、恋人ではなく兄のような顔をされるのも気に食わない。この体は小宮が開発し、乱れさせ、そうして高めていった感度の良い体だ。
トガシ自身も知らないトガシの良いところなど数え切れないほど知っている。
「
……
っふっ
……
ぁ、だ、だめ
…
だっ、て
…
な、何か良くないよ
…
」
「何がだめなの」
不満気な小宮はそのままくにゅっくにゅっと的確に乳首を弄ってきた。
どんなに小さくてもその触り方から小宮本人だとわかってしまうから不思議である。
乳頭を優しく捏ねながらその側面をすりすりと撫でられればトガシの乳首はぷっくり膨らんでまるで触ってくださいと言わんばかりの形になる。
「
…
あ
…
だめっ、だって
……
こみやく、んにそんな
……
」
じわぁっと潤んだ瞳が見上げた。
困惑と快感がぐちゃぐちゃになった顔のまま、それでもいっぱしの常識を持った大人として小宮の手をやんわり外そうとしてくるあたり、やはり今の彼にはまだ自分が小学生の庇護対象に見えていそうだ。
「っ
…
だから、中身は僕だって言ってるのに」
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