Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2026-07-02 20:35:19
1063文字
Public
1000字8
Clear cache
6 【06/該当者ゼロ】
6日目
いないと思ったら、そこにいた
「おかしい
……
」
「何がだ」
「だって。明らかになくなってるのに、誰も知らないっておかしいじゃんか」
そう。
俺がちょっと通話のために席を立ち、戻ってきたら食べかけのクッキーが消えていたのだ。
みんなに聞いて回り、最後に丹恒にも聞いたけれど該当者ゼロ。
のハズだったんだけど。
「穹、すまない。どうやらお前の皿と自分の皿を間違えていた」
二人で頭を悩ませていたら、ふいに丹恒が皿を差し出しながら頭を下げて。
「なーんだ。それなら仕方ないよな! 隣に置いておいた俺も悪いし!」
俺と彼の皿は隣同士に置かれていた。どうせ丹恒のことだから、本を読みながら食べていたのだろう。前にも何度か彼の皿のものは減っていないのに、俺の皿のものだけ減っているということがあったので、気にしたら負け。
「残りは全てお前が食べろ」
「いいのか?」
「ああ。これ以上食べたら、夕飯が入らなくなる」
子どもじゃないんだから、そんな事ないだろ。と否定しようとしたけれど、それじゃ彼の気がすまないだろうからと受け取る。
「ありがとう。じゃ、ついでに一つだけ食べさせて」
「罪滅ぼしになるかわからないが、お前が望むまま食べさせよう」
綺麗な指先がクッキーをつまみ、俺の口元へと運ぶ。
「というか、俺に食べさせてたら、俺が夕飯が入らなくなるって思わないのかよ」
クッキーを食べ終えてから、文句を告げると微笑むだけ。
なんかすごい不満だ。
「食べさせろと言ったのはお前だろう?」
「そうだけどさ」
全部食べたら流石に多いので、途中で止める。意外と俺に食べさせるのが好きなのか、ちょっとだけ不満そうだった。
が、これ以上食べたら、俺のウエストも大変なことになる。
それをわかっていて食べさせてくる時もあるのだから、質が悪いのだこの男は。
「それならば、責任を持って食べろ」
「ご飯の後で食べる!」
と叫んだら、笑われた。わかっててやってたな!?
「お前は可愛いな」
なんて言いながら、俺を抱き寄せて頬にキス。これ、本当に丹恒か? 花火の変装じゃないよな?
「どうした?」
「お前本当に丹恒?」
「脱いで確かめるか?」
急に真顔になって上着に手をかける。これは丹恒だ。うん。
「いい。でも、どうせならお風呂出てからお願いします」
真顔で変なことをするやつは、基本丹恒だ。
俺がお願いしたら、頷いて上着から手を離す。
「じゃあ、ご飯食べに行こうか」
「今日はまともな飯だといいな」
「姫子は関わってないはずだから、大丈夫。多分」
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内