三毛田
2026-06-30 20:30:16
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3 【03/友達のままで】

3日目
いたら知らなかったことばかり

 友人のままでいたら、いられたら。
 何も変わらなかっただろうし、何か変わったのかもしれない。
  友人のままでいたら、いられたら。
 何も変わらなかっただろうし、何か変わったのかもしれない。
 だけど、俺は今の関係になったことを後悔していない。丹恒がどう思っているのかは、分からないけれど。
「ん……ちゅむ……は、ぁ……
 お互いにキスに慣れてきたからと、少し調子に乗って舌を絡めるキスをしてみたら。
 とろとろ蒼龍ちゃんが出来上がっていた。
 ヤッバ。エロすぎません?
「ん……きゅ、ぅ?」
「ごめん。少し調子に乗った」
「お前が相手であれば、構わない」
 少し呼吸が荒いから心配になって指先で撫でていたら、手首を掴んで手のひらに頬ずり。
 可愛すぎだろ。
 仲間で友人のままだったら、こんな姿知らなかっただろうな。
「丹恒、キスが好き?」
「どう、だろうか……このような口付け方は初めてだからな」
「ふーん」
 嬉しいけれど、なんとなく複雑。誰にも穢されていないのは、きっといいこと。俺色に染められるのもきっと。
 けれど、この複雑になるモヤモヤの理由が分からない。
「何かお前の気に障っただろうか」
 伺うように、同時に不安を瞳に滲ませながら。
 うっ。
 これは大半よろしくない。
 複雑なモヤモヤを抱えたのは、こう、よろしくない感情だったようだ。それを、勘違いしたみたいで。
「丹恒。そんな可愛い顔、俺以外に見せたら駄目だから」
「お前意外とこういうことをする予定はないのだが」
 しょんぼり蒼龍ちゃんが、今度は手のひらに頭や首、耳の裏をこすりつけてくる。
「何してるの」
……
「丹恒」
……マーキングだ」
「マーキング?」
 スリスリこすりつけてくる丹恒を横目に、スマホで検索。
……
「穹?」
「お前ほんっとさぁ」
「むむっ」
 ネットには、なわばり宣言のためとか、異性に自分の存在をアピールするためとかあるけど。
 これって、どう考えても俺が好きすぎるってことじゃん?!
「丹恒、俺のことめちゃくちゃ好き?」
……黙秘する」
 多分、本人は誤魔化せると思ってるんだろうな。でも、全然誤魔化せていない。
 だって、透明な尻尾が俺の腕に絡みついているのだから!
「なんだそのだらしない表情は」
「丹恒は素直じゃないなって。そんなところも大好き」
 愛しさを誤魔化すように頬ずりしてから、いっぱいキス。
「俺、丹恒と恋人になれてよかった」
「何故」
「友人のままだったら、お前の可愛さを知ることが出来なかったんだなって」