みやこ
2026-06-28 21:24:34
2323文字
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鬼神原ぐだ♂Part1

鬼神パロ(?)おにショタ原ぐだ♂設定とSSです。尻叩き(?)のために、不定期にはなりますが連載形式で進めます。Part5以内にはまとめられるように頑張ります💪(*´˘`* 💪)

最終話は🔞を予定しております。

・原田
武芸の達人ということで現御神として祀り上げられた青年。既に人としての生は終えている。鬼神のため角が二本生えている。人前に出る時は般若の能面を付けている。人間に擬態時は素顔なのでフードを深めに被っている。現世探索していたら、廃墟でぐだ君が何故か着いてきてしまい、一緒に生活し始める。

・ぐだ♂
原田が訪れた孤児院の廃墟に居た浮遊霊。魂だけのはずなのに実体がある。その正体は、かつて孤児院で拷問死させられた少年。本人はあまり気にしてない模様。ぼんやりしていて甘えん坊な部分がある。基本的に原田に引っ付いている。享年7歳。

・鬼神もとい現御神とは
武芸の達人と認められた人たちが神格化された総称。言うなれば、新撰組の人たちはみんな現御神ということになる。現代日本でも国絡みで秘匿されている存在。仮にも神様なので粗雑に扱えば国が傾く(と言われている)。国から社と生活に必要なものは可能な限りで揃えてくれるので、一般人と何ら変わりない生活が可能。現代を生きる国公認の怪異だと思っていただければ。有事の際は守ってくれるよ。

・社会への浸透
時たまに首都圏で開催される、能面の舞人たちのイベントは一般人に扮した新撰組。一言も発さず、雅楽に合わせて淡々と踊り続けるので人気がある。

・原田について詳しく
元は新撰組の十番隊隊長。槍と刀どちらにも優れていたので、戦死したあと鬼神として現世に現れる。とはいえ、元より死を望んでいたので「結局、こうなんのか」と全てにおいて諦観しがち。最近ぐだ君に色々と絆されている。

・ぐだ君について詳しく
表向きは孤児院、実態は孤児を対象とした実験施設。ぐだ君も齢7歳にして凄惨な拷問や実験の末に死亡した。原田を見かけた時、もしかしたら助けてくれるかもと思い黙って着いてきた。何だかんだで可愛がってくれる原田に心を許しつつ、惹かれている。

・魂に肉体を与える方法
ぐだ君のような魂だけの存在の場合、いつか消えかねない。その為には肉体を与える必要があるが、多大な贄が必要となるので良しとされていない。いちばん手っ取り早いのが性行為。男男、女女問わず有効。原田の場合、ぐだ君が幼いことと恋人関係にある訳ではないので、しないという選択肢をとっている。

・死んだ時期
原田:幕末あたり
ぐだ君:20世紀あたり

↓ここから本編開始




「あの、原田さんは?」

不安そうに瞳を揺らしながら、家臣の裾を引く立香。

朝起きてみれば、いつも傍に居てくれたあの人がいない。

小さな子供の魂は、それだけでも心が締め付けられてしまうのだ。

「原田様ですね、本日は舞のご予定がありますので現世にいらっしゃいますよ」

「まい……

こてん、と首を傾げる。

「原田さん、おどるんですか?」

「ええ。現世の人達との交流も兼ねて数ヶ月に一度、舞をご披露されています」

「原田様はあまり稽古のご様子を見せませんので、知らないのも無理はないかと」

家臣が説明をする程、立香は目を輝かせていく。

「あの!りつかも見に行きたいです!」

一度言い出すと聞かない性分でもあるので、家臣は渋々立香を現世へと連れ出す。

渋々、というのにも理由がある。

原田は立香に舞を見られるのを嫌がるからだ。連れ出した暁には、雷が落ちるのは確定事項。安易に想像できる。

家臣に抱えられながら、舞を見る。

元より背丈がある彼のことだ、舞の中でも一際目立っていた。

雅楽に合わせて、一つに纏められた髪がしなやかに靡く。

面を付けているから顔は見えない、それでも逞しい身体つきから滲む色香は、人々を魅了するには十分だった。

立香もそれに影響された一人で。

「立香様、いかがです?……立香様?立香様!?」

顔を茹でた蛸のように赤く染め、それでいて目線は原田から逸らしていなかった。

かっこいい、だいすき、すてき。

幼い魂の彼には、その感情をどう表現したらいいか分からず、ただ顔を赤くして彼を見ることしかできなかった。

それと同時に、心も痛んだ。



こんなにもかっこいい人を、りつかがしらないところで、みんな見ていたんだ。

……ずるい。

立香様、もう戻りましょうか」

体調を心配した家臣たちによって、社へ帰ることになった立香。

……原田が帰宅したのは夜更けのことである。

寝支度を整えた彼は、立香が眠る布団へと入ってきた。

いつも通りの夜。そのはずだった。

立香はぱちり、と目を覚ます。

目の前には、自分を抱えるように抱き締めて寝息を立てている原田。

いつもは安心するはずなのに、今日はやけに心臓が高鳴る。

むず痒くて、何とももどかしい。

彼の着物の匂い、布越しに触れ合っている体温。


(そっか……りつかは………)

原田さんが、すき。

それは家族としての「好き」では無く、恋愛対象としての「好き」。

胸が苦しくなる。

(でも、りつかは……)

性別が原田と同じ。突きつけられる無情な現実。

女では無いから、世継ぎを産むことはできない。……慰み物なら可能であるが。

(わからない……わからないよ……)

しがみつくように、原田に抱きつく。

(りつかがすきっていったら、原田さんはうれしい?)

脳裏によぎるのは、穏やかな笑みを浮かべる彼ばかり。

でも。




「悪ぃ、俺は立香をそんな目で見れねえ」

最悪の状況ばかり頭に浮かぶ。



目の前がぼやけるのはきっと眠いから。
目から溢れる冷たいものも全て気のせい。

拙く芽生えた恋心をしまうように、立香も眠りに落ちた。