その日の政務を終えた執務室で、王から「今晩一緒に寝てくれないか」と突飛な願いを告げられた宰相補佐。それは、王が陥った「魔法の出力が安定しない」という不調を治すため、宮廷魔術師が提案した深層心理に潜る治療魔法の依頼だった。
夢の中で宰相補佐が出会ったのは、現実のいたって健康的な王からは想像もつかない、過去の凄惨なトラウマと自罰的な苦しみに囚われた「もう一人の彼」。拒絶と救済の間で葛藤しながらも、彼は友人の最も深い傷へと手を伸ばす――。
朝が来れば忘れてしまう、泡沫の夢の中で紡がれる二人の救済と、魂に刻まれた消えない残響の物語。
※キャラの過去に関する独自解釈・捏造有り。
本文36p。
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