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三毛田
2026-06-22 22:16:46
1066文字
Public
1000字7
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96 【96/諦めを知らない】
96日目
その結果がこれだ!
「穹。いい加減諦めたらどうだ」
「本当に後少しなんだってば!」
「そうか。しかし、それに負けたらベッドに入れ。子守唄を歌ってやる」
一瞬手が止まりそうになったけれど、集中して。
「勝った! ランク上がった! でも、終わり! 子守唄!!」
勝敗よりも、丹恒の子守唄が優先だ。
「終わったのか。ほら、水分補給をしろ。それから、寝るならば歯磨きとトイレを済ませろ」
「はーい」
ソファーで読書をしていた丹恒に突撃しようとしたけれど、先にやることを済ませろと言われたので大人しく従う。
従ったほうが、良いことあるもんね!
「丹恒先生。ちゃんと歯磨き済ませてきましたよ」
「そうか。ならばベッドへ」
むふっと鼻の穴を膨らませながら告げると、良い子だ。というように頭を撫でてくれて。
それから、二人でベッドに寝転がる。
トントン優しく、リズミカルに俺の胸を叩きながら。彼はどこかの星の子守唄を歌って。
直前までゲームをしていて、脳が興奮しているはずなのに。
丹恒の歌声にゆっくりと眠気が訪れ。
気づけば眠ってしまった。
「
……
」
「おはよう、穹」
「んはよぉ、丹恒
……
」
「こら」
胸に頬ずりすると、ちょっと乱暴に頭を撫でられる。やっぱりまだ眠い。
散々ゲームをしたり、スマホで色々見てすぐ寝た日の翌日は、いつもこう。
でも、ダラダラしてると起きるのが嫌になるので、丹恒が起きるタイミングに合わせて体を起こす。
「んー
……
」
「マッサージするか?」
「そんなに俺を甘やかしちゃっていいんですか? 丹恒先生」
ニヤニヤしながら見たら、デコピンされた。地味に痛い。
「地獄コースをお望みとあらば」
騰荒の姿になったかと思うと、俺をうつ伏せにさせて、グイおっと肩と腕を引っ張る。
「痛い痛い痛い!」
「ああ。肩回りが固くなっているな。これはいけない。段々と猫背になる原因であるし、全体的に筋肉が凝り固まっているのもよくない。お前はまだ若い。それに、俺たちの期待だ。ここで縮こまっているべき存在ではない」
なんかいいことを言っているような気がするけど、彼が固まっているという箇所を解すたびに激痛が。
いや。完全なる善意だし、こうして丹恒に触れてもらえているので役得ではあるのだけれど。
痛いものは痛い。これって、お風呂上りとかストレッチした後にするもんじゃないの!?
「ふう」
満足そうな丹恒とは反対に、全身解されてぐでんぐでんな俺。
これ、歩けるのだろうか。
「歩けないのであれば、俺が抱きかかえるが?」
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