meru2408
2026-06-20 23:59:34
4121文字
Public モンギル
 

クラベル(クラウド×ベルナ)

つい魔が差して



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side:クラウド


「おはようベルナー

朝7時半。先に起きた俺はぼーっとする頭で、隣でまだ寝ている幼馴染の名前を呼ぶ。

……

返事か寝言かも分からない声がくぐもっている。そう、ベルナはうつ伏せで寝ていた。

「おーはーよーう。起きてー」
「んぅ………

返事らしい。でもまだ夢見心地なようで目は完全に閉じたままだ。ゆさゆさとその体を揺さぶるも動き出す気配はない。
そういえば最近俺が早起きすることが多くなったな。

しょうがない、着替えるか」

まだ朝食には早いけどもう起きる時間ではある。ベルナの優しいモーニングコールが無いのが寂しいけどこれはこれで寝顔が見れるからちょっと得した気分でもある。……うつ伏せだからあまり見れないけど。
ベッドから降り、先に着替える。綺麗に畳まれた服を掴み、袖を通す。また掃除する時に畳み直してくれたらしい。
なんていうか夫が仕事している間に家事する妻っていう感じだな。そう思ったらちょっと頬が緩んできた。
……妻。なんていい響きなんだろう。いつか、そうなることを願う。

「えーっと

着替え終わり、自分の鞄を漁り手帳とペンを取りだす。まだ明日以降の予定を確認していないので、テーブルに向かい、椅子に腰を降ろす。

「うーん……明日も、一緒に討伐か。何個あるっけ

手帳をぺらぺらとめくり、ペンを走らせている間もベルナはベッドに突っ伏していた。

「あれ?依頼もあったっけ?……忘れたな」

ちらりとベッドを見る。明日の依頼のことはベルナに聞かないと分からない。

「はぁ……

ペンを置き、椅子から立ち上がりベッドに赴く。

「ベルナー?そろそろ起きてよー」

その形のいい背中を撫でさする。

……んー……
「起ーきーてー」
……んー……?」

ゆさゆさ。少し体が身じろぎする。

「んぁ……?なに……
「起きて。朝だよ」
「あさ……
「そう朝。はい起きる」
………んー

ちょっと頭をもたげたがまたかくりとベッドに伏せってしまった。そんなに眠いのか
そういえば昨日は丸一日依頼と討伐で動いてたもんな。でも今日も依頼が午前中からあるので起こさないといけない。

「もーベルナってば」
「んー……うるさい……

うるさいじゃない。起きろ。ちょっとムッとしてしまい、揺さぶる手を激しめにする。

「起きろってば。今日も用事あるんだし明日の依頼も分かんないところがあるから。おーきーろ」
「んぇーなによ……

ダメだ。徐々に覚醒はしつつあるみたいだけど一向に起き上がる様子がない。仕方ない、強行手段だ。

「起きないといたずらするよー?」

ベッドの上に上がり込み、ベルナの上に跨る。形のいいお尻をぽんぽんと叩く。

「んー!もうちょっと寝かせて……
「ダメ。今何時だと思ってるんだよ?」

煩わしそうに手を払いのけようとするがふらふらと覚束ない動きである。

「あーあ。起きないベルナは可哀想に俺の魔の手が忍び寄る~」

ベルナの上着を半分ほどめくり、下もちょっとだけ脱がす。綺麗な腰が露わになる。

……なに、ちょっと、」

両手でそーっとその腰を指先で滑らせる。

「んっ、なにして、ふふ、」

すりすりと柔肌を撫ぜたりつい、つい、と横腹も滑らせていく。

「んぅふふ、やめて、ふふっ、」
「気持ちいい?くすぐったい?」
「くすぐったい!起きる!起きるから!」
「ほんとに起きるかなぁー?心配だなぁー?」
「もう!やめ、あははは!」

くすぐったそうに身を捩るベルナ。俺の手を払いのけようと今度は両手を自分の後ろに回してきた。

「あっ、ちょっと、ねえ!」
「なんかだんだん楽しくなってきた」
「楽しくなってきたじゃないわよ!」

その両手をぎゅっと握り、痛くない程度に背中に折りこみ、片手で拘束する。くすぐり再開。

「や、あはは!だめだってば!そこ、ふふふ、」

腰を横切るように片手でくすぐるとくふくふ可愛く笑いだす。

「もう起きる?」
「起きる!起きるってば!ふふっ、」
「はい、じゃあ起きてね」
「はふ……はぁはぁ……、」

手の拘束を外し、ベルナの体から降りる。ぜえぜえと息を整えぐったりと突っ伏している。

「起きるんじゃなかった?」
「起きるってば……ちょっと休憩ぐらいさせてよ……はぁ……

ようやっとその体が動き出す。よれた寝間着を整えながらもったりと顔を上げ、俺を見る。

……おはよう」
「おはよう。いい朝だな?」
「バカじゃないの。何がいい朝よ」

今日初めてのベルナの罵倒が来た。うん、いい朝だ。

なにニヤニヤしてるのよ気持ち悪い」
「えっ酷い
「ふふっ」
「酷いよぉベルナぁ

悪戯をしたつもりが反撃されてしまったので思わずその体に縋り付く。

「何よもう。冗談だってば」

抱きついた俺の背中に腕を回してくれる。そしてすりすりと撫でられた。

「んーベルナの体あったかい
スケベ」
「えぇ?これはスケベじゃないだろ」
「あなたが言うとそう聞こえるのよ」
「えぇ……

心外である。俺は心からベルナのことを想って喋ってるのに。

「はいもう離れて。着替えるから」
「もっとこうしてたい」
「離れて」
……はい」

ベルナの有無を言わせない言葉にすごすごと離れる。

あ、そうそう」
「ん?何」

テーブルに着き再びペンを取ると、ベルナを起こした理由を思い出した。そもそもこれを聞きたくて起こしたんだから。

「明日って依頼ある?」
「んー?依頼……あったわね。4件ほど」
「えーまた?」
「またじゃない。しょうがないでしょ、お金稼がなきゃなんだから」
「ベルナとのイチャイチャが減る
「余計なこと言ってないでちゃっちゃと書きなさいよ」

てきぱきと身支度をするベルナを横目に手帳に予定を書き込む。

「はぁー
「何よ」
「もっとくすぐりたかった
「バッカじゃないの!やめてよ、腰弱いんだから」
え?腰弱いの?」
……はっ……

ペンを止め、ベルナの方を向く。着替え終わったベルナはずりずりと壁に後ずさる。なるほど、腰が弱いんだな?

「他にどこが弱いの?」

にこにこと問いかけるが案の定ベルナは顔を真っ青にしていやいやするように首を横に振る。

「別に腰以外どこも弱くないわよ!」
「へぇ?そうなの?じゃあ試してみる?」

椅子から立ち上がると「ひっ」と小さく叫び、扉の方に向かおうとする。そんな怖がらないでほしいんだけど。

「試さなくていい!というかもうご飯だから!」
「大丈夫大丈夫」
「何が大丈夫なのよ!」

扉を開けかけたすんでのところでベルナを捕まえる。しっかり腕を掴み抱き寄せるときゃんきゃん叫ばれた。

「クラウドのえっち!変態!」
「どこが!まだ何もしてないよ?」
「絶対くすぐる気でしょ!?」
「そうだけど」

くすぐりのどこがえっちなんだろうか。何も際どい所とか触ってもないのに。

「ほらやっぱり!やめて!ご飯!ごーはーんーっ!」
「はいはいちょっと落ち着いてー?」

暴れ出すベルナをしっかり抱きしめる。そして脇の下をそっと指先でなぞってみた。

「んうぅっ、」
「ほらここも弱いんだ?」
「ちが、あんたが触ってるから!」
「俺が触ってると弱くなるの?」

更に耳の端を舌でなぞってみる。

「んひゃ、」
「何その可愛い声」
「うぅー!」

かわいい。とてつもなくかわいい。俺の腕の中で身もだえるベルナは本当に小動物みたいに震えている。

「他に弱い所は?」
「無いったら!」
「ふーん?本当に無いのかなぁ?」
「無い!!」

無いと言い切るベルナだけど俺は弱い所を探すべく、その体に手を這いずらせる。

「ん、ふぅ……っ、」
「ベルナの方がえっちだよ?そんな声出して」
「あんたがっそうさせてるんでしょうが……、」
「そうだね?可哀想なベルナー?」

うなじをこしょこしょと指先でくすぐると胸の方から甘い声が漏れだした。

「んふ、やだってば、はふっ、」
「弱い所たくさんあるじゃん?」

くすぐったそうに身を捩る姿にまた加虐心が芽生え始めてしまった。朝っぱらからこれはいけない。
ベルナのスカートをめくり、足の付け根から太ももまでの内側あたりをつーっと撫でる。

「はぅ!?、んふふっ、そこもやめ、」
「ほらーここも弱いんじゃん。強がりはダメだよー?」
「強がりじゃない、ってばっ、んふ、」

ベルナはくすぐられてひぃひぃ言ってるけど俺は弱い所が知れてほくほくだ。もっと弱い所を知ってベルナを俺の中に閉じ込めさせたい。そんな貪欲な心が湧きたつ。
そんな感じでいろいろな所をくすぐってると、息を切らしたベルナに思いっきり鳩尾ヒットを食らった。

「うぐっ、」
「もういい加減にしてっ……はぁはぁ……

腹に拳を入れられた反動で体を離してしまった。

「うぅ……ごめん……
「はーー、もう!しつこすぎ!」
「だって可愛いんだもんベルナが……
「だもん、じゃないわよ!……ご飯の後で仕返ししてやるから。覚悟しなさい」

ベルナを見ると右手の拳をわきわきさせながらにやりと笑っているではないか。

え、くすぐってくれるの?!」

そう言うと呆れたように眉間に皺を寄せた。

……あんたね、仕返しなのよ?どこに喜ぶ要素があるのよ?マゾか」
「だってベルナとイチャイチャ出来るんだよ?!」
………はぁ」

ため息をつくが満更でもなさそうだ。そんなベルナのことが大好きで大好きでたまらない。

でも時間になったら止めるからね?用事もあるんだし」
「分かった!」
「本当に分かったのかしら……
「分かったって!ほら、ご飯行こう?」
「んもう……



再びベルナを抱きしめ、ちゅっとキスをすると怒った顔なのか照れ笑いなのかよく分からない表情が返ってきた。