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六花
2026-06-20 16:23:55
2073文字
Public
アークナイツ:エンドフィールド
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おいしい瞬間
ウル管♂ほのぼの、管理人くんを太らせたい、ウルフガード。
管理人は痩せている。
普段から戦闘やら、工業計画を行い、多忙なのもあるが、そもそも食べる量が少ない。その事で気を揉んでいたのはウルフガードだった。
ある日の食事の時に、管理人はいつものように少食で済ませようとした。だが、ウルフガードによって目の前に、大盛りのカツカレーを置かれてしまった。
「え?」
「管理人は痩せすぎだ。何事も体力が必要だからな、食べてくれ」
「こんなに食べられないよ
……
」
「駄目だ。食べてくれ」
ウルフガードに頼まれては仕方がない、管理人は大盛りのカツカレーを苦労しつつも食べた、あまりにも食べすぎたからか、その日はそこそこに昼寝までしてしまった。
そんな事が何日か続いた。ウルフガードが勧めてくるものは肉系が多い。管理人も、キャトロは肉が好きなんだなぁ、などと管理人はのほほん、としながら、ウルフガードの勧める食事を完食出来るようになった。
勿論、普段の鍛錬も欠かさない管理人は太った訳ではないが、多少は肉付きがよくなった。
「入るぞ」
「あっ、どうしたの、キャトロ」
「いや、管理人の身体を確認しにきた」
「へ?」
管理人はまぬけな声を出してしまう。ウルフガードは無言で管理人の二の腕やら、腰まわり等を触っている。もし、こんなところを、ペリカに見られたら、ウルフガードは注意を受けるだろう。
管理人の事を心配しているのは、ペリカだけではないが
……
。だが、得てして嫌な予感というものは当たってしまうもので、開けっぱなしの管理人の部屋のドアから廊下で通りがかったペリカが、ウルフガードがやたらと管理人に密着しているのを見てしまったのだ。
ペリカは血相を変えて、管理人をウルフガードから引き剥がす。
「何をしているのですか
……
!」
「い、いや、管理人は痩せているから、その、最近食事の量を多くしたから、肉付きが良くなっただろうかと、確認しにきたんだ」
ウルフガードも、流石にペリカの前ではしどろもどろだ。
「それでも、距離が近すぎます。管理人に触らないでください」
「いいんだよ、ペリカ。キャ
……
ウルフガードも、僕の事が心配だったんだろうし、むしろ、そんなに気にかけて貰えるなんて嬉しいな」
「管理人も、ぽやぽやしないでください!」
管理人までついでにペリカに叱られてしまった。ウルフガードに至っては耳までぺたんとなり、尻尾がしょんぼり、としている。
ウルフガードも、本格的にペリカには頭が上がらない。
その後も、管理人の少食を直そうとするウルフガードの努力は続く。最近は管理人が肉料理が好みのようで、好んで食べてくれる為、ウルフガードも嬉しくなってくる。
ある日の食堂でも、管理人にウルフガードお手製の肉料理を進めた。そして、管理人もそれを受け取り食べ始める。
「美味しいよ!これ、肉の味付けが濃くて、ご飯が進むね」
「喜んで貰えてよかったよ、俺の故郷の味なんだが、管理人は口に合うのか?」
「うん、とても美味しい。今度、作り方を教えてよ、一緒に作ってみた」
管理人が可愛らしく、笑顔でそういうので、ウルフガードも嬉しくなってしまう。
「勿論だ。これからも管理人の好みに合うような料理を作るから、楽しみにしてくれ」
「キャトロのご飯はいつも美味しいから楽しみだな」
またウルフガードが管理人のメディカルチェックと称して身体をぺたぺた触っていると、また間の悪いことにペリカに見つかった。
「これは
……
どういうことですか?」
冷たい声が背後から聞こえ、管理人とウルフガードは同時に凍りついた。振り返ると、腕を組んだペリカがドアの前に立っていた。彼女の鋭い視線が二人の間を行き来する。
「い、いや、ただのメディカルチェックだ。管理人の身体が心配だったからな
……
」
慌てて言い訳をするウルフガードの声は上ずっていた。管理人のシャツは半ば脱げかかり、ウルフガードの手は胸に当てられたままだった。
「それなら私の前でやるべきでしょう?あなた一人での診断は危険です」
ペリカの言葉には怒りより失望が混じっていた。ウルフガードは肩を落とし、「すまなかった」と小声で謝った。
「管理人も気をつけてください。二人きりになる時は特に。三度目はありませんからね?」
管理人が申し訳なさそうに頷くと、ペリカは軽くため息をついて部屋を後にした。
「まったく
……
余計なことをしたな」
ウルフガードは不満そうにつぶやきながら服を整え始めた。管理人はまだ混乱していたが、何も言えずに黙っていた。
「さて、俺も戻るとするか」
立ち上がるウルフガードを見送るつもりでいた管理人は、突然彼が振り向いて自分の前にしゃがみ込むのに驚いた。そして次の瞬間、彼の低い声が耳元で響いた。
「夜になれば分かる。本当に問題ないか、しっかり確かめるからな」
言葉の意味を理解した瞬間、管理人の顔が一気に熱くなった。真っ赤な顔で固まる管理人を残し、ウルフガードは満足そうに笑って部屋を出ていった。残された管理人は、夜のことを考えてますます恥ずかしさでいっぱいになった。
了。
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