『白光のアナスタシオス』
主要人物紹介
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ハル
雄の三毛猫だった、元地域猫のネコマタ。
成人済みだが、見た目と言動はかなり幼い。
食いしん坊で酒好き。珍しい料理や道具、切符、旅先の文化にすぐ飛びつく。
地図師兼回収屋として旅をしており、地形、道、風、匂い、空の様子を読む能力に優れている。
普段は軽くて浪費家だが、地図と契約に関しては意外と真面目。
怪異へ過剰適応した結果、死んでも戻ってくることがある。
本人は自分の死をかなり軽く扱っているが、死なない程度の怪我や長引く痛みは普通に嫌がる。
過去や出自、自分が何者なのかという問題にはあまり執着しない。
ハルにとって重要なのは、
今日どこにいるか。
今どの道を歩けるか。
次に何を食べるか。
ということである。
豪運だが浪費癖がひどく、金を得てもほとんど残らない。
旅の同行者であるジェードには、八年間の教育費として多額の借金がある。
本人は一応返すつもりでいる。
ただし、返済はまったく進んでいない。
ジェードのことは、基本的に「カラスくん」と呼ぶ。
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ジェード
千年以上の時を生きている、不死のカラス亜人。
怪異学者であり、祈術師、解体士としても活動している。
境界術、解呪、罠、迷宮調査、怪異の観察と記録を得意とする。
研究者としては非常に優秀だが、情報料を高く設定することで有名。
超が付くほどのドケチで、いつも老後の心配をしている。
不死ではあるが、痛いものは嫌い。
死なない身体を便利な能力だとも考えていない。
彼が旅の果てに求めているものは、単純な死ではなく、
有限な命として自分の意思で終われる権利である。
根暗で繊細。
本来はかなり感情的だが、その感情を直接表へ出すことを避ける。
悲しい時は記録する。
怖い時は手順を確認する。
心配した時は請求項目を増やす。
失いたくない時は、洗濯代や回収手間賃の話をする。
乾いているのではなく、
自分で感情を乾かして処理している人物である。
高級な衣装と胡桃菓子を好む。
酒は高級品より、安く手軽に酔えるものを選ぶ。
ハルのことは、基本的に「ミケ公」と呼ぶ。
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ハルとジェード
二人は恋人ではない。
家族でもない。
師弟でもない。
運命の相棒でもない。
借金相手。
旅の同行者。
共有財産の共同管理者。
互いに非常に面倒だが、いると助かる相手。
ハルは、感情に沈まず現在へ戻る。
ジェードは、感情に沈まないよう記録や手順へ変換する。
ハルが無計画に突っ走れば、ジェードが帳簿と知識で後始末をする。
ジェードが過去や未解決の問題へ沈めば、ハルが飯や道や次の目的地へ引き戻す。
互いを「大切だ」と重く語ることはない。
しかし、旅を続けるために必要な処理を、
二人はいつの間にか自然と引き受けている。
それが、ハルとジェードの関係である。
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会話例
ハル
「なんだよ、カラスくんのケチ! 守銭奴! フリフリのフリル!」
ジェード
「罵倒の精度が低い。あと、立て替えんぞ」
ハル
「まだ何も言ってないじゃん!」
ジェード
「言う顔をしている」
ハル
「顔で請求されるの理不尽!」
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