ltj_tthf
2026-06-18 02:07:34
4575文字
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🌊📦返信001

『惡人』感想
2026/6/14 21:47の方への返信+解説



お手に取ってくださりありがとうございます!
闇鍋……感情煮詰めれてましたでしょうか?終わったあと、あー悲しかったな〜とかえっちだったな〜とか、惰性的に食べた軽食のぼんやりした後味みたいなのじゃなくて、何かしら画としてこれはと印象に残る物語を描きたいなと思って描いていたので、何もかも印象的だったと言っていただけて本当に、本当にうれしいです😭😭😭
考察寄りに感想をお寄せいただいたからには、せっかくなのでアンサーで返していきたいなと思います。後引く拙さ倍増かもしれませんが、それでもよければもう一杯お付き合いください。

●死ねばみんな同じ
会話が良かったと言っていただけてうれしいです。
汝、作者?「悠真にとっての死は天国でも地獄でもない」「今を生きていること」「自分が終わる瞬間まで誰かに寄り添ってもらうこと」を望んでいる、のくだり、パーフェクト解釈になります。ここの思想の出所はゲーム本編の悠真が探索時に言う「あの世にもってけるわけでもないし」です。
アキラの考え方については少し補足を。これはあの文章をいくら読んだところでわかるわけがないと私も後々気づきましたので、決して読者側の問題ではないのですが(この意図を解説なしに読み解くというのであれば、文章そのものではなく作者本人の思想から読解できている必要があるかと)

この物語で頻出する天国や地獄という単語には二種類あります。ただ「あの世」「死んだ後に行くところ」という意味と、「死んだ善人が行くところ」「死んだ悪人が行くところ」という明確な善悪や良し悪しのイメージが絡む意味と。
アキラの言った「誰もいない天国に行くのが怖いんでしょ」というのは、前者になります。アキラは、自分も悠真も(あるとするなら)後者の地獄に落ちると思っている。この後に悠真が「行き先の自認が地獄じゃないことも驚きだけど」と言うのは、アキラが本当はそう解釈しているということを理解した上での皮肉です。二人とも地獄に行くような行いをしてきた自覚があるのに、当然天国に召されるだとか調子のいいこと言うポーズなんてしちゃってさ、みたいな意味合いになります。
死んだら無になる。地獄も天国もこの世にしかない。そう思っているけど、そういう(のがある)テイのお話くらいなら、俗世に倣い僕らもノって嗜もうか?みたいなテンション感です、二人とも。ほとんどが言葉遊びというか、小芝居というか。なのでここで唯一意味ある会話が成り立っているとしたら、それは「一人で逝くのが嫌なら、僕を殺してたちまち何でもなくしていいよ」という意図だけになります。それを悠真も汲んでいるので、その後アキラくんが「地獄なんて〜僕は行かないっていうだけさ」とか付け加える蛇足に対して「(そんなの言うだけ意味ないじゃん、)うざったい」となったわけです。

アキラ(あくまで弊1.4に限った話です)って、悠真を幸せに“する”ことを望んでいるんだろうかって、言われてふと思いました。なんかあんまり思っていなさそうで。幸せに“なる”んだったらなったらいいなと思うし喜びそうだなとは思ったのですが、そうしてあげたい、まで意識しているかなぁとクエスチョンが少し浮かびました。なにせ彼は自分が悠真を“救う”とも思っていないので。むしろ子供の頃のほうがそういう感覚はありそうです。

なので、総括するとアキラの言う「地獄に歩んできて」というのは、究極的にはそうおどろおどろしい最果ての地みたいなイメージでもなく、ただ自分という悪人が常識を統べる地、というだけのことかな〜と思っています。もちろん、この「地獄」という言葉が自然とまとう印象すべてが付随しないというわけではないのですが(だからこそこの言葉を用いるのですが)。悲惨な目にあっている自覚があるとはいえ同時に、僕の、とついているとおり、アキラはあくまでこの痛ましい出来事が世界に数多ある悲劇の一つにすぎないこともわかっていて、自分の見ている苦痛のみをもってたったひとつの地獄を名乗るほど、世界が浅くないことを理解しているんだと思います。なので、地獄だけど、おわりの地だけど、核心の意味だけとるとすれば僕の地獄というより僕の世界、僕の場所、などと言ったほうが近いかもしれません。その二つの隔たりに含まれるものが、今は幸福ではないけれど、という申し訳なさだったり、謙遜だったりのような気がします。つまらないものですが理論というか、へりくだって言う地獄というか 上手く表現できなくもどかしいのですが
なので、地獄に行きたくないとか、願い下げだとかいうよりは、そこに長年住む(ことになる)者としての妙な愛着であったりとか、愛おしさすら湧きつつある、みたいな表現になります。字面が最悪なのに中身がそうでもないの、なめてんのか❔という具合ではありますが、だって、大好きな子と住むためにつくった二人のためのマイホーム(世界)ともいえるんで最低で最高うーん、最悪なんだけど愛おしいみたいなニュアンスでお願いします。今の私ではこれ以上言葉を重ねてもうまいこと言い表せそうにないです。すみません。

飴玉のシーン、完全に子供の頃のオマージュ的な意味合いだったので、拾っていただけてうれしいです!あれはテンポ感といいオチ感といい、ウエディングムービー見てる時みたいな感情といったらいいのでしょうか(伝わるのか)。でも、ウエディングムービーって少なくとも二人の思い出なのに、片方しか覚えてないので寂しいですね。

●Laughter in the Dark
幼い悠真が、アキラが逃げてくれたことに対して安堵したのが彼の最後の記憶(もうない)になったところ、ここも拾っていただけて誠に感謝申し上げます。悠真が犯されながら「だめ」って言ったのを、アキラはいわゆる意思に反する痛々しい快楽堕ち的な感じに受け止めて気持ち悪くなっちゃったんですが、悠真視点では早く逃げてほしいの意で 悠真のことを調べ尽くして、客観的なことはなんでも知ってるアキラくんが唯一知りえない真相が、もう戻ることのない悠真の記憶の中にだけずっとあるっていいなと思って。

セックスシーン褒めていただいてなんかよ、よかったとなりました。これが全く良くなかったらこの世界線での(男性経験カンストしてるという)アキラくんの立ち位置というか、説得力というか、なんかそういうのがなくなっちゃうのでもうわずかでもエロうなれと願ってました。確定申告・報連相のくだりも、思った以上に好評でめちゃ喜びました🫶(笑うとこが少ないからっていうのもあると思いますが

このあたりに書いてくださったアキラくんへの解釈、重ねて百点満点差し上げたいと思います。まるっ!💮悠真が現状を幸せだと認識してくれたことに対し感極まってイっちゃうアキラくんのこと、「感情と性欲が直結しているようでなんだか切なさを覚える」と表現していただけててパーフェクト解釈に地球ごと抱きしめました。読み手がプロすぎる。
事実はまさに彼がなしたかった幸福そのものなのに、後戻りできないほどなにかが壊れている。彼の思想のもと酷使()してきたと言うに足るだけの時間は当然アキラのことを跡形もないほどに変えていて、極限まで育ち切ったのに陳腐であるとか、磨ききったゆえに剥き出しになってしまった弱点だとか、褒められたものじゃない恥入るべきそれすらも美しいと称する観点があったりだとかそういった類の一種のもの悲しさみたいなものが垣間見えるといいなと思って入れたシーンでした。読解百点満点をここに差し上げます。ここで泣いてくださるすばらしい感受性にも感謝いたします。

また、アキラの執着について、すべては「けれど 君がここにいる」に集約されると思って描いていたので、まさにそこに言及いただけて文句なしのファッキンベリーベリーハッピーです。読書感想界で賞総ナメ常連の方❔
すでにこの文章の存在が野暮なのでもうヤケクソで重ねてクソ野暮な事言いますが、ここのアキラくんの天国は後者の天国、それに対して悠真は現実ベース(死んだら無しかないと思っている)で返しているので「まだ生きてるよ(天国に行くのなんかより幸せだよ、)」と言ってくる。アキラくんはせりふ上俗世のテイの天国の話をしてるけど、二人は本心では初めから一貫して「そんな(死後なんて)のない」と思っているので、心の内でアキラくんが噛み締めている「君がここにいる」という“現実”に対して温度感が噛み合うわけですね。
この終盤のアキラの独白とラストの二人の掛け合いを見て欲しくてこの話を作ったので、言葉を失ったと言ってもらえたことが、何よりのご褒美です。ありがとうございます。実は、最終盤に至るまで現在の大人のアキラの内心(独白)を描かなかったのも密かなこだわりでした。そもそもの比較できる描写が少なくてあまり体感ないような気もしますが

説明すればするほど、これを補足なしにあの拙い漫画で(そもそも作画すら未完で)伝えたかったなんてだいぶ無謀な試みだったなぁといま超絶遠い目をしています。それでもこれほどにまで読み解いてくださった感性の鋭さに脱帽ですし、言葉を尽くしてこのように素敵な感想を認めてくださったこと、光栄というほかありません。本当に本当にありがとうございます。そして生みの苦しみという名の不様を盛大に晒してしまいお目汚しまことに失礼いたしました。“やたらと人に弱点をさらけ出す人間のことを、私は躊躇なく無礼者と呼びます”という言葉もあります。まだ創作は続けたいのでどうかDX日輪刀によるソフトめの打首でご勘弁ください。

蛇足も全然蛇足じゃないです〜言葉を用いる作品を作る上では台詞回しはいちばん気を遣っているところなので、褒めていただけるといちばんストレートにうれしいです……ありがとうございます😭😭😭
洋画が好きというほど、というか人生においてほとんどまったくインプットというインプットができていない気がして、そんなんで創作すんなというくらい本当に恥ずかしいのですが……これまたょぅι゛ょの時分に母親が延々見ていた洋画やら海外ドラマやらを横で浴びていたので、内容を覚えていないながらも体のどこかにしねきゃぷしょんの染みついた器官ができているのかもしれません。翻訳したような言葉というか、少し不自然さが滲むような、かっこいいけど実際そんな言い方しないよね?みたいな、ぎこちなさのある字幕のような言い回しが好きでお洒落で胸に刺さる表現を一生追い求めているので、本当に本当にうれしかったです。

最後になりましたが、手放しで誇りに思ったり褒め称えたりできるような大層なものじゃなくても、自分だけがそれを知っていることを小さく笑うくらいの良さにでも達することができたとしたなら、恥を忍んで出ない神本より出るクソ本を優先した甲斐もあるというもの(満身創痍)。未熟は重々承知ながら、せっかくお褒めいただいたのだから頂いた好意には「お目が高い!」でお返ししたい。
応援励みになります。読んでくださって、本当に本当にありがとうございました!