春野ツバサ
2026-06-13 22:01:30
2105文字
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気がつきゃゲゲゲ次回更新チラ見せっ

支部にて投稿中の気がつきゃゲゲゲ。
第14話更新予定分の1部をチラ見せでございますっ。
次回更新は6月27日を予定しております。
ツンな父と噛みつく狂犬な水木さんに癒しの時弥くんを添えて――でございます(意味不
気まぐれで猫っぽい父とがるがるしまくりの犬っぽい水木さん……完全にフォゼに引っ張られておりますwあのチョイスが的確過ぎるのがいけないのです(理不尽
ここからあの無二のバディになっていくのがほんとにたまりませんねっ。果たしてこのお話ではそこまで到達できるのでしょうかね?(待たんかい
それは今後の展開次第ということでっ(だから待たんかい

無断転載及びAI学習はご遠慮くださいますようお願いします(礼

……はむっ……もぐっ……はぐっ」
 同じく出されたご飯を勢いよくかっ込む水木さんに面食らってしまいます。
 ヤバいです。すごい勢いで食べ物が吸い込まれていきますリアルピンク玉です。まさか実在するとは思いませんでした。
「早食いは良くないですよー?」
 なので、思わず突っ込んでしまったのは不可抗力だと思います。
「あ、あぁ……悪い。癖で、な。その、戦時中の――
 ですが時既に遅し。反応が返ってきたのは水木さんの膳が全てが空になった後でした。
 気まずげに言葉を濁す水木さん。言いたいことは理解します。何時敵襲が来るかわからない戦場でゆっくりご飯を食べる余裕なんぞなかったのでしょう。そして、未だ染み付いてしまったその癖が体から抜けきらないこと。ですが、体に良くないのは事実ですんで反省はしませんがね。
 水木さんが意味深な視線でこちらを見てきます。
「運部くんは、戦地には――
「幸運なことに」
 幸運もなにもこの時代の生まれではないんで当然戦地には行っておりませんが。
「そうか……
 安堵したような表情を浮かべる水木さん。自分が経験した地獄を思い出しているんだろう。
 その傍らで物足りなそうにたくあんをぽりぽりかじるゲゲ郎さんです。マイペースが過ぎる。
「召し上がりますか?」
 膳をすっとゲゲ郎さんの元へと差し出す。
 完全容疑者扱いのゲゲ郎さんと違って私も普通にご飯がもらえたのですよね。
 水木さんのように一汁三菜の豪華仕様とまではいかなくとも一汁一菜のご飯を。
 なんだけれど。あまりお腹いっぱい食べ過ぎると頭が回らなくなってしまうんで。かといってお残ししてしまうのはもったいないですし。ゲゲ郎さんに食べてもらえるのならむしろありがたい。
「良いのか?」
「構いませんよー。あ、ご飯だけはください」
……随分と少食なんだな」
 私とゲゲ郎さんのやり取りを見ていた水木さんから言葉が紡がれる。じっとりとした視線を向けてこられている辺り、褒め言葉でないのは確かですね。
「出征していないと言っていたし、もしかして運部くんはいいとこの出なのか?」
「いえいえー。極々普通の一般家庭です」
 胸のうちで多分と付け加える。
「食べ物を選り好みできる環境だったなら十分裕福だと思うが?」
「いや、どっちかってぇと毒味をしてほしくて」
「ぶっ」
 水木さんが飲んでいたお茶を吹き出した。
「どっ、毒味……?」
「水木さんと違って私達は招かれざる客ですからねー。一服盛られてもおかしくないかなー、と」
 ご飯は大釜で炊いて住人に振り分けるだろうし。汁物もまぁ似た感じ。危険性は低そう。だけれどおかずだけはね、どうにも怪しいんで。
「こいつに食わせるのは問題ないってことか?」
「じょーぶなので。ゲゲ郎さんは」
 人間用の毒なんぞお茶の子サイサイだろうし。まぁ、人間に効く毒かどうかの判別がゲゲ郎さんにできるかどうかはわかりませんが。や、確実にわからなそう。
「そうじゃの少なくとも其奴よりは丈夫じゃろうな」
 譲った膳に乗っていたお魚の焼き物をバリバリと食べるゲゲ郎さん、ワイルドが過ぎる。
「おい。馬鹿にするなよ。おれは兵隊上がりだ。戦地で危険な類のものは散々食ってきたんだ」
「ならば蛙の目玉は食ったことはあるのか?」
……食い物じゃないだろそれ」
 ドン引いた様子の水木さん。まぁ、肉の部分は食べれても流石に目玉を食したことはないだろう。普通に食中毒起こしそうだし。
「何か御用ですか?」
 視線を階段の方に向ければ。喧騒がぴたりと止む。
「時弥くん?」

――中略――

「水木さん、もうお休みなんですね」

「嬢よ。話が違うのではないか?」
 不機嫌そうに話すゲゲ郎さん。はて。なんのことやら。てゆーか、瞳光らせるのやめてください。怖いからっ。
「此奴、儂を騙しおったぞ?」
「あぁー。」
 村に来た理由話したら牢からうんぬんかんぬんてやつね。
「理由話してすぐに釈放とはいきませんよ。
 人間の世界はお伺いやらなんやら手順を踏まないといけないことがたくさんあって面倒くさいんです」
「むぅ」
「ま、明日には放免されると思いますよ。今夜ひと晩はそれで堪えてください」
「それとも、知人とのお約束には間に合いませんか?」
「明朝、逢うことになっておる」
であればと続けて悪い笑みを浮かべる。
「脱獄していただいて構いません」
「良いのか」
 構わないの意味を込めて頷く。
「あ。そうだ」
 聞いておきたいことがあったのでした。
「確認しときたかったんですけど。
 今朝の。お社に集まってた人達の中にミョーなものをくっつけてた人いませんでしたか?」
「みょーなもの?」
「例えば――
「時麿の怨念をくっつけた人とか」
「おらんかったのう」
「そうですか」
 予想通りではある。これで容疑者は大分絞られる。
 そーいえば。朝のことといえば。
「もうひとつ。どうしてあんな無茶な真似をしたんです?」
「はて。どんなことじゃったかのう」
 こんにゃろ。すっとぼける気だこの幽霊。だが逃さん。