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ゆべし
2026-06-11 20:13:59
1895文字
Public
銀色の夢
Customize name
2238206
Customize name
新八君と
gntk夢(とはいえ今回はsnpc回)
夢主の大まか設定→
https://privatter.me/page/69da14fcf373d
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
「新八君、あっちのスーパーが玉子、安いよ」
「ホントですか? 行きましょう!」
高杉さんとの一件でしばらくお仕事を休まれることになった
さくら
さんは万事屋に泊まってくれている。毎日の家事があっては休まらないんじゃ?と言いかけたけど、その言葉は飲み込んだ。今の
さくら
さんにとっては、この時間が癒しなんだと分かりきってるからだ。
「今夜は新八君も泊まっていくんだよね?」
「明日の依頼が朝早いので、二人を起こす時間も考えたら
…
」
「確か、河川敷沿いのお屋敷で屋根修理の依頼だっけ?」
「そうなんです。大工の棟梁から人手が足りないって相談で、夕方には終わると思うんですけど」
「そうしたら、お米ももう少し買い足して
……
ごま塩あったかなぁ」
「あの、
さくら
さん! うちにそんな余裕は
…
」
私の居候代だと思って、と
さくら
さんは言ってくれた。本当に銀さんには勿体ないくらい良い人だ。教えてもらったスーパーで玉子も安く手に入った分、米を買い足すことができた。このやりくりをひとりでやっていた身としては、同じ頭を悩ませることでも大きな違いがある。
さくら
さんは僕や神楽ちゃんにとても気を遣ってくれていると思う。嬉しい反面、もう少し距離が近くなってもいいなと思っていた。でも、普段はほとんど二人きりになることがないからなかなか感謝を言えずにいた。
「夕飯は早めに食べて、ゆっくり休んだほうがいいよね。明日は朝早いし、力仕事だもの」
「
……
あの、
さくら
さん」
「どうしたの?」
「その、なんていうか
……
いつも僕や神楽ちゃんを気遣ってくれて、ありがとうございます」
「急にどうしたの
…
」
僕も神楽ちゃんも、家族や大人たちに色んな思いをしてきた。辛いことのほうが多かったかもしれない。だから、優しい大人がそばにいるとむず痒いような気がしている。悪い意味では決してなくて、ただただ、日頃の感謝を伝えたかっただけなのだ。
「ただ、伝えたかっただけなんですけど
……
ゆっくりお話する機会がなかなかなくて」
「意識して気遣ってるわけじゃないんだよ?」
「そう、なんですか
…
?」
「私のほうこそ、家族に入れてもらってると思ってて
……
お仕事を手伝えるわけでもないし、できることって家事くらいしかないでしょう」
「僕らは、
さくら
さんが銀さんと出会ってくださっただけで、嬉しかったです。あの人、僕らの前だと大人であろうとするから」
「私ね、みんなと出会うまではひとりで生きてきたの。天人との戦争の時に両親はいなくなっちゃって」
「そうだったんですね」
「だから、新八君も神楽ちゃんも、可愛い弟と妹ができたと思って
……
ついお世話焼いちゃう」
お節介だったら教えてね?私が二人にしてあげたいことだから、大変とかそういうのは全然ないんだよ。穏やかな春の色を浮かべて笑う
さくら
さんは、とても綺麗で、姉上とは違った優しさを感じた。この人が笑ってくれるなら、僕らのほうが気を遣うのはお門違いだろう。
ふと、駄菓子屋の前を通りかかる。店先にはキンキンに冷えていそうな瓶コーラがショーケースに並んでいた。安いものを求めて、結構歩いてきてしまったし、なんだか喉が渇いた。
「
さくら
さん」
「なに?」
「随分遠くまで歩いてきて、喉が渇いちゃったんです」
「確かに、今日は天気もいいしね」
「ちょうど、駄菓子屋さんがあって
……
」
「ふふ、お姉さんがコーラを買ってあげよう!」
「やったー! 嬉しいな」
あまりにも棒読みな二人の会話に同じタイミングで吹き出してしまう。瓶コーラを二本、お土産の酢昆布に風船ガム。店前の長椅子に腰掛けて、青空の下で飲むコーラはいつも以上に美味しく感じた。
「あ! 銀ちゃん、あそこネ!」
「こんなとこまで来るんなら俺たちも連れて行けっての」
「私がお安い品物に目移りしちゃって、すみません」
「いんですよ、
さくら
さん。言わせておけば。はい、神楽ちゃんに酢昆布」
「ひゃっほーい! ありがとう、お姉!」
「せっかくだし、銀さんたちもコーラ飲みませんか?」
「お、いいねェ。おばちゃん、瓶コーラもらうぜ」
「新八だけずるいアル。抜け駆けは夕飯抜きネ」
「作るの僕だけどね!?」
「帰りが遅くなっちゃってごめんね、銀さん」
「
……
別に、新八もいるし心配はしてなかったけどな」
「嘘アル。ずっとソワソワして、玄関のほう行ったり来たりしてたクセに」
「言うんじゃねーよ!」
「ねぇ、新八君」
「はい?」
「わざとでしょ?」
「さぁ、どうでしょうか」
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