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ortensia
2026-06-09 16:01:50
1025文字
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創作
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共依存三兄弟
そもそも長男の友人だった。それが今ではその三兄弟と知り合った。
兄弟とも顔を合わせるほど長男と親密だったという事はない、おそらく。
しかし今は末の三男の隣を歩いている。
街をぶらぶら。
そう、三兄弟は、全員男のはずだ。だから思わず口を突く。
「君は男だろう?」
「そう。」
三男は甘い女装を至って自然に着こなし、堂々とさえしている。周りだって彼を気にしない。自分だけが不自然さを感じているようで、妙な気分だ。
「にぃ達が妹が欲しいと言うから。私は妹にもなる。男兄弟ばかりは嫌だと言って。わがままだね。まあ私はどうせどっちでもいい。」
でも、と妹は言う。
「二番目の兄貴は一番目のいない時にこっそり俺の所に来て、自分には大事な弟がいて、その弟の事が大事なんだと言う。」
笑って言うが、単に嬉しいだけじゃない、川の水と海の水が混じり合ったような表情だった。
「だから、お前も可愛い格好にしてやろうかって揶揄うんだ。」
そして今度こそ冗談を言うみたいに笑った。
それをこのご時世、変わった兄弟だと言う事もできず、かと言って次男が感じている複雑さを無視して正常な兄弟だと思うほどの鈍感さも、残念ながらなかった。
けれど長男の友人からして言わせてもらえば、あいつは別に特段異常な所があるとも思えなかった。気さくで、快活、自分などよりよっぽど人当たりもよく、異常という言葉と比べると、出来過ぎているような男だった。三兄弟の長男だと言われれば、なんの疑問も抱かず、寧ろ納得する。立派に長兄を務めているんだろうなとさえ思う。長兄の役目なんて、古臭い価値観は知らんが。ただ、冒頭述べた通りこの友人と特段仲の良いわけでもない。彼の人望に集まる数ある友人達の一人、それに過ぎない。
ただ少しの偶然で三兄弟全員と顔見知りになった。それが今だ。話せば事情が露わになる。誰にだってそういう一面はある、それが三兄弟の全貌として知る事になってしまっただけだ。
ただ長男の印象を知る自分としては、何かの冗談のつもりかもしれないし、深い意味はなかったのかもしれない。今だってそうなのかもしれない。
「あ。」
「ん?」
「次男から連絡。こっちに呼んでもいい?」
「勿論。」
次男と三男の方が仲がいいのかもしれない。あるいは次男の過保護か。しかし喜んでいる様子の末っ子を見れば、どちらがそうか分からない。やはり長男は何も知らず、一番まともなのかもしれない。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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