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桜井ハルナル
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日記11
天星七星の日記
日付:2026年6月8日
夢を見た。
3人で星を見る夢を。
その2人は僕の兄と姉だった。兄の名前は”ななき”。
あれが、僕の忘れていた家族。血の繋がった兄と姉。
記憶として、あまりはっきりとしていないけど、それでもきっとあれは僕の兄さんと姉さん。
確かに少し幼い僕が2人と会話をしていた。
この街で過ごして約半年経って、やっと自分の事が分かったのがとても嬉しくなった。
家族がいた。できるのなら、すぐにでも会いたい。
でも何も情報がないから、色々調べる事から始めなきゃいけない。
ようやく一歩、前進した。
もしかしたら、この夢がきっかけで何か思い出せる事が他にもあるかもしれない。
街をもう一度探検して、きっかけを見つけたい。
自分がどこで生まれ、一体何者なのかを。
ただ、もう1つ別の夢を見た。
その夢は言葉では書き表せないぐらい、固い決意のような、けれどあまりにも重たくて苦しいものだった。
直感で、これは魔法の記憶の持ち主のものだと感じた。そして、平行世界や魂に関係することを言っていた。
この人にも守りたいものがたくさんあった。やり遂げなければならない事があった。
時系列はわからないけれど、あの炎の記憶通りなら、この持ち主の家族は
…
。
その事を考えたとき、胸が痛くなった。
守りたいと思った人たちを守り切れなかった、その時感じた今でも焼き付くとても強い後悔と絶望を。
今日はヲルカさんが久しぶりに海鮮レストランに立ったので、見守っていた。
見守ってる間、ずっと胸は苦しいままだった。
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