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ortensia
2026-06-08 00:02:33
798文字
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その他
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コナハンコナくらいの何か
開けろ!やおいだ!!
箱に詰まったドーナツの甘い誘惑は、アンドロイドには分からない。代わりに成分とカロリーは、一目で分かる。
「ハンク、またあなたはドーナツですか。もっと健康的な食事を摂ってくださいと、いつも言っているじゃありませんか。」
「アア、悪かったな、俺ばっかり美味いもん食っちまって。」
アンダーソン警部補は詰め寄るアンドロイドを軽くあしらって、口に運んだドーナツを殊更美味そうに食べ続ける。警部補はそういった大人気ない一面を見せることがある。アンドロイドは見た目に反して生まれて間もない型が大半だ。
警部補をどう説得するか計算しているアンドロイドに、しかし思い立ったのは警部補の方が少し早かった。アンドロイドは迷う素振りなど見せないが、コナーはこれまでも自身がどうすればいいのか迷いながらハンクの相棒を務めてきた。そしてその頼れる相棒である警部補は、長年の経験と優しい心の持ち主だ。
警部補の脳裏には、相棒と担当した事件の一場面が思い起こされていた。そこで彼は高所から落ちそうになったのだ。あれは自分のミスだったと自認している、自分の相棒の足を引っ張ったと。
「
……
アー、やっぱりカロリーは控えておくか。」
ハンクはドーナツを箱に戻した。
自分の説得の前に望んだ対応を取った警部補に、アンドロイドは顔を向けて告げた。
「ハンク。僕は確かにアンドロイドです。ですから演算能力によって過去に起こった事をシミュレートして導き出せます。しかし、アンドロイドは成長する、なので相棒の行動も視野に入れた未来を想定できるはずです。いえ、僕がそういう未来を見たいんです。」
その話を聞いていた視線は、暫くしてそれを鼻で笑うと、食べかけのドーナツに齧り付いた。
「お前も演説するようになったか、コナー。」
「説得のつもりでしたが。」
警部補はよけいに笑った。それからはドーナツを少し控えるようになった。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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