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春野ツバサ
2026-06-07 21:16:41
1733文字
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調停者? いえいえ被害者ですっ
えっすすくんにてリクエスト募集かけた結果、ありがたいことにお題目をいただけたので書いてみたよその1です。
古巣時代からの顔馴染みである零くんよりホウエン伝ポケズwithちゃぶ台を頂きました。ありがとうございますっ(礼
書いたはいいものの、ニッチなネタをこれでもかというくらいわんさか放り込んだので完全にコア向けです(殴
どの辺が? と思われた方は、はいそのまま純粋にポケモン達を愛してくださいませ(謎
無断転載及びAI学習はご遠慮くださいますようお願いします(礼
「今川焼きだっ」
「いいや大判焼きだねっ」
嗚呼。またか。
淹れたばかりのお茶を両手で持ってずずっ、とひとすすり。口に広がるまろやかな香りにほぅ、と息をつく。
やわらかい日差しが降り注ぎ、気候はぽかぽかと暖かい。どこからともなくアゲハントがひらひらと舞い、明後日の方向へと飛んでいく。
平和。実に平和な昼下がりである。
左右で小倉だカスタードだの言い合いがなければ尚の事ありがたいのだがそれは叶わぬ夢というものである。というか、寛いでいる間にいつの間にかお題が変わっていたようだ。
「小倉あんだっつってんだろっ」
「カスタードカスタードカスタードっ」
「どちらでもよいわぁっっっっ!!!!」
べちん。
べちん。
ちゃぶ台からはみ出た長い尾を器用にしならせ、問題児ふたりの頭をド派手にはたく。はたいた瞬間、おっふ、ひでぶ、なる悲鳴が聞こえてきたような気がしたが、きっと気の所為である。
『ってぇぇ〜
……
』
「まったく貴様らっ、毎度毎度くだらんことで言い争いおってっ。
どこぞの時空神のこと言えんぞっ」
とある地方の神々と呼ばれるポケモン達はそれはそれは仲が悪い。ちょっと顔を突き合わせただけで即戦争勃発である。
比喩ではない。マジである。
何時だったか、たまたま彼等の縄張りが接触してしまった所為で危うくニンゲンの暮らす街が消し飛びかけたことがあったのだ。その際、ニンゲンに罵られたと泣いていた片割れの神であったが、完全なる自業自得であるという他ない。
まぁ、彼処は時空神に加えてもう1体此の世の裏側に潜むきかん坊がいるらしいゆえ、此方はまだマシな方と言えるのかもしれぬが。
『いやっ、彼奴等と一緒にすんなよっ!?』
どうやら自覚が足りていないようである。
「よくわかった。轢かれたいのだな。
そこに1列に並べ。望み通り干物にしてくれる」
『すんませんでしたっっ』
ジャンピング土下座する勢いに免じて溜めていたガリョウテンセイのエネルギーの鉾を収めた。
「全く。少しは伝ポケとしての威厳を持たんか嘆かわしい」
『だってコイツg
――
はい。スミマセンデシタ』
ぎろり、とひと睨みすればあっさりと謝ってくる問題児ふたり。声を張り上げて乾いた喉を潤そうと再度茶をひとすすりした。
小言が効いたのか紅も蒼もとりあえず大人しくなった。もそもそとせんべいやらまんじゅうやらを口にしている表情はとても不服そうであるが。
その様子に今日何度めかのため息を吐いたのは無理らしからぬというもの。
何故にこうも喧嘩っ早いのか此奴等は。陸と海という相反する力を司るということを差し引いてもこの張り合いは度を越しすぎている。
ヒトの世では此奴等の諍いはとある地方の創生に1役買っている等と云われているそうだが。そんな崇高なものではない。
その実態は目玉焼きにかけるお供はソースかしょう油か
――
だ。
どちらも全く譲らず、あわやこの星の存亡一歩手前である。
あまりに喧しすぎてうるせぇっどっちでもいいわボケぇっ! とどついたのが運の尽き。
いつの間にやらこの問題児ふたりの
仲裁者
おもりやく
のレッテルが貼られ、挙句、3すくみ等と扱われる始末である。以降、此奴等が何かを仕出かす度に此方に話が回ってくるのである。曰く、此奴等の面倒を見るのはお前の役目であろう? と。いつの間にやら伝ポケコミュニティの中ではそのようになっていたのである。不本意以外の何物でもないっ。
「
……
我、不幸
……
」
淹れたお茶が渋すぎたのか、なんだか涙が出てきた。
「
……
茶請けが欲しい」
「どした。水と塵だけダイエットで疲れたか? 今川焼き食べるか?」
「だーかーら大判焼きだっつってんだろ」
「もうそのネタは良いわっ」
再び発生しそうになった言い合いを未然に防ごうと雷を落とせば、しゅんと項垂れた紅と蒼。
「ならレックウザはなんて呼ぶのが正しいと思ってんだよ」
「おー。そーだそーだ。
参考までに聞かせてもらおうじゃねーの」
じっとこちらを伺う2匹にふん、と鼻息を荒くつく。
「そんなもの、ベイクドもちょもちょ(鶯餡)に決まっているだろう」
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