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meru2408
2026-06-03 18:40:04
7781文字
Public
モンギル
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クラベル(クラウド×ベルナ)
寝不足警報は甘めで
ーーーーーーーー
side:クラウド
「うーん
……
」
深夜3時半。テーブルの上には資料の紙が無造作に散らばっている。
「これがこっちで
……
え?このモンスターは炎じゃないのか
……
」
資料の紙とにらめっこすること4時間。俺はフランシスが提案してくれたように、深夜から朝方まで資料作成に明け暮れていた。
連日はさすがに体がもたないので、1日置きに夜更かしをしている。
ベルナにも言ったことだしな。俺がやるって。というかこれを連日続けていたってどんだけ無理をしていたのだろうか、ベルナは。
「
……
これで一応終わりか。あとは
……
」
「ん
……
?クラウド
……
?」
一人でぶつぶつ喋っていたのが聞こえていたらしい。ベルナが起きる気配がした。
「
……
まだやってるの
……
?」
「もう終わるから。寝てな」
「んー
……
」
まだベルナが起きている時にやり始めることが多い。なので渋々だが俺を頼ってくれるようになった。
ごそごそと音がする。すとん、すたすたすた。ベッドに対して後ろ向きで作業しているため、音しか聞こえない。
「
…
もう寝てよ。大方片付いたんじゃないの?」
「寝てろって言っただろ。聞こえなかったのか?」
側までやってきたベルナが眠そうにしながら声をかけてくる。
「
……
クラウド」
袖をくいくいと引っ張られる。
……
しょうがない。ペンを置いてベルナに向き直る。
「よし、いい子なベルナはちゃんとベッドに入ろうなー」
「わっ、ちょっと!」
椅子から立ち、ベルナを抱きかかえる。それで一気に目が覚めたらしい。
「もう!あんたもそろそろ寝なさいよ!じゃないと、
…
んぅっ、」
横抱きにしたままそのうるさい口を塞ぐ。今何時だと思ってるんだ。
「
…
ん、はい黙って」
「うぐぅ
……
」
顔を赤くしたベルナをベッドに降ろし、強引にタオルケットをかぶせる。最近夜も暑いので、布団は終わりにしてタオルケットになった。
「もうすぐ終わるから待ってな。ここで」
「
……
終わるところまで見たい」
「
……
ダメ。ほらちゃんと横になって」
そう言うベルナは多分、俺の傍にいたいということなんだろう。とても可愛いことを言ってくれる。
不機嫌なままのベルナをベッドに置き去りにし、俺はまたテーブルにつきペンを取る。
……
後ろからのじっとりとした視線がとても痛くてしばらくは集中出来なかった。
ーーーーーーーー
side:ベルナ
「危ない!」
「わっ
………
とと、ごめん、ありがとうベルナ」
「もう!ぼーっとしてるとやられちゃうわよ!」
村の人の依頼のため、モンスターがいる現地に私たちは赴いていた。二人でいつものように戦っていたのだが、
「
……
、」
「なに、大丈夫なの?」
「ん
…
ああ、大丈夫だ」
なんだかクラウドの様子がおかしい。さっきからぼーっとしていて覇気がなく、危うくモンスターの攻撃を真正面から受けるところだった。
「
…
っ大丈夫じゃないでしょ!あとでちゃんとっ、尋問するからね!」
モンスターの攻撃を避けながら会話していく。その間もふらふらと動きながら弓を射っているが、今日はよく的が外れている気がする。
「っ、大丈夫だって!ベルナこそ吹き飛ばされるなよ!」
声は気丈だったが体は言うことを聞いてくれないようだ。モンスターの討伐が終わった頃、私が駆け寄るとよほど疲れていたのかぐったりと片膝をついて息を整えていた。
「
……
あなた今日なんでそんなに調子が悪いのよ」
「はぁ
……
はぁ
……
、そんな悪いかな
…
俺
…
」
「矢が全然当たってなかったわよ。敵をちゃんと見てない証拠!」
「
……
そうかなぁ
……
」
近くの木陰でクラウドを休ませる。討伐からしばらく経ってもしんどそうに呼吸を繰り返していた。
「
……
もしかして、私のせい
……
?」
「
……
え?」
ぽつりと漏らした言葉だからなのか聞こえづらかったようで聞き返された。
「
…
私が、夜中に資料作成、あなたにお願いしてるから
……
」
私が相当変な表情をしていたのだろうか。
「なわけないだろ。俺がすすんでやってることなんだから
……
」
きっぱりと否定するクラウド。
「
…
でも、」
「ほら、報告しに帰るよ。おかげでだいぶ疲れが取れた。ありがとうな」
頭を撫でてくれ、立ち上がり帰る準備をする。
…
本当に疲れが取れたのかしら。そう思いながらも歩き出すクラウドの後をついて帰った。
ーーーーーーーー
「あーー
……
っ」
部屋に着くなりベッドへ直行し、ぼすりと体をうずませるクラウド。
「やっぱり体調が悪いんでしょ。なんで何も言わないのよ」
自分もベッドへ行き、端に腰かけてその大きな背中を見る。
「別に何も言ってないわけじゃないよ
…
。今日はちょっと疲れが溜まってるだけ」
「言ってないじゃない。それこそ調子が悪いってことでしょ。気分が悪いならちゃんと言ってちょうだい」
「
………
」
「こら、クラウド」
私もベッドの上に寝転がり、うつ伏せているその頭を小突くと、もったりとした動きで顔を上げた。
「
……
分かってるよ。でもベルナには迷惑かけたくないし」
「何が迷惑よそんな今更。昔からの仲でしょ」
そう言うと、クラウドは私の顔をじっと見た後、嬉しそうな表情になった。
「
…
そうだな。昔からの仲だもんな」
寝転がっている私の背中に腕が回される。両腕を使って抱き込まれ、すーーっと匂いを嗅がれる。
……
ってちょっと。
「勝手に人の匂い嗅がないでくれる?」
「んー
…
だってベルナのいい匂い嗅いだら元気になるかなって」
「調子に乗るんじゃない」
「あてっ」
その背中をべしりと叩いてやる。頭上からくっくと笑う声が聞こえてきた。
「
……
今日も夜中起きてるの?」
「うーん
……
そうするかなぁ
……
」
「
…
ダメよ。今日は寝てちょうだい」
「なんでだよ。ベルナだって毎日起きてやってたじゃん」
「う、それは
……
」
急に自分がしていたことを指摘され、言葉に詰まる。
…
確かに自分も夜更かししていた。
「ベルナは自分のことは後回しでいつも周りのこと気にしてるもんなぁ?特に俺のこととなると」
「
……
」
何も言えない。
「外で倒れたベルナさんは自分のことを棚に上げて俺に説教するんだ~?」
「
……
べ、別にそんなんじゃ、」
「じゃあなんで倒れるまでやってたの?」
「うぐ
………
それは、
……
まだ大丈夫と思って、やってたから
……
かも?」
言い訳じみた言葉をつい口に出してしまった。かも?じゃないのよ私。
…
ほらぁじとりとした目で見てくるじゃないの。
「だろうなー?自分の疲れの度合いが分からないベルナにはお説教されたくないなぁ?」
「別に説教じゃないし分かってるつもりよ。それより今のあなたの状態でしょ?」
そう言ってクラウドの髪を手櫛で梳く。
「んー
…
まあ確かに
…
今は俺が寝不足だもんね
……
」
気持ちよさそうな声で話すそいつは相当疲れているようだった。
「
…
ほら寝ちゃいなさい。夕飯になったら起こしてあげるから」
「うんー
…
」
だんだんと声が朧気になっていく。ベッドの上で抱き合ったまま片方は眠り、もう片方は背中をぽんぽんとあやすようにして時間は過ぎていった。
ーーーーーーーー
side:クラウド
「
……
よし」
深夜12時半。俺はベルナと一緒にベッドで横になった後、ベルナが寝入るまで寝るのを我慢してこの時をずっと待っていた。
そっとベッドから起き上がり、隣の奴を起こさないようにテーブルに移動する。
「えっと
……
ペンと資料集
…
」
小さな明かりを付け、テーブルの上のベルナの鞄からごそごそとお目当ての物を取り出す。以前から人の物は勝手に触るなとよく言われていたが、最近では俺もこうやって作業するようになったため、ベルナからのお許しが出たのだ。
「んー、と
……
続きは
…
、」
出した資料の束を確認し、作業を再開する。
…
今日は寝ろって言われたけど寝なかったらどんな反応をするのか。それがちょっと見たくて起きたのだ。フランシスの予想通り、結構心配してくれる様子だったけどね。
それから3時間くらい集中して作業していた。夕食前に寝たのもあってか、昼間みたいに気分が悪くなることはなかった。
「これは
……
水属性で
……
、雷属性は
……
こいつか
……
、
………
ん?」
午前3時半。書き上げた資料が約半分になった頃。
「
………
」
なんか後ろから視線を感じる気がする。
「
………
」
気のせいじゃない。寝息が聞こえてこない。起きている。恐る恐るベッドの方を振り向くと、
「ゎっ
………
っ!!」
「
………
」
ベルナが横になったままじーっとこちらを見つめていた。
……
いや怖いって!
思わず出しかけた声を抑えるように口元に手をやる。ちょっと腰が浮いてしまった。
「べ、ベルナ
……
いつから起きてたの?」
「
………
さっき」
「びっくりさせるなよ!もぉー
……
」
あまりに無言で「何で起きてるの?」オーラを出しているのでそりゃびっくりする。というか絶叫しなかった俺を褒めてくれ。
「
……
さっきっていつ?」
「さっきはさっき」
「
………
」
若干怒ったように話すベルナはそんなことどうでもいいという風だった。
…
これは機嫌を取った方がいいのか?
……
うーんでも、もうちょっとベルナの反応が見たいからなぁ。
でもさっきの、起きてこちらを無言で見てくるのは止めてほしい。心臓が止まる。
テーブルに向き直り、またペンを走らせると、
「
…
まだやるの?」
まだ怒ってるな。早く寝ろという圧がのしかかってくる。
「あともうちょっと。これ10枚くらい書いたら終わるから」
「
……
10枚?」
それには答えず、黙々と資料の作成を進める。正直資料の作成はほっぽってベルナを抱きしめて一緒に寝たいところだけど、
……
フランシスの提案遂行のため、そうもいかない。
「
………
」
「
………
」
二人して無言。俺はテーブルに齧りついているし、ベルナはベルナで俺のこと睨み続けている。
そうしてどのくらい経っただろうか。数十分も経っていない気がする。
後ろからごそごそ音がする。起き上がったのか。すたすたと足音が近づいてくる。
「
………
ベルナ」
「なに」
「
……
腕どかして。見えない」
「嫌」
俺のすぐ後ろまでやってきたベルナは俺の首に腕を絡め、後ろから羽交い絞めするように抱きしめてきた。
……
このまま窒息させられないよな?
「もうすぐ終わるんだって。ベッドに行ってて」
「嫌」
「
………
」
俺が朝方まで作業しているのがよほど気に食わないらしい。自分もやってたくせに。
「もうすぐってあと10枚もあるんじゃないの。それ下手したら5時までかかるわよ」
「大丈夫だって。ヤバいと思ったら止めるから」
「ダメ」
「
………
はぁ」
何言っても聞く耳持たないベルナに思わずため息が出る。最近ほんとにため息をつくようになった気がする。ベルナにも指摘されるほど。
「ほら、やりなさいよ」
「だから腕で見えないんだって」
「ほらほらぁ」
「ベルナー?」
深夜だからなのかそれとも俺の邪魔をするのが楽しくなってきたのか、悪戯っぽい声を出しながら耳元で話しかけられる。
……
ベルナがいつも耳元で話しかけるなって言ってたのはこれか。確かにくすぐったい。
「
…
体調はどうなの?」
「え?」
「気分悪いとかない?」
「
……
ないよ。夕方寝たおかげですっきりしたから。ありがとうな」
「
……
ならいいけど」
こうして俺の体調を気遣ってくれるんだな。ベルナの優しさに触れてちょっと申し訳なくなってきた。
「
……
どうしたの?やっぱりまだ具合悪いんじゃ、」
「いや、」
ペンを持ったまま微動だにしない俺の顔を覗き込む。至近距離。
…
あーキスしたい。
「ベルナ」
「え、何」
ペンをテーブルに置き、ベルナの腕を首からそっと外す。訝しんだ声の主の方を振り向く。
「ん」
「
……
え?」
「ほら、おいで」
腕を広げ、抱きしめる準備をする。ぽかんとした表情のベルナが愛らしい。
「いやおいで
…
って、作業するんじゃないの?」
「お前が邪魔するから出来ないの。ほら抱っこ」
「
……
っ、ちょ、まっ」
言うが早いかおろおろとするその手を引っ掴み、椅子の横から腕の中へ引き入れる。あーもちもちした柔肌。すべすべ。
「
…
っこれ余計に邪魔になるでしょうが
…
」
「どっちにしろ邪魔だからこうしながら書こうかなって」
「んもう
……
」
恋人になった当初は、抱きしめるとあまりの恥ずかしさに怒号とか鉄拳が飛んでくることもざらにあったけど。
「
……
ふふ」
最近はとても嬉しそうに俺の腕の中でぽやぽやと笑うようになった。慣れてなくて真っ赤になりながら挙動不審になるベルナもそりゃあ可愛かったけど、ベルナが身も心も許してくれているのがひしひしと伝わってきてこれはこれでいいなと思った。
「ほら、足」
「足?」
「ちゃんと俺の足に乗せて」
「そ、それは、」
「はーやーく」
「分かったわよもう
…
」
ベルナの足を強引に俺の足に乗せる。ベルナが今度は前から首に手を回してくる。横抱きの姿勢だ。
再びペンを取り、資料の紙とにらめっこする。
……
うん、とてもやりづらい。
「
……
重くないの?」
「ちょっと重い」
べしっ。頭に平手が飛んできた。
「あなた結構デリカシーないって言われない?」
「言われたことないな
……
」
「バカ」
「いやベルナから言ってきたじゃんか」
理不尽すぎる。
「そういう時は羽のように軽いって言うのよ?」
「さすがに羽は無いだろ
……
あーごめんなさいすみません
…
いだっ!ごめんって!」
己の口の素直さを時折恨むことはある。俺を睨みつけたベルナは背中を思いっきり抓ってきた。
「もぉー
…
ベルナ、集中させてよ」
「誰のせいだと思ってんのよ」
「俺だな」
「分かってるじゃないの」
腕の中からくふくふと笑う声が聞こえる。楽しそうで何よりだ。
「んーと
……
こいつの身長は
……
このくらい
…
かな」
「そのモンスター、もっと小さかったじゃない」
「そうか?」
「そうよ。ちゃんと見てよね」
「ちゃんと見てるけど。ベルナの方が距離が近いし、よく分かると思うけど?」
俺と一緒になって資料の紙を見てくる。
「
…
まあそれはそうかも」
俺の言葉に素直に応えるベルナ。
「だろ?じゃあ次こいつの身長は?」
「
……
自分でやって。私は忙しいの」
「なんて?」
「
………
」
何が忙しいというのか。ただ抱きついてるだけなのに。忙しいと言ったベルナは俺の首元に顔を埋め、会話をやめた。
「
……
もしかして眠いの?」
「
……
ちょっとね」
「じゃあベッド行きなさい」
「嫌」
やっぱりダメか。まあ自分から抱きしめておいてベッド行けっていうのもよく分からないしな。
「なんでそんな頑ななんだよ
…
」
「
……
あなたが起きてるからでしょ」
そう言ってベルナは首に回した腕をほどき、俺の背中に回してきた。
…
それは、もしかしなくても。
「
…
俺のことが心配?一緒に寝たいってこと?」
「
………
」
すり、と背中を撫でられる。正解なようだ。手が止まったままのペンを置き、両腕でベルナを包み込む。
「心配してくれるんだ?優しいなぁお前は
…
」
「
………
」
何も返事はなかったが、恥ずかしがり屋のベルナは言葉ばかりでなく行動で伝えてくれることも多い。今もそうだ。
フランシスの思惑通り、こんなに身を案じてくれるなんて。
…
夜更かし、やった甲斐がある。
「ん、ベルナ、こっち向いて」
「
………
ん」
恥ずかしそうにこちらに顔を向ける。さっきまで余裕そうに笑っていたその唇にかぶりついた。
「んぅっ
…
、ふ
…
、
……
んん」
「ん
……
、」
ベルナの背中をかき抱き、腰にも手を回す。ぴく、と体が反応した。
…
可愛い。
「ん、ぅ」
「
……
っ、ぷは、はー
…
ベルナめっちゃかわい
……
」
「うぅ
……
悪戯してないで早く寝ちゃってよ!」
「”これ”が悪戯なんだ?」
腕を回した腰をゆらゆらとゆすってみる。
「ん
……
っ、ちょっと!」
「はいはい、じゃあもう寝るとしますか」
「んもう!」
ゆすりをやめ、抱きかかえたままテーブルに散らばっているものを片付ける。
「
…
ちゃんと片づけて。こないだも違うところに入ってたわよ」
「ベルナは細かすぎだよ。入ってればよくないか?」
「ほんとあんたはがさつね
……
私の物なんだからちゃんと入れる!」
「分かった分かった」
渋々ベルナの言う通りに鞄に入れていく。資料の束はそのまま入れたけどペンは内側のポケットに挟み込んであったな。
全部しまい入れ、ベルナを抱きかかえてベッドに行く。
「
……
ほんとにこうやって移動するの、好きよね」
「?だって照れてるベルナ可愛いんだもん」
「
……
」
「あとふわふわで柔らかいからかな」
鉄拳の代わりに首を絞められた。
「ベルナ、窒息するって」
「変なこと言ってないで早く寝て」
「えぇ
……
」
理不尽その2。照れるのは可愛いのでそのままでもいいけど理不尽はちょっと困るな。そう思いながらベルナをベッドに降ろし、明かりを消そうと側を離れようとすると、
「おわっ!」
「あんたは耳が遠いわけ?」
腕をぐいっと引っ張られ、ベッドに引きずり込もうとしてくる。
「寝ろって言ってんでしょーが」
「いや明かり!明かり消さないと寝れないじゃん!」
「
………
」
ぶすっとしたまま俺の腕を離すベルナ。痛かった。結構強い力で掴まれていたから跡が残るかな。
明かりを消すと「早く!」とせっつかれる。
「はいはい、愛しの恋人はせっかちですねー?」
「あんたに言われたくない!」
ベッドに戻り、薄暗さの残る体を抱きしめ、そのまま共倒れし、タオルケットをかける。
「んーふわふわのベルナ
……
食べちゃいたい」
「本当に窒息させてあげようか?そしたら寝れるもんね?」
「いいです」
そう言いながらも俺の背中に回した腕はそのままだった。
「明日は俺もベルナも何もないだろ?」
「
……
そうだけど」
「じゃあ思いっきり寝坊するかなぁ」
「あなたは好きにしなさい。私はちゃんと起きるから」
「えぇ?ちゃんと起きるって
……
もう2時間くらいしかないじゃないか」
暗目で時刻を見ると4時過ぎだった。
「私はさっきまで寝てたの。あなたと違ってね」
「えぇー
…
一緒に寝坊しようよー
…
」
「あら?夜更かししてる人がそんなこと言うのね?」
「いいじゃんたまには。ベルナも人のこと言えてないよ?」
「
………
」
黙ってしまった。さっきからベルナの急所を突くようなことばかり言ってる気がする。鉄拳が飛んで来そう。
「
……
9時になったら叩き起こすからね」
「やった!!!」
「もう寝なさい!!」
朝になったらベルナの優しいモーニングコールが鳴り響く。そんな想像しながら可愛い恋人を抱いて眠った。
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