微糖
574文字
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電波交信中

お相手:X【mmx夢小説】
お相手が街で警備中の出来事
※諸々注
・名前変換(デフォ名:夢主)

夢主「もしもーし、聞こえてる?」

 ︎︎ざぁーと水飛沫の涼しげな音が電波越しから流れていた。梢がそよそよと音色を奏で、心地よい眠気に誘われる。

夢主、どうしたんだ?」

 ︎︎翡翠のように輝く瞳はぱちっと見開き、眉が跳ね上がっているのが想像できてしまう。なんだか可笑しくてついくすくすと笑いそうになる。

「んー今何してるのかなって。それに、暇だったからかけてみただけ」

 ︎︎携帯端末の端っこ。彼からプレゼントで貰った小さな兎のストラップがちょこんと覗いていた。

「....そうか。ちょうど休憩していたところだよ」

 ︎︎静かな低音の品位のある声。切り替えるように短い吐息をつく。

「いつ終わるの?」

 ︎︎ばふっとクッションに背を預ける。テレビからありきたりな生中継のニュースが流れていた。真面目くさった顔でレポーターがぺらぺらと喋っている。

「わからない....だが、終わったら連絡──」

 ︎︎街もろとも引き裂くような爆発音がどかーんと響いた。

「こちら、エックス。東28地区にてイレギュラー発生」

 ︎︎低く落ち着いた声で事務的に答え、ピッとシグナルの切断音を静かに立てる。「すぐに終わらせてくる」と言い残し、ぷつんと途切れた。

「頑張ってね....」

 ︎︎窓の向こうでは煙がもくもくと立ち上っていた。