微糖
536文字
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指輪

お相手:X【mmx夢小説】
お揃いの指輪
※諸々注
・ネームレス

 ︎︎真珠を宝石箱に閉じ込めたようなシロツメクサが咲きほこる一面の花畑。

「よし....完成!」

 ︎︎彼のがっしりとした左手の小指に純白のベールに包まれたシロツメクサの指輪が咲き乱れている。三つ葉の細い茎が太陽光に照らされ、ぽやぽやと輝く。

「指輪みたいだね」

 ︎︎視線を縫いつけたまま彼は目を伏せた。ヘッドパーツの隙間から短い睫毛が覗く。目元に小さな影を落とし、もちっとした頬が緩む。

「小さい頃、友達に教えてもらったことがあるの。うろ覚えだけど....どうかな?」
「ありがとう。気持ちだけでも充分嬉しいよ」

 ︎︎大きな手がぴたりと頬に添えられ、シリコン素材の柔らかい温もりが伝わっていく。雪のように白い花びらがふわふわと触れ、くすぐったさに思わずくすっと笑う。
 ︎︎視線がぱちっと絡み合う。彼は幼さの残っている笑みをこぼした。

「良かったら作り方教えてくれないか」
「いいよ。まずはね──」

 ︎︎壊れ物を扱うような手つきで余った茎をぐるぐると巻きつける。ごつごつした手のひらでゆっくりと掬い上げ、私の右手の小指にそっと飾った。

「お揃いだね」

 ︎︎木漏れ日の模様がふわりと彼の輪郭をなぞり、星のようにきらきらと煌めく目を細めた。