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イヌノカニ
2026-06-01 16:54:54
1858文字
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[ブログ]2026/05/31
本の感想(R3)と、嵐の解散について
休日の朝とは思えないほど、早くに目が覚めた。
二度寝をしようと再び目を閉じたが、ふと楽しみにしていた本が昨日届いたことを思い出す。
「R3」
万城目先生による同人誌第三弾。
今回のテーマは「落語」で、万城目先生、小痴楽さん、真島さんによる三篇が収録されたものだ。
落語は東京で暮らしていた時、とある師匠に弟子入りしたいのではないかというくらい、ハマりにハマって通い詰めた。
大好物のテーマに、魅力的な人達による三遍。
私は重たい体を起こし、本へ手を伸ばした。
万城目先生「おはぎちゃん」
読んでいるときには気付かなかったが、こちらは鯉八さんによる新作落語「おはぎちゃん」を1人視点に組み替えたもの。気付いた時には雷に打たれたような衝撃が走り、聞きたことある噺だった!と驚いた。視点が固定されるだけで、同じ噺なのに形が変わってみえる。凄いなと思わず呟いてしまった程だ。落語と小説、両方の面白さを感じた。軽快で笑えるのに、後半にかけてゾクッとするような不気味な怖さが滲む、そんな噺。落語もまた聴きたくなった。
小痴楽さん「どうしようもない」
こちらは若き頃の小痴楽さんの体験談が綴られている。彼の失敗談を面白く書きながらも、噺家の方々の温かさに涙を浮かべてしまった。三遍の中で、私はこの話が印象深く残っている。個人的には笑点の司会も務めた歌丸師匠とのエピソードが、ほっこりして好きだ。
真島さん「やかん」
ブルーハーツ、ザ・クロマニヨンズ、ロックミュージシャン。後述する嵐に少しだけ関連している例を挙げると「アンダルシアに憧れて」など、カッコいい歌や、歌詞を作る方という印象がある。小説を書くの!?と驚いて迷わず予約をした。古典落語「やかん」に真島さんらしいロックンロールを感じた一編で、展開に驚かされる。好きな言葉があるのだが、ネタバレになってしまうので伏せておこうと思う。
あとがきも含めて、とても面白かった。
*
そんなこんなで、小説の余韻が抜けぬまま午前中をのんびりと過ごし、前日まで迷いに迷った嵐のライブ配信を購入することにした。
私は嵐の熱心なファンという訳ではない。
とはいえ、嵐の番組はたくさん見てきた。冠バラエティ番組や、個々が出ている番組、そしてドラマの数々。
最後だから観よう。配信、それともBlu-rayの購入
……
?どちらにしようかと迷いに迷った末、配信を買うことにした。
余談だが、私は母の影響で同じ事務所の別グループについて詳しかった。一つのグループを知れば、自然と他のグループについても詳しくなる(よね?)ので、そういった面では購入することに全く躊躇いはなかった。
配信だし、回線安定しないかもしれないから冒頭だけでも見られたらいいな。
と、思いながらライブ開始1時間前にはお風呂も済ませ、準備満々でその時を待った。
冒頭の映像で、熱心なファンという訳ではないのに、大粒の涙を大量に流し、ステージに現れたメンバー達の姿を見て、また涙を流していた自分に驚く。
他に、私が驚いたことは二つ。
どの曲もサビを聴けば分かるということ。
MCでは当たり前に、メンバー全員の性格を知っているということだ。
青春時代。テレビを付ければ当たり前に嵐がいた頃には気付けなかったが、これは凄いことだと思った。まさかに国民的アイドル。
どの曲も、真っ直ぐだ。
応援歌では真っ直ぐ応援してくれるし、恋愛ソングは愛をストレートに伝える曲が多いとも思った。
曲を聴いているだけ元気がもらえて、五人の会話を聴けば自然と笑みが溢れる。青春時代、当たり前にあったエンターテイメントが、ここにあって、今、お別れを告げている。
普段、ブログを書かない私が、どうしてもこの日のことを書き留めようと思ったのは、この日に感じた気持ちを未来で振り返りたいと思ったからだ。
2026/05/31。嵐の活動終了と共に、私の青春も一つの区切りが付いた。もうとっくに大人になっていて、過ぎ去る毎日の中で、いつの間にか消えて行った青春というものが、ハッキリと頭の中に「終わった」と言葉として、浮かび上がった日でもある。
きっと嵐ほどのアイドルはもう現れないだろう。
それは現代社会という環境的なことも含めて思う。
青春時代に楽しんできたエンターテイメントのほとんどが、嵐と共にあった。
自分の礎を作ってきたこの、感覚を忘れないでおこうと思う。
この日、大きな喪失感と共に、大切なことを思い出した。
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