珠穂
2026-05-31 18:21:57
1671文字
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あとがき


シーズン2のアラチャぜんぜんわかんねーと思っていたのですが、Twitter(現X)で海外の方が考察していらしたのを見て、そうかなるほどねと思ってできたのが今回の話です。




ホテルをアラスターが手伝うのは「王女によって命じられたこと(ただし、アラスターの望む限りで)」なので、シーズン2でアラスターがホテルを去っても、ヴォックスに捕まったとしてもチャーリーは「取り戻そう」という発想にならない。
もちろんアラスターは強いので、その実力を知っているチャーリーなら、自分が何かしなくてもアラスターは一人でなんとかできると考えているのもあるでしょうが。
チャーリーはアラスターを「縛らない」。これはロージーやヴォックスと対照的だ、というのが上記の考察の趣旨で、一見薄情に見えるチャーリーの行動について、一転して主人公たる振る舞いのようにとらえ直すことができました。

で、「地獄最強」という称号について。
チャーリーがヴォックスを「地獄最強」と認めたことによってアラスターの枷が外れる、私はここが一番チャーリーの「プリンセス力(ぢから)」を感じて興奮したところでした。普段軽んじられているはずの王女でありながら、公の場で発言したことが罪人たちにとって「事実」として扱われる……権威じゃん!
集会でヴォックスに絡みにいったルシファーが、罪人に手出しできないという秘密を暴露されてすごすご去っていくのと対照的なのかも、とかも思いました、今。

それから、アラスターって目的のためならプライドも捨てられるんだ、というのも意外でした。ヴォックスに捕らえられて、見せしめに連れまわされても、自分の枷を外すためなら受け入れられる。
あとは、自分の魂が縛られることがわかっていても力を求めるところとか。シーズン1の時点では、不本意に契約を結ばされたのかとも思っていたけど、がっつり自分からロージーに接触して契約を結んでいる。
アラスターにとっては「力」が第一で、そのためなら割となんでもするんだな、と。
だから、S1はEp5の時点では、「縛られている」ということに言及されてキレはするけれども、その契約から抜け出してやろうとは考えていない。
アラスターが「契約の抜け穴を見つけてやる」と決心するのは、アダムに敗れ「地獄最強」の肩書が完璧ではないことに気がついてしまったから。
更に、すぐに契約の枷を外そうと考えるのではなく、一度ロージーのところに交渉しに行っている。「地獄最強」の肩書が完璧なものであるなら、ロージーのペットという立場も甘んじて受け入れる、そういうスタンスのように見受けられる。

じゃあそこらへんをドッキングすると、アラスターは
・地獄最強を取り戻すためなら、自分が縛られることになったとしても構わない
・プライドを傷つけられるような内容であっても、力が得られるという実を取る
・王族の契約という永遠に縛られるものであっても構わない
(地獄の階層の主=大罪の悪魔は結んだ契約に永遠に縛られる、とヘルヴァボスS2Ep6で明言されている。「A deal made with a sin like yourself would be everlastingly binding.」)

じゃあ契約結婚もするよね! という結論に……
チャーリーは逆に、契約による結婚なんて絶対にお断りだろうけど、そこはお断りできなかった世界線ということで必然的に二人にはギスギスしてもらいました。
でもやっぱり、「自らの意志でビジネスパートナーでい続けるアラチャ」が見たいんだよ~
パイロット版のアラスター登場シーンが好きで、だからS2でアラスターがロージーに命じられてホテルに来た、と暴露されたのがかなりショックだったので、今後はどうしてアラスターがホテルに居座り続けようと思ったのかにかなり注目してます。まあ十中八九ルシファー絡みなんだろうけど……